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第27回 自立支援のための福祉用具利用

印刷用ページを表示する 更新日:2020年6月11日更新
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第27回 自立支援のための福祉用具利用/一般社団法人岩手県理学療法士会胆江支部 支部長 千田拓矢

 福祉用具福祉用具とは、高齢者や障がいを持つ人の自立した生活を助け、介護する人の負担を軽減するために活用する道具類のことをいいます。

 例えば、起き上がりが難しい場合は介護用ベッド。立ち上がりや移動が大変な場合は手すりの設置、杖類や車椅子の活用。トイレまでの移動が大変な場合はポータブルトイレやリハビリパンツ・おむつの利用。ほかにも段差を埋めるスロープ、お風呂場のシャワーチェアーや滑り止めマット、リハビリ用食器や食材を楽につまめる箸など、多くの場面において適した用具があります。

 福祉用具は生活環境や身体機能に応じて利用することが大切です。良かれと思い手すりを多く設置した結果、廊下が狭くなり移動が大変になったり、杖や手すりなど高さを検討せずに設置すると、力が入りにくくバランスを崩す原因ににもなったりします。また、起き上がりや立ち上がり、歩行などが困難になり自立した生活を逆に脅かす結果となることもあります。突然の病気やけがなどによって思いがけず必要になる場合もありますが、しっかり検討することをお勧めします。介護保険の対象品目であればレンタルや購入費用の負担を抑えることができます。

 福祉用具の利用にあたっては、介護支援専門員を通じて福祉用具専門相談員に相談するか、病院や施設のリハビリスタッフまでご相談ください。