第22回 入退院支援 ～安心して住み慣れた地域に帰るために～

第22回 入退院支援 ～安心して住み慣れた地域に帰るために～/総合水沢病院

「入退院支援」とは、入院する患者さんが安心して入院生活を送れるように、また退院後も住み慣れた地域（家、施設）での生活が続けられるように支援することをいいます。

予約入院の患者さんには、治療過程をイメージして安心して入院に臨めるように、入院前から支援します。入退院支援看護師が手術や検査のスケジュール説明、入院前の病状と生活状況の聞き取りを行い、薬剤師は服薬中の薬や副作用歴の確認、管理栄養士は栄養状態やアレルギー食材の聞き取りをすることで、治療がスムーズに行われるよう連携しています。

また、入院後間もない時期から入退院支援看護師や医療相談員が退院後の生活を視野に入れた支援を行います。「住み慣れた家に帰れるか」「昼間は一人になるが大丈夫か」「医療処置があるが一人でできるか」など患者さんが病気によって抱えるさまざまな問題を、退院の話が出てからではなく入院時から一緒に考えます。患者さん自身もあらかじめ家族と話し合っておくことが、退院後の生活を安心して送るためには大切です。

各病院では、入退院支援看護師や医療相談員が中心となり、医師、ケアマネジャー、介護サービス提供者などと協力しながら、患者さんが自分らしい暮らしを送るためのお手伝いをしています。

次号は、小規模多機能型居宅介護について紹介します。