希望のひかり 第65回
第65回 専門家によるILC解説セミナー開催
東北ILC準備室(室長・鈴木厚人県立大学長)は3月17日、江刺総合支所で住民向けセミナーを開き、施設概要や安全確保策などを解説しました。県の佐々木淳理事がILCを巡る最近の社会情勢を説明。3月7日に表明された政府見解に触れながら、「国内においては、日本学術会議が策定するマスタープランのプロセスを踏むことになる。これが来年の2月に取りまとめられる。国外に関しては、欧州の素粒子物理戦略が来年の5月に取りまとめられる」と語り、来年の2月と5月がひとつの大きな節目を迎えるとの見解を示しました。
また、高エネルギー加速器研究機構の道園真一郎教授ら研究者3人がILCと放射線・放射能の関係について解説。ILCで放射性物質が最も多くできる場所とされている「ビームダンプ(ILCのビームを安全に停止させる装置)」の管理については、
- 放射化した水は、限定区域内で循環させ、排出しない
- 漏水を検知し遮断するシステムを備える
- 地震・停電時など、万が一の漏水に対しても回収する仕組みや貯水槽を備える
とし、多重の拡散防止対策で周辺環境に影響を与えないよう、設計・運用していくという考えを説明しました。
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更新日:2023年09月29日