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この議長マニフェストは、議長選挙の際の所信表明に基づき、項目ごとの詳細の取り組みについて改めてわかりやすく明確にさせていただき、議員、事務局職員、そして市民の皆さんと、チーム奥州市議会として一丸となって取り組んで参りたいという決意から、議長マニフェストとして改めて公表させていただくものでございます。
令和4年5月17日
奥州市議会議長 菅原 由和
(1) 地方分権が本格化したことに伴い、議会として果たすべき役割と責任は益々重要性を増しております。奥州市議会においても最高規範である議会基本条例に基づき、二元代表制の一翼を担う議会としての機能強化や活性化に向けた様々な改革に努めるなど、前任期において数多くの成果を挙げることができました。
(2) しかし、その一方で、先の奥州市議会議員選挙では、5度目の選挙にして初の無投票という結果となりました。議員の成り手不足が全国的な問題となっていますが、これは住民自治の根幹に関わることであり、市民の市政に対する関心が薄れ地域の衰退にも繋がりかねない重要な問題であると捉えております。
(3) こうした状況を踏まえ、成り手不足解消に向けた取組みをはじめ、市民に開かれ信頼される議会、存在感のある議会となっていくためにも、更なる議会改革に不断の努力を重ね、最大の目的である住民福祉の向上へと繋げていかなければならないという思いを強くしております。
(4) そこで、議長選挙で所信表明した項目を改めて明確にしたうえで、議員、議会事務局職員、そして市民とともに「チーム奥州市議会」として一丸となって取り組んでいく決意から議長マニフェストを公表いたします。
更なる改革により市民に開かれ存在感のある議会を目指します
議会の代表として中立かつ公平な立場において職務を行い、民主的な議会運営に努めるとともに、議員、議会事務局職員、市民、それぞれに寄り添った「対話」を大切にした取り組みと更なる議会改革に不断の努力を重ね、透明性と信頼性を確保し市民に開かれた議会及び存在感のある議会を目指します。
● 議会活動の「見える化」
● 議会基本条例PDCAサイクルシート・行動計画の「具現化」
● 議会運営や政策決定等の「説明責任」
奥州市議会基本条例や行動計画を具現化するために議会版の実行計画を策定し、任期4年間の議会活動の実行目標や工程を明確化することにより、議員と議会事務局職員が共通認識を図るとともに、市民との情報共有に努めます。
● 実行計画の策定による実行目標と工程の明確化
● 各委員会の活動状況等を分かりやすく見える化
● 議会改革の取組状況とアウトカム(市民への効果等)の評価と公表
● 議会ICT推進方針の明確化
情報公開の徹底と説明責任を果たすとともに、市民の意見や要望を的確に把握し、市政への反映と政策立案や政策提言を積極的に行っていくため、広聴機能の充実・強化を図り、広報との一体的な取り組みを推進します。
● 広報と広聴機能の一体的な取組み体制の整備
● 様々な世代の市民参画と多様な市民意見の把握
● 広報の内容の工夫と充実を図り市民に分かりやすい情報発信
政策の実効性や実現性を高めていくために、決算・予算審査や広聴機能などを連動させた新たな仕組みを構築し、政策立案・政策提言サイクルの充実・強化を図ります。
● 決算・予算審査の連動による政策提言サイクルの構築
● 広聴活動により把握した市民意見を反映させる仕組みづくり
● 各常任委員会における継続した政策提言の実施と提出済提言のフォロー
議員同士が互いの意見に耳を傾け、争点や論点を明確にしたうえで合意形成を図る議員間討議の仕組みを制度化するとともに、活発な討議と十分な審議を尽くして結論に至る経過を明確化し、市民に対する説明責任を果たすよう努めます。
● 対話をベースにした議員間討議の制度化
● 重要課題等は十分な審議を尽くした合意形成に努め結論に至る経過の明確化
奥州市議会議員選挙で初の無投票という結果を重く受けとめ、議員の成り手不足解消に向けた調査研究と対策の実施に努めるとともに、社会参画の意欲を醸成し将来のまちづくりの担い手を育成する主権者教育の推進に努めます。
● 議員の成り手不足解消に向けた調査研究と対策の実施
● 議員定数及び議員報酬の在り方の調査研究
● 小中高生・若者・女性との模擬議会やワールドカフェの実施
● 議場・議会見学会の実施
● 主権者教育の推進
以上
議長マニフェストを実行するに当たっての工程表は、以下のとおりです。