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ILCとは?

印刷用ページを表示する 更新日:2018年7月1日更新
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国際リニアコライダー(ILC)とは?

ILC(国際リニアコライダー)とは、
International(国際) Linear(直線) Collider(衝突型加速器)
の略称で、世界にたったひとつだけ建設しようとする計画が進行中の、世界最先端の素粒子実験施設です。

ILC

International Linear Collider

全長数10kmの直線状の加速器用トンネルの両端から、電子と陽電子の素粒子を電気や磁気の力でより速く加速して正面衝突させ、宇宙ビッグバン状態を作り出すことによって、宇宙誕生の謎等を解き明かす装置です。
ILCを実現するために、世界中の研究者による国際共同チームが作られ、日本は中心になって研究を進めてきました。その結果、世界の研究者からILCの日本建設を強く支持する声明が、2013年に出されました。

北上山地が適している背景

北上山地

ILCは加速器用トンネル、粒子測定器等を収容する地下の大ホールが建設できる場所が条件です。
また、電子と陽電子の精密衝突ができるよう、地盤振動が充分に小さく、安定した岩盤内にトンネルを建設できることが絶対的必要条件です。
北上山地には、硬質な花崗岩体が50kmにわたって分布している地域があり、周辺には活断層もありません。また、この地域には、国内外から物資の輸送に重要な交通網や港湾が整備されています。このような理由から、北上山地が国内で最も有力な候補地とされています。

東北から生まれる未来

加速器

ILCが完成すると、世界中から多くの先端科学分野の研究者や技術者が集い、学び、働く、21世紀科学の中心となる国際都市が形成されるでしょう。
また、研究から生まれる数多くの最先端技術は、新たな産業を創出し発展させ、大きな経済効果が期待できます。
奥州市はこうした夢と希望あふれるILCの実現に取り組んでいます。

ILCが「宇宙の謎」を解明する

ILCは、マイナスの電気を持つ「電子」とプラスの電気を持つ「陽電子」を超高速で衝突させ、衝突によって起こる宇宙初期の高エネルギー状態の様子を詳しく調べる装置です。
その実験の目的は、138億年前に宇宙がどのようにして誕生したのか、また生命、地球、太陽系、銀河など全てが同じ「材料・素粒子」でできている究極の仕組みを解明することです。
近年、加速器による実験や様々な観測技術が飛躍的に進歩し、宇宙の姿をかつてない精度で理解することができるようになりました。その結果分かったことは、宇宙の96%を占める物質は、光では見えない「ダークマター」や正体不明の「ダークエネルギー」だということです。
これまで観測してきた宇宙は、全宇宙のほんの4%の僅かなものに過ぎませんでした。
ILCは、これまでの加速器では成し得なかった高エネルギー領域において精密な探索を可能にし、ダークマター候補の素粒子を作り出し、その性質を詳しく調べることができるようになると期待されています。
こうしてILCは、宇宙の謎をさらに深く解き明かします。