ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

第83回 文部科学省ロードマップ

印刷用ページを表示する 更新日:2021年11月17日更新
<外部リンク>

第83回 文部科学省ロードマップ

文部科学省ロードマップへの申請を取り下げ

 9月8日、高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、文部科学省の「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想(ロードマップ)」へのILC計画の申請を取り下げたことをホームページ上で発表しました。

 今回の希望のひかりでは、取り下げの経緯や、ILC実現に向けての道筋などをお知らせします。

発表要旨

○2月に文科省に申請書を提出したが、その後の国際的推進状況を踏まえ、3月に申請を取り下げた。

○ロードマップ策定の審査過程は非公開が原則であったため、パブリックコメント実施の9月の報告となり、遅れたことをお詫びする。

○申請書提出後に、国際研究者コミュニティで議論が行われ、新たに国際推進チームを立ち上げるとともに国際協力体制など推進の枠組みを再構築することになった。

○申請書の重要なポイントである「国際協力による計画推進体制」が大きく変わり、申請書の内容から一新される見込みとなったため、申請を取り下げた。

文部科学大臣記者会見

 ILC計画のロードマップ申請取り下げについて、萩生田光一文部科学大臣は記者会見で、「KEKが申請を取り下げたのは事実であり、その理由は伺っている。文科省としては、米欧の政府機関との意見交換を行いつつ、国際研究者コミュニティによる議論を注視してまいりたい」と発言しました。

ILC実現への道筋

 森俊則・東京大学素粒子物理国際研究センター教授は、9月24日にオンラインで開催された県ILC推進協議会主催の講演会で、KEKがロードマップ申請を取り下げた経緯を説明した上で、「8月に国際推進チームが発足した。推進チームは1年から1年半ほど活動して世界の研究所間で合意し、『ILC準備研究所』の設立を目指す」と述べ、「ILC準備研究所は、設立してから4年間にわたり、詳細な設計や地質調査などの準備を行う」とし、「平行して、政府間の協議が行われ、世界各国の分担を話し合い、その結果によって、日本が本当にやるかどうかということが決まる」とILC実現への見通しを示しました。

 また、同じ講演会で山下了・東京大学素粒子物理国際研究センター特任教授は、「1年半の間に、推進チームが世界のコミュニティと一緒にILC準備研究所を設立することが当面の目標だ」と強調しました。