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第35回 高齢者施設での看取り Nさんの場合

印刷用ページを表示する 更新日:2021年2月10日更新
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第35回 高齢者施設での看取り Nさんの場合 / 県南ブロック高齢者福祉協議会

  Nさん(90代女性)は、入所後1年ほどで徐々に食欲看取りが衰え、看取り介護の時期を迎えました。できるだけ部屋や担当スタッフを代えずに、それまでと変わらない環境で過ごしていただきました。ベッド脇には専用のノートを置き、担当スタッフに限らず、部屋を訪れた職員や施設長、家族(娘さん)もNさんの様子や自分の対応を記録し、変化を見守ります。Nさんの状態が低下し、いよいよお別れが近いと思われる頃には、娘さんに旅立ちの日の洋服や葬祭について確認しながら、心の準備も促しました。

お別れは娘さんの面会中に訪れました。娘さんや担当スタッフが見守り、話しかける中、誰も気が付かないほど静かに息を引き取りました。

 娘さんの希望で、エンゼルメイク(亡くなった後のお化粧)は娘さんと職員とで行い、その際、職員が「きれいなお母さんですね」と声を掛けると、娘さんは「若いときはおしゃれに無縁な母でしたが、年を取ってからは身なりを気に掛けるようになりました。」と教えてくださいました。母娘のあつれきもあったと聞いていましたが、穏かな看取りの時間を経て、娘さんのわだかまりは解けたようでした。

 一人一人、どの「看取り」も個性的です。私たち高齢者介護に携わる者として、旅立つ人と見送る人の双方が心穏やかに「その時」を受け入れられるよう、大切な時間を共にし、寄り添った支援を行っています。