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マイマイガ
マイマイガのふ化が確認されております。ふ化幼虫は高いところに登り、糸を吐いてぶら下がり、風に乗って移動します。洗濯物や衣服に付着することがあり、幼虫の毛が刺さり、炎症を引き起こす可能性がありますので、直接、素手で触れないよう注意してください。
マイマイガは約10年周期で大発生を繰り返し、2~3年継続すると言われております。
岩手県では、平成20年に県北地域を中心に大発生しました。
発生の拡大を防ぐためには、卵の段階で駆除することや、行政区や町内会など地域で取り組むことが効果的です。ご自宅・事業所等でマイマイガを発見した場合には、下記駆除方法をご参考に駆除にご協力をお願いします。
マイマイガの生態
(1)卵塊
マイマイガは、木、建物の壁、街灯などに卵塊を産み付け、卵塊の状態で越冬します。
卵塊は、縦3~5cm、横cm程度の楕円形で褐色です。
卵塊の状態のときに駆除することが効果的です。
(2)ふ化
4月頃からふ化し、2~3mm程度の幼虫(毛虫)になります。
写真提供 (一財)岐阜県ペストコントロール協会
(3)幼虫
最大7cm程度になります。
様々な樹種の葉を食害します。
写真提供 岐阜県森林研究所
(4)蛹
6月下旬頃、蛹になります。
(5)成虫
6月下旬~8月中旬に発生します。
成虫の寿命は7~10日間程度です。
駆除の方法
卵塊対策(除去)
卵塊は鱗毛で覆われているため、殺虫剤の効果はあまり得られない可能性があります。卵塊をはがす方法が効率的な駆除方法です。
壁を傷つけないよう、あまり硬くなく先が平らなもの(例 ペットボトルを切ったものやヘラ)ではがし、燃えるゴミとして排出してください。(ペットボトルの加工方法の一例は、このページの下部にある関連情報からご覧いただけます。)
また、高圧の水で洗い落とす方法もあります。
卵塊を除去する際に、卵塊を覆っている鱗毛が舞い上がり、吸い込んだり目に入ったりすることがありますので、マスクやゴーグル、手袋を着用してください。
卵塊除去の様子
幼虫対策(駆除)
体長1cm程度までの幼虫は、市販の殺虫剤で駆除できます。
体長1cm以上の幼虫は、バケツなどに水と少量の洗剤(台所洗剤等)を入れたものを用意し、その中に幼虫を入れることで駆除できます。
皮膚の弱い方は、赤くはれたりかゆみが伴うことがありますので、幼虫を直接触らないようにご注意ください。
成虫対策(飛来防止)
消灯は効果的ですが、防犯面を十分に考慮したうえで実施してください。
成虫にはガ専用の殺虫剤を使用することでも効果が得られます。
成虫の寿命は7~10日程度です。