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この度、全国民俗芸能「風流(ふりゅう)」保存・振興連合会の設立総会が平成31年2月1日(金曜日)に都内で開催され、全国の重要無形民俗文化財の内、「風流」に分類される民俗芸能(全国42団体、加盟は33団体)のユネスコ無形文化遺産への登録を目指す取り組みが開始されました。市内からも加盟団体がありますので、お知らせいたします。
全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会
会 長:白川正樹(佐文綾子(さぶみあやこ)踊保存会:香川県)
事務局:香川県仲多度郡まんのう町教育委員会生涯学習課
重要無形民俗文化財「鬼剣舞」
〇指定年月日 平成5年12月13日
〇保存団体 鬼剣舞連合保存会
【構成団体】
・朴ノ木沢念仏剣舞(ほおのきざわねんぶつけんばい)保存会(奥州市胆沢)
・川西大念仏剣舞(かわにしだいねんぶつけんばい)保存会(奥州市衣川)
・岩崎鬼剣舞(いわさきおにけんばい)保存会(北上市)
・滑田鬼剣舞(なめしだおにけんばい)保存会(北上市)
概要
岩手県中・南部に多く伝承されている鬼剣舞は念仏剣舞とも称され、念仏歌とともに踊られる亡魂鎮送を目的とした念仏踊りの一種です。踊り手が鬼と形容される面をつけ、独特の形に凝らした衣装で力強く大地を踏み悪霊を鎮める風流芸能です。主として初盆の家や墓、寺で踊られています。
(1) 民俗芸能「風流」の保存伝承においては、後継者の減少や高齢化が急激に進展しており、今後保存伝承が困難になることから保存会同志が交流をおこない、課題の改善を図る。
(2) 「風流」の適切な保存・伝承をおこなうための調査研究をおこなう。
(3) 地域の誇りとして「風流」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みをおこなう。
※平成31年度事業計画
5月 広報誌「全風連だより」発刊
10月 「風流」パンフレット(簡易版作成)
随時 無形民俗文化財に関する情報提供
ユネスコ無形文化遺産登録に向けた調査研究
保存会同志の交流
奥州市・北上市ともに同保存振興連合会に特別会員として加盟し、鬼剣舞連合保存会の活動を支援いたします。
教育委員会事務局歴史遺産課 0197-35-2111 内線2442
Q: 「風流」とはどういう意味ですか。また、重要無形民俗文化財「鬼剣舞」に奥州市と北上市の鬼剣舞が一括して指定されていたということかお伺いします。
A:「風流」は、 趣向を凝らした装いや唄、笛、太鼓、鐘、囃子を伴奏に集団で踊る民俗芸能です。各地では死者の供養、豊作祈願など、様々な目的で祭礼や年中行事等で踊っています。輪になって踊ったり、太鼓を打ち鳴らしながら踊ったりと、多彩な形での踊りが全国各地にあり、そういったものが「風流」で、奥州市では鬼剣舞が該当しています。
重要無形民俗文化財の指定については、奥州市と北上市の四つの鬼剣舞保存会を一つにまとめ、鬼剣舞連合保存会として重要無形民俗文化財に平成5年に指定されたものです。
Q: ユネスコ無形文化遺産への登録は、いつを目指しているか、それまでのスケジュールをお伺いします。
A: 他の重要無形民俗文化財との調整もありますが、最短で2022年11月を目指しています。この間に国内で文化審議会の無形文化遺産審議会での審議、関係省庁での連絡会議を経てユネスコへの登録申請書の提出という手続きになります。スケジュールについては別途資料をお出しします。 ユネスコ登録スケジュール等 [PDFファイル/110KB]
Q: (平成31年2月1日に設立された)全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会に加入した背景をお伺いします。
A: 香川県まんのう町に佐文綾子踊保存会があり、ユネスコ無形文化遺産への登録を目指していましたが、単独での登録でが難しく、グルーピングをしての登録を目指していくことが必要となり、まんのう町から風流に属する全国の団体に平成29年11月に声掛けされたものです。奥州市と北上市がその全国組織の特別会員として加盟して支援していくというものです。
Q: 市長から登録への期待をお伺いします。
A: (登録となれば)今後の芸能活動を進めていく上で大きなお墨付きをいただくこととなり、そのことは子どもたちに伝承する団体にとって大きな力になるものと認識しています。登録が目標ですが、それに向かっていろんな活動登録が展開され、大きな起爆剤になると思います。登録を得て、さらに活動を広く周りの方に認識していただき、活動のやる気にもなることから、市としても協力していきたいと思っています。
Q:総合水沢病院の医師確保と病院事業管理者の人選の現状についてお伺いします。
A:病院事業管理者につきましては、関係者と相談をしているところです。広く多くの皆さんから意見を聞きながら適任者を人選していくため、情報収集作業をしているところです。
内科医については、一定の応援をいただける体制の下準備作業をしており、4月からは対応できるよう、また、不足する部分が最小限となるよう医大や県、国保連などと情報交換しながら招へい作業をしているところです。
小児科医については、(市の医師養成奨学金の貸付を受けた方の)平成32年4月着任を期待していますが簡単ではないと思っています。
救急搬送(体制)の大きな変化はありません。入院についても、北上済生会病院、中部病院、磐井病院と連携をしています。近場の病院ではありませんが、入院の受け入れ先がないという状況ではありませんので、胆江地区の小児医療が崩壊しているということはありません。特定の医師に負担をおかけして医療が成り立つということはよくありません。安定的に医療を提供できる体制を作っていくことでこの地域の医療が守られると考えていますので、そうなるよう努力しているところです。
Q:総合水沢病院の救急医療について新年度以降も問題はないかお伺いします。
A:救急医療について、昨年と同じ数を受けるというのは微妙なところですが、大きく瓦解する状況ではないと思っています。救急で搬送された患者様の行き先がないということがないよう体制を作っていかなければなりません。胆江・両磐・中部と合わせての対応をしていかなければならないと考えています。
Q:新年度の救急体制について市民へのメッセージ(発信)をどのように考えているかお伺いします。
A:新年度において救急体制に不具合を起こすということはありません。
1月末時点での申し込み状況は、目標の7割程度となっており、昨年よりは好調な出足となっています。現在、募集中でありますので、多くの皆様にご参加いただきますようお願いいたします。