○奥州市シックスクール症候群等療養費等助成金交付要綱

平成22年9月16日

告示第171号

(趣旨)

第1条 奥州市立胆沢第一小学校(以下「胆沢第一小学校」という。)においてシックスクール症候群又は化学物質過敏症(以下「シックスクール症候群等」という。)を発症した児童の保護者の経済的な負担の軽減を図るため、当該疾病の治療に要する療養費、交通費等に対して、予算の範囲内で奥州市補助金交付規則(平成18年奥州市規則第59号)及びこの告示によりシックスクール症候群等療養費等助成金(以下「助成金」という。)を交付する。

(定義)

第2条 この告示において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 発症児童 胆沢第一小学校に在学し、又は在学していた児童で、平成21年8月以後に胆沢第一小学校校舎大規模改造工事が原因と推測されるシックスクール症候群等を発症したものをいう。

(2) 療養費 発症児童の医療機関での療養に係る費用をいう。

(3) 調剤費 発症児童の保険薬局での調剤に係る費用のうち、医師の処方に基づくものをいう。

(4) 治療用装具費 発症児童の治療用装具に係る費用のうち、原則医師の指示に基づくものをいう。

(5) 運賃 発症児童が医療機関を受診するときに要した公共交通機関の鉄道賃及び車賃(保護者が付き添ったときは、保護者1人の鉄道賃及び車賃を含む。)をいう。

(6) 高速道路通行料 発症児童が医療機関を受診する場合に、保護者が自家用車で送迎したときの高速道路の通行料をいう。

(7) 燃料代 発症児童が医療機関を受診する場合に、保護者が自家用車で送迎したときの自家用車の燃料代をいう。

(8) 初診 医師がシックスクール症候群等と診断した最初の診察をいう。

(9) 治癒 初診の日以後最初に到来する次に掲げるときをいう。

 医師がシックスクール症候群等の治癒又は症状固定を診断したとき。

 発症児童が医師からシックスクール症候群等に該当しないと診断されたとき。

(助成金の交付対象者)

第3条 助成金の交付対象者は、発症児童の保護者とする。

2 前項の規定にかかわらず、発症児童が治癒後に再度シックスクール症候群等を発症したときの当該発症児童の保護者は、助成金の交付対象者としない。

(助成金の対象経費等)

第4条 助成の対象となる経費(以下「対象経費」という。)は、療養費、調剤費及び治療用装具費(以下「医療費」という。)並びに県内の医療機関の受診に必要な運賃、高速道路通行料及び燃料代(以下「交通費」という。)で、発症児童のシックスクール症候群等の治療に要する経費とし、助成の対象とする期間は、初診の日から治癒の日までの期間とする。ただし、発症児童が初診の日から治癒の日までの期間内に次の各号のいずれかに該当した場合における助成の対象とする期間は、初診の日から当該各号のいずれかに該当した日の前日までの期間とする。

(1) 就職又は起業をしたとき。

(2) 学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学院に入学したとき。

(3) 学校教育法に基づく学校その他の教育施設及び市長が特に認める教育訓練施設(以下「学校等」という。)に在学しなくなったとき(進学(大学院への進学を除く。次号において同じ。)の意思を有する場合を除く。)

(4) 進学の意思を有し、かつ、学校等に在学していない期間が連続して2年を超えたとき。

2 助成金の額は、次の各号に掲げる対象経費の区分に応じ、当該各号に定める額とする。

(1) 医療費 自己負担の額(文書作成料にあっては、助成金の申請、治癒の確認及びシックスクール症候群等であることの証明に必要な診断書等に要した費用に限る。)

(2) 交通費 次に掲げる区分に応じ、それぞれ次に定める額

 運賃 最も経済的な通常の経路及び方法により旅行した場合の運賃として奥州市職員等の旅費に関する条例(平成18年奥州市条例第49号。以下「条例」という。)により算定した額

 高速道路通行料 条例による職員の車賃の例により算定した額

 燃料代 条例別表第1に規定する車賃に別に定める医療機関までの距離を乗じて得た額

3 市長は、保護者が県外の医療機関での診察を希望し、必要と認めるときは、第1項の規定にかかわらず、県外の医療機関までの交通費及び宿泊費を対象経費とすることができる。この場合において、宿泊費に係る助成金の額は、条例別表第1に規定する宿泊料の範囲内において、その実費相当額とする。

4 第1項及び第2項の規定にかかわらず、独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下「センター」という。)による災害共済給付制度の受給要件を満たす場合は、センターの給付の対象となる医療費については、対象経費としない。

(提出書類及び提出期日)

第5条 助成金の交付を受けようとする保護者は、奥州市シックスクール症候群等療養費等助成金交付申請書兼請求書(様式第1号)に、別表の左欄に掲げる対象経費の区分に応じ、同表の右欄に掲げる書類を添付して、診療月ごとに対象経費をとりまとめたうえで、診療月の翌月から起算して3月以内に申請しなければならない。

2 前項による助成金の交付申請は、給付事由が生じた日から2年を経過したときは行うことができない。

(助成金の支給)

第6条 市長は、前条第1項の規定による申請があったときは、速やかに審査のうえ、支給の可否について決定し、その結果を奥州市シックスクール症候群等療養費等助成金交付(不交付)決定通知書(様式第2号)により当該申請者に通知するものとし、助成金の交付決定者に対し、遅滞なく助成金を支給するものとする。

(助成金の返還)

第7条 保護者は、助成金の支給を受けた後に、第4条第4項に定める受給要件を満たすこととなったときは、速やかに奥州市シックスクール症候群等療養費等助成金返還申出書(様式第3号)を提出し、対象経費とした医療費に係る助成金を返還しなければならない。

(補則)

第8条 この告示に定めるもののほか必要な事項は、別に定める。

別表(第5条関係)

対象経費

書類

療養費

医療機関が発行する領収書の写し

調剤費

保険薬局が発行する領収書の写し

治療用装具費

領収書及び医師の指示内容が確認できる書類の写し

運賃

領収書の写し又は支払いを証明する書類

高速道路通行料

領収書の写し又は支払いを証明する書類

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奥州市シックスクール症候群等療養費等助成金交付要綱

平成22年9月16日 告示第171号

(令和元年12月26日施行)

体系情報
第7編 育/第3章 学校教育
沿革情報
平成22年9月16日 告示第171号
平成22年12月20日 告示第208号
平成30年10月15日 告示第275号
令和元年12月26日 告示第180号