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希望のひかり 第67回

印刷用ページを表示する 更新日:2019年7月22日更新
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第67回

前回の希望のひかりでは、人類初となるブラックホールの撮影成功についてご紹介しました。今回は、国立天文台水沢VLBI観測所の研究チームの皆さんを講師としたブラックホール講演会の内容についてお知らせします。

講演会は、本間希樹所長から「市民の皆さんにできるだけ早く研究成果を報告したい」というご厚意をいただき、全国に先駆けて開催が実現したものです。5月25日は地元・水沢南地区の住民向けに宇宙遊学館で、6月2日には児童生徒や一般向けに市文化会館(Zホール)で開かれました。

注目を集める研究チームの話が聴けるとあって、両講演会とも会場ほぼ満席。詰め掛けた来場者たちは、ブラックホール撮影に至るまでの道のりやその意義に、熱心に耳を傾けていました。

100年の問い

 本間所長は、ブラックホールの概要や観測の方法などについて、時折、ユーモアを交えながら、一般の人にもわかりやすく講演されました。アインシュタインの相対性理論からブラックホールの存在が予言されたのが約100年前であるとし、「100年の問いに答えを提示することができた」と撮影の意義を述べました。また、今年は奥州の地において緯度観測が開始されてから120年に当たる年であり「節目の年にこのような成果を上げることができた。応援してくださる地域の皆さんのおかげ」と地元への感謝の気持ちを伝えました。

舞台裏と今後

 パネルディスカッションでは、本間所長のほか、秦和弘助教、小山友明特任専門員、田崎文得特任研究員、大学院生の崔玉竹氏が登壇。望遠鏡があるチリではケーブル類を通すための穴掘りが大変だったことや、画像解析で5万通りの方法を試したことなどのエピソードが紹介されました。

 今後について問われると、秦助教は「新しい研究の始まり。今回のブラックホール撮影で日本の望遠鏡は参加していないが、次は東アジアが協力したプロジェクトで水沢の電波望遠鏡を使い、ジェット(※)の姿をとらえたい」と、語りました。

※ジェット…ブラックホール周辺からガスが噴き出す現象のこと。今回の撮影では撮影できなかった。

天文学者に必要なものは?

講演会終了後、会場の皆さんから研究チームへの質問を受け付けました。その中で、天文学者を志す後藤希吏斗さん(江刺一中)から出された質問と、5人の研究者からのエールを込めた回答をご紹介します。

(質問応答)

Q:「天文学者になりたいが、何が必要か」

A: 本間氏 「掘り下げる努力」

秦 氏 「さまざまな環境に耐える体力」

小山氏 「好きで研究し続ける根気」

田崎氏 「興味があることへのチャレンジ」

崔 氏 「とにかく熱心であれ」

希望のひかり 第67回 [PDFファイル/8.1MB]

 

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