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昨日、3月7日、文部科学省からILCに関する見解が示されました。政府がILC計画に関心を示したのは初めてのことであり、その意思表明を歓迎します。
また、夕方からは、高エネルギー物理研究に関する世界各地の専門家から構成されるICFA(イクファ)による記者会見が開催されました。この会見では、文部科学省から協議継続の意思表示がなされたことに対し、「ILCの必要性を認めたことを評価する」とともに、「長年取り組んできたILCが実現することを期待する」などの発言がありました。
文部科学省が「ILC計画に関心を持って国際的な意見交換を継続する」とする見解を、ICFA(イクファ)は前向きに受け止めたと認識しております。市では両見解を歓迎し、国際的な議論が進展し、日本政府が誘致を表明することを大いに期待しております。
本市では、昨年、人口の半数を超える6万人以上の方々から署名をいただくなど、ILCへの熱意に溢れております。今後もILCへの理解がさらに深まり、広く支持を得られるような取組みを全力で進めてまいります
ILC推進室 0197-24-2111 内線1442
Q: 今後の具体的な取り組みについてお伺いします。
A:一つ目は、ILCへの市民の皆さんの理解を正しく深めていくことが大切であり、理解が深まるような施策を展開していきたいと考えています。
二つ目は、関係する自治体、団体と連携を更に強化し、国への働きかけを続けていかなければならないと考えています。
三つ目は、ILCまちづくりビジョンによりまちづくりを進めていますが、これを着実に実施していくことが大切だと思っています。不足する部分があれば補正予算を議会にお諮りをしながら適時適切に展開していきたいと考えています。
市民理解の具体的な取り組みとしては、地域や小中学校での出前講座を行っていくこととしています。
Q: 国への働きかけが加速していくことになるかお伺いします。
A: 単体としての働きかけではなく、今まで推進に関わってきた団体と連携をとって、国への働きかけを行っていくことが重要と思っています。日本学術会議の表明の中で懸念材料が見えているため、それについて解決できるものだと丁寧に話をしていくことが大切だと考えています。
Q: 昨日行われたICFAの会見を見た市民が、どう受け止めたらよいのか分からないと困惑している人がいました。それについてどういう形で進めていかれるかお伺いします。
A: ILCに関する組織を通じて市民の皆さんに伝えていくことが大切だと考えています。3月7日に踏み込んだ表明がされると期待していた方からすれば肩透かしだったかもしれません。ですが、国が初めてILCの存在を認め、国際協議を進めていくことを正式に表明したことは歓迎すべきことであり、否定的にとらえることではないと伝え、誘致に向けて一緒に頑張っていきましょうと働きかけをしたいと考えています。