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第92回 「ILC準備研究所提案書」「ILC計画に関する主な課題について」

印刷用ページを表示する 更新日:2021年11月17日更新
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第92回 「ILC準備研究所提案書」「ILC計画に関する主な課題について」

 6月2日、ILCの実現に向け、次の二つの文書が公表されました。今回はその内容をお知らせします。

(1)「ILC準備研究所提案書」

 ILC準備研究所の設立に向け、組織体制の検討や加速器研究開発の研究者間の連携などを進めてきたILC国際推進チーム(IDT)が、ILCに関心のある各国の研究所や政府関係者が、ILCへの参加を検討するための情報を提供することを目的に作成したものです。

(2)「ILC計画に関する主な課題について」(以下、「(2)報告書」)

 文部科学省有識者会議や日本学術会議の検討で指摘されたILC計画に関する主な課題について、課題解決に向けた取り組みの現状と今後の方策と見通しを、高エネルギー物理学研究者会議(JAHEP)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)がILC計画提案者の立場で取りまとめたものです。

 

 これら二つの文書の公開は、日本のILC実現に向けた動きがさらに前進していくために必要なステップとなります。

 また、日本においてILC が実現されるためには、日本政府によるILC実現に係る意思決定が必要となります。

 ILC計画は国際プロジェクトで、その学術的な意義はこれまでも説明されてきたように『基礎科学を進歩させる』ことにあり、日本を含めた関係各国の研究者はILC計画を重視しています。

 加えて、『基礎科学の進歩』が関連する分野の進歩に大きく影響し、ILCの最新技術が多岐にわたる分野へ応用されることでさまざまな貢献がされることに期待されている面も重要です。

 しかし、ILCを実現するためにはいくつもの課題があることが指摘されており、これまで国内外で話し合いが重ねられてきました。公開された「(2)報告書」は、国内で指摘されたILC計画に関する主な課題について、課題解決に向けた取り組みの現状と今後の方策、見通しを示したものであり、これを土台としてさらに検討が進められることが必要になります。

 また国外では、昨年に策定された欧州素粒子物理戦略を基軸として欧州、米国がIL C計画を公式に支持している状況にあり、支援の土台は整いつつあります。こうした状況を背景に、ILCの実現に関する検討は今後も継続されていきます。