■ ご挨拶

平成29年4月1日付けで奥州市牛の博物館の第四代目の館長に就任しました。二年前に東北大学を退職しましたが、東北大学農学研究科家畜生産機能開発学寄附講座の教授として研究を継続しながら、牛の博物館の館長としての任に当たらせていただきます。これまで、ブタに関しては美味しい肉質や病気に強い抗病性の高い系統豚の造成と遺伝子探索研究を、また、牛に関しては宮城県の黒毛和種種雄牛の育種改良や牛肉の美味しさに関わる化学的指標探索の研究などを行ってきております。

牛の博物館は「牛にかかわる歴史、芸術、民族、自然科学等及び郷土に関する資料の調査、研究、収集、保管、展示を行い、市民の皆さんの教育、学術及び文化の発展に寄与する」ため、平成7年4月に設立以来、牛の生物学的視点と人との関わりなど民俗学、考古学など文化的視点から22年間にわたり展示と調査研究、教育普及活動を続けてきました。年間を通して様々な常設展示、企画展や講習会、うし学講座やうしはく座談会、ゴールデンウイークイベント、十五夜コンサートなど盛りだくさんの催しを学芸員、学芸調査員が中心となり開催しており、年間1万数千人以上の方が利用されています。また、牛の博物館友の会、博物館ボランティア・キャトルサンクなど博物館協賛団体が博物館の活動を支えているのも地域に根ざした牛の博物館の特徴と言えます。牛肉消費の多い関西ではなく、東北の岩手県奥州市前沢区に全国唯一の牛の博物館が設置され、活動を行ってきているのもこうした文化的土壌と、地域と全国のサポーターの協力と支援があったからと思います。牛の博物館の多様な活動にこれからも館員一同、精一杯取り組みたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

奥州市牛の博物館

館長 鈴木 啓一


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