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在宅療養とは、日常生活の中に医療と介護があるイメージです。
たとえば、脳梗塞の後遺症で、ひどくむせたり、うまく飲みこめなかったりして、口からの食事が難しい場合には栄養を取る方法を検討します。血管(静脈)に点滴で栄養を入れる方法、胃に直接栄養を入れる方法、飲み込みの機能訓練など、状況に合わせた治療や家で過ごす方法が提案されます。
他にも人口呼吸器を使う、24時間の点滴をする、痛みをコントロールするなど、「家でできるの?」と思われる治療・処置も自宅で可能です。条件はありますが、自宅でお医者さんに診てもらう訪問診療、看護師による処置、相談助言、歯科医による訪問歯科診療、薬剤師による薬の管理、理学療法士による機能訓練、ヘルパーによる身の周りの介助など、頼りになる医療や介護の専門職が自宅に来てくれます。
住み慣れた場所では家族の声や生活の音がして、いつもの空気感と匂いがあります。大きなリラックスが得られ、普段の生活ができます。どのように暮らしたいか、どのように最期を迎えたいかを考えるとき、あるいは考えなければならないときの選択肢の一つです。
まずは家族と話をしましょう。そして地域包括支援センター、病院の医療相談、ケアマネージャーに相談してみましょう。