■ ご挨拶

奥州市牛の博物館は、わが国唯一の牛専門の登録博物館として平成7年4月に開館しました。「牛と人との共生を探り生命・自然・人間を知る」を基本理念として20年前の前沢町時代、前沢牛としてのブランドの名声がすでに確立していた時期に、牛の里前沢町を特徴づける博物館として誕生しました。

ウシは8,000年前に家畜になり、古代農耕文明の成立に非常に大きな役割を果たしました。その後世界中に広がり、役・肉・乳・毛皮・糞尿などを提供して私たちの生活にとってかけがえのない存在となりました。一方、ウシは信仰・祭事・芸能・娯楽・民具などの対象となり世界各地の文化を形成してきました。

牛の博物館は、このようにさまざまな顔を持つウシを「生物学」、「ヒトとのかかわり」、「前沢牛と郷土」の3つの分野から常設展示により紹介し、「ウシの過去・現在・未来」を考える内容になっています。また常設展のほかに、当館が所有する資料に加えて国内外の関係機関などの協力を得ながら、時宜に適ったテーマで特別展を開催しています。ウシに関する情報の発信・収集の機能を今後一層高めるとともに、子どもから年配の方々まで楽しく学べる博物館をめざしていきます。

これまで国内外の博物館や学術機関、友の会やボランティア組織のキャトルサンク、郷土と全国のサポーターの支援のもと着実に前進することができました。皆様方からのご支援・ご協力に感謝いたします。開設20周年に当り、今後とも館員一同、他に類例のない牛の博物館の更なる発展をめざしていく所存です。一層のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

奥州市牛の博物館

館長 内田 宏


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