心洗われる、奥州のパワースポット巡り。
土地のパワーをいただく旅!

せっかく旅にでかけたのなら、その土地に集まるパワーにもあやかりたいもの。
奥州には、ぜひ訪れたいパワースポットが多くあります。岩手県で最も格式の高い「駒形神社」、七不思議が語り継がれる「正法寺」、伝説の“ピラミッド”がある「愛宕神社」、満天の星に癒される「星空の広場」…ほら、聞いただけで、ワクワクしてきませんか?

神仏や宇宙にまつわる奥州市内のスポットを巡って、パワーチャージしませんか。

INDEX

01奥州市最強!?のパワースポット「駒形神社」

駒形神社

いにしえの時代から崇敬されてきた駒形神社

駒ケ岳の神霊を祭る「駒形神社」。馬の守護神とされ、勝負運や運命を切り開く神社として知られています。

駒形神社

馬の形をした絵馬。馬は、昔から、運搬や農作業などの相棒として大切にされてきた存在。運命を切り開きたいなら、「相棒」にお願いするのがいいですね。

西暦456年、豪族の上毛野胆沢公が、駒ケ岳山頂に駒形大神を勧請したのがこの神社の始まり。坂上田村麻呂、源頼義・義家、奥州藤原家など名だたる人物たちから崇敬され、1500年以上の歴史があるパワースポットです。

「駒形神社」は「陸中一宮」とされます。

「一宮」とは、神社の社格を示す格式のひとつで、「陸中」は、現在の岩手県のほぼ全域と秋田県の一部のこと。つまりここは、岩手県内で最も格式の高い神社なのです。

駒形神社のパワースポット-1- 安産祈願のお社

駒形神社

赤ちゃんが生まれて百日目の「お食初め」の食膳にのせる「歯固め石」もあります

「駒形神社」は産業開発、交通安全、必勝祈願、方位除け、家内安全など、さまざまなご利益があるといわれ、境内の至るところにパワースポットがあります。

境内にはたくさんの神が祭られていますが、末社(本社に付属した神社)は安産祈願のお社として愛されています。

ここには赤ちゃんの「産み分け」を祈願する妊婦さんが多く訪れます。男の子を希望する人は白枕、女の子を希望する人は赤枕を持ち帰り、無事出産したら、赤白二個の枕をお返しするのが決まりだそうです。

宮司さん夫婦はここにお参りして、念願の一姫二太郎を授かったそう。お墨付きのパワースポットです!

駒形神社のパワースポット-2- 鹽竈(しおがま)神社 別宮

駒形神社

質素なたたずまいの別宮・鹽竈神社

学問武道芸事、海上安全にご利益がある「鹽竈(しおがま)神社」の別宮もあります。
ここでは毎年8月10日の例大祭にて、習字と絵画の奉納「文墨祭」と、「武道奉納」として弓道、剣道、柔道、相撲大会が行われます。

駒形神社

長者から奉納された塩炊き釜

境内の一角には、鉄の釜が4つ並べられています。この釜をなでると、金運がアップするのだとか!

その昔、岩手県陸前高田市から宮城県気仙沼市あたりの長者が、財宝を7つの塩炊き釜に入れて、さまざまな所に埋めたのだそうです。そのうち、発見された4つがこの釜。現在もどこかに残り3つの釜(財宝)が地中に埋まっているという言い伝えもあります。岩手の埋蔵金伝説ですね。

また今、ジワジワと話題になっているのが、樹齢210年の榎(えのき)にいる「猫」。根元に偶然現れたそうで、見つけると、なんだか癒されます。

駒形神社

榎(えのき)を抱くとご利益があるのだとか。抱くだけではなく、足元も見てみて!何かのシルエットが見えてきます

駒形神社のそのほかのみどころ

駒形神社

境内にはたくさんの「厄除ひょうたん」が

産業開発、交通安全、必勝祈願、方位除け、家内安全など、とにかくご利益が満載!の「駒形神社」ですが、境内にはまだまだみどころがいっぱい。

上の写真は、境内にたくさんある「厄除ひょうたん」。ひょうたんは、体の中の悪い気を吸い込んで浄化してくれるんだとか。厄除祈願をするといただけるそうなので、厄年の方はぜひ試してみてください。

駒形神社

「幸せの鈴守」(右)は、丸みのあるフォルムがかわいいと女性に人気

お守りもさまざまな種類があります。おすすめは、うまくかたちになるお守り「馬句形成守」800円(左)と、「幸せの鈴守」800円(右)。
境内のパワースポットでパワーをいただいたあとは、お守りを手に入れて、ちゃっかりご利益を持ち帰りたいものです。

駒形神社

ハートスポットもあるので、探してみてください

境内に多くのパワースポットを擁し、さまざまなご利益にあやかれそうな「駒形神社」。まさに、最強のパワースポットです。

DATA

陸中一宮 駒形神社
(りくちゅういちのみや こまがたじんじゃ)
電話:0197-23-2851
住所:岩手県奥州市水沢中上野町1-83
アクセス:JR水沢駅から徒歩10分、東北自動車道水沢ICから車で12分、奥州SICから車で7分
時間:4~10月は5時30分~18時、11~3月は5時30分~17時30分※1月1日は0~20時
定休日:無休
駐車場:境内駐車場30台、Zプラザアテルイ駐車場(神社の北西)大型3台、乗用車150台

02圧巻茅葺屋根の古刹「正法寺」

正法寺

江戸時代には仙台藩・伊達家の庇護を受けていた正法寺。法堂の棟飾りには伊達家の家紋である竹に雀、三引両、九曜の紋が配されています

奥州市から陸前高田市へと通じる国道343号を走っていると、杉木立の中に威風堂々たる姿で見えてくるのが「正法寺」。貞和4年(1348)開創の曹洞宗の古刹です。

正法寺

法堂や惣門とともに国の重要文化財に指定されている庫裡・鐘楼堂。拝観は庫裡の土間から上がって、中を見学することができます

「正法寺」は、僧侶が住職になるための修行を行う専門の僧堂。取材に訪れたこの日は、襖の向こうから読経や説法の声が聞こえました。思わず背筋が伸びる空間です。

正法寺のみどころ-1- 大迫力の茅葺屋根

正法寺

日本一の大きさと言われる茅葺屋根は圧巻です

「正法寺」のみどころはいくつかありますが、まずは何といっても法堂(本堂)の茅葺屋根。屋根の高さは約26mあり、法堂の正面に立つと思わず「おぉー!」と声を上げてしまうほどの迫力です。

本尊・如意輪観音は毎年10月16日の年1回のみ御開帳されます。御開帳に合わせて訪れるのもいいかもしれませんね。

正法寺のみどころ-2- 七不思議の言い伝えが残る茶釜や掛け軸

正法寺

七不思議のひとつ「文福茶釜」は、庫裡から法堂へつながる回廊に展示されています。福がある茶釜が逃げないように鎖でつないでおいたら、火災にあった時に蓋だけが遠く群馬県館林市の寺に飛んでいったとか…

「正法寺」には、いつのころからか語り継がれている七不思議の言い伝えが残されています。

いくら湯を汲んでも、湯量が減らずどんどん底から湯が沸いてくる「文福茶釜」。どんなに日照りの年でも、掛け軸を開くとたちまち雨が降ったという「飛竜観音図」。

コミカルなお話やミステリアスな伝説などさまざま。言い伝えの奥に潜む教えにあれこれ想像を巡らせてみるのも一興です。

広い伽藍の拝観で疲れたら、庫裡内の「茶處」でお茶やコーヒー、お茶菓子を自由に楽しむこともできます。

なんという至れり尽くせり!

事前に予約すれば、坐禅体験をすることも可能ですよ。山懐に抱かれた静寂な空間で禅寺の魅力を満喫してみてください。

DATA

大梅拈華山 圓通 正法寺(だいばいねんげざん えんづう しょうぼうじ)
電話:0197-26-4041
住所:岩手県奥州市水沢黒石町正法寺129
アクセス:JR水沢駅から車で20分、東北自動車道水沢ICから車で23分、奥州SICから車で30分
時間:9~17時(11~3月は~16時)
定休日:無休
料金:拝観500円
駐車場:50台
URL:https://shoboji.net/

03ピラミッド!? 岩山のパワースポット「愛宕神社」

愛宕神社

国道397号沿いから見える鳥居。車で通ると、うっかり見逃してしまいそう

国道397号沿いの胆沢地域は、およそ10kmにわたって「桜の回廊」が続きます。
その回廊を胆沢ダム方面に西へ進むと「愛宕(あたご)神社」の鳥居が見えてきます。

「愛宕神社」は「愛宕さま」と呼ばれ、火防・火伏せや疫病除けの神様として信仰されてきました。江戸時代の書物に記録があることから、古くから地域の人たちによって大切にされてきました。実は、知る人ぞ知るパワースポットとして、関東からも参拝客が訪れています。

愛宕神社に残る、岩山誕生秘話

愛宕神社

ピラミッドのように積み上げられた石の山の頂にお社がある

林のなかにある赤い鳥居をくぐると、目に飛び込んでくるのは、ピラミッド形の巨石の山!突然この場所だけに、岩が高く積み上げられているのです。

一体、なぜ…? というと、ここ胆沢地域には、岩山についてのこんな伝説があるそうです。

―昔、超人的な大男「三吉」がいました。三吉はある日、岩手県の胆沢地域に、日本一と称する力持ちがいることを耳にします。「自分こそが日本一だ」と、その男を訪ね力比べをしますが、なかなか決着がつきません。イライラした三吉は「俺はここに西山から石を運んで、一夜にして駿河の富士山に似た山を仕上げて見せる」と豪語したのです。

西山とは、奥羽山脈のこと。胆沢から車で1時間半くらいはかかる距離です。男は驚き「できるならやってみろ」と三吉に言いました。三吉は石塊を背負い、シュッ、シュッと光線のような速さで石を投げ、一晩で岩の山を作り上げたのです!

…なかなか興味深い伝説ですよね。

ちなみに「三吉」は、秋田県内の民話に多く登場する人物。大男や痩せた若者、はたまた子どもの姿をした妖怪など、各地で姿は違うものの、人並み外れた力の持ち主ということだけは共通しているんだとか。

愛宕神社岩山の頂上にたたずむお社

愛宕神社

岩の隙間から木が生えていることから見ても、かなり古くからここに岩山があることが分かります。岩山は直径約30m、高さ約15mもあるそう

そんな言い伝えの残る岩山の頂上には、社があります。私には、なにかとてつもなく巨大な力を、社が封印しているように感じられました。

ちなみに、岩山の上にちょこんと据えられたお社は、昭和31年(1956)にダム建設に伴い、近くの増沢地区から合祀され、1998年に現在の形に整備されたんだそう。昔からこの岩山を大切にしてきたからこそ、神聖な社を頂上に鎮座させたんですね。

愛宕神社

社の中には、馬に乗った義経の像があります。見るといいことが起こるという言い伝えもあるんだとか

岩山に近づくと、清らかで凛とした空気を感じます。

たとえ岩山に伝わる伝説を知らずに訪れても、本当に不思議なのですが、スーッと空気が張り詰めるのが感じられると思います。まさにパワースポットです。

DATA

愛宕神社(あたごじんじゃ)
電話:0197-35-8548
住所:岩手県奥州市胆沢若柳愛宕176
アクセス:JR水沢駅から車で30分、東北自動車道水沢ICから車で30分、奥州SICから車で22分
料金・時間・定休日:参拝自由
駐車場:8台

04「星空の広場」で満天の星に癒される

星空の広場

夜空に無数の星がきらめく星空の広場

奥州市南西部の衣川地域にある「星空の広場」もまた、地球のパワーが感じられるパワースポットのひとつです。

「星空の広場」には天体観測用のドームや、大型の天体望遠鏡を備えた衣川天文台があり、流星群など四季折々の天体ショーの際には観望会が開催されています。

星空の広場

衣川天文台で星空を観察。8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群など四季折々の天体ショーを楽しめます

衣川地域で星空観察が盛んになったのは、この地域がまだ「衣川村」とよばれていた1992年ごろ。この年、旧北股小学校では、PTAが中心となり「星を見るつどい」が開催されました。その際の観察データを当時の環境庁が主催する「全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)」に応募したところ、2年連続で「星空日本一」に選ばれたのだそう。

これがきっかけで、愛好家や住民たちによる「衣川星を見る会」が発足。衣川村は移動天体観測車「アストロカー」を購入しました。地元の人たちにとって、それまで当たり前だった“美しい星空”が、改めて注目されるようになったのです。

星空の広場

天の川は年中見られますが、七夕の時期が一番観察しやすいそう

星空への関心が高まるなか、1998年に衣川村は、第10回「星空の街、あおぞらの街」全国大会の会場に選ばれます。この大会は、大気環境問題について考える目的で、昭和63年(1988)から続いていたもの。式典やシンポジウムには高円宮殿下ご夫妻も参加されました。そして夜には星空観察会を実施。その会場として整備されたのが、星空の広場でした。

星空の広場

衣川天文台(左)と天体観測用のドーム(右)。星空の広場は平地にありながら、周辺に人口の光が少ないため星がきれいに見えるのです

その後、大会が開催された9月12日が「星空の日」に制定されるなど、星空観察はますます注目を集めます。

2000年には、口径90mmの天体望遠鏡を擁するドームを星空の広場に設置。2007年には、同じ広場内に口径200mmの屈折式望遠鏡を備えた衣川天文台が建てられ、より多くの天体を観測できるようになりました。

星空の広場

肉眼でも見られるオリオン大星雲。写真は2月に衣川天文台で撮影されたものです

「星空日本一」のきっかけとなった旧北股小学校は2006年に廃校となりましたが、星空の広場のドームや天文台は現在、9月12日の「星空の日」や、四季折々の天体ショーに合わせて開催される観望会などで使われています。また最近では、小学生や大学生のイベントに活用されることも増えているとか。

空気が澄んでいるのはもちろん、広場の周辺には人口の光が少ないため、肉眼で眺める星空も心洗われるような美しさ。

無数に瞬く星を眺めて、癒しのひとときを過ごしませんか。

DATA

奥州市 北股地区センター 星空の広場
(おうしゅうし きたまたちくせんたー ほしぞらのひろば)
電話:0197-52-6513
住所:岩手県奥州市衣川小田180
アクセス:JR前沢駅から車で30分、東北自動車道奥州SICから車で25分
営業時間:8時30分~21時
定休日:12月29日~翌1月3日
料金:施設使用料1時間500円(減免要件あり)
駐車場:11台
※施設の使用について、詳細は要問合せ