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希望のひかり 第29回

印刷用ページを表示する 更新日:2018年7月1日更新
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第29回 ILC実現に向けて本年度が勝負の年 ほか

ILC国内候補地が北上山地に決定してからもうすぐ2年。文部科学省では、昨年から有識者会議を設置。また、ことし1月にはILCの国際推進組織であるリニアコライダーコラボレーション(LCC)が視察のため来県するなど、ILCの実現に向けた国内外の動きはますます活発になっています。

ILC実現に向けて 本年度が勝負の年

国際的には、国会議員の連盟が関係国と協議するなど、高官レベルでの実質的な協議が少しずつ進んでいます。また、国内では、文部科学省が設置した有識者会議において、(1)ILCの科学的意義の検証(2)コストの精査(3)技術上の課題抽出―などが行われ、本年度中には文部科学省に報告が行われる予定です。このような状況から、誘致の是非については、今後1年ほどの間に決定する可能性が非常に高いと言われています。まさに、本年度がILC実現に向けた勝負の年なのです。

ILC東京宣言―日本への誘致を世界に発信

4月22日に東京大学で開催されたILC東京シンポジウム。LCCとアジア・リニアコライダーワークショップに集まった世界各国の研究者総勢約300人が、「ILC東京宣言」を発表し、ILCの日本誘致を世界に発信しました。(宣言の要旨は下記のとおり)

ILC東京宣言の要旨

  1. ILCの役割は、誕生直後の宇宙を探求することである。ILC での研究は、宇宙の始まり、進化、現状を深く理解するために、他の研究で置き換えることのできない必要不可欠なものである。我々科学者は、ILCが建設され、そこで研究することを切望している。
  2. ILCは技術的に実現可能である。このことは、先に発表された技術設計報告書(TDR)で示されている。ILC計画は、今後の工学設計段階を経て建設開始できる状況となっており、今や各国政府が関与して実施 に向けた決断へと進んで行く段階に来ている。現在、日本政府によりILCプロジェクトの評価が行われていることに、我々は深く謝意を表する。
  3. ILC計画は、今までで最大規模の科学プロジェクトの一つである。ILCを実現するためには、各国間で費用や技術提供の分担を行う国際的な仕組みの構築が必要である。我々は各国の政府間、財政当局間の協議を促進し、早急にこの目標を達成すべく努力していく。

海外の研究所広報担当者が現地視察

ILC誘致に伴い、活発に活用されることが期待される気仙沼港を視察ILCサポート委員会と視察団の意見交換。外国人目線で岩手について語りました

4月23日、24日の2日間、海外7カ国の研究所の広報担当者が本県を視察に訪れました。初日は一関市大東町の衝突点周辺を視察後、陸前高田市で復興の進捗状況を確認。最後にILC関連部品の荷揚げが想定される気仙沼港の状況を確認しました。ドイツ電子シンクロトロン(DESY)のバーバラ・ワームバイン氏は「里山のイメージをつかむことができた。研究所に戻ったら、ニュースレターで発信したい」と語っていました。
2日目は、市内のショッピングセンターで生活環境を調査した後、国立天文台の視察とILCサポート委員会(※)との意見交換が行われました。テーマは「効果的な広報」と「岩手に来て気付いたこと」。視察団からは「ILCとは関係のない行事の中にサプライズでILCイベントを組み込むことで、科学に苦手意識がある人にも触れてもらいやすくなる」という意見や「ILCの普及啓発が活発に行われており素晴らしい」と感心する声が上がりました。
※ILC計画で東北にやってくる外国人研究者やその家族のニーズを行政や企業に届け、暮らしやすいまちをつくることを目的とした在住外国人による委員会

希望のひかり 第29回[PDFファイル/998KB]

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