希望のひかり 第61回

更新日:2023年09月29日

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第61回 早々に政府の意志表明が必要

早々に政府の意志表明が必要

 ILC計画が世界の協力のもとに実現されるためには、ヨーロッパの素粒子物理の戦略にILCが盛り込まれることが必須となっており、早々に日本政府が前向きな方向性を打ち出す必要があります。

 現状、日本学術会議の検討委員会は回答を取りまとまりつつありますが、推進派の研究者組織から「この回答案には事実誤認がある」との指摘がなされ、引き続き議論されています。

 本市を含むILC建設候補地周辺自治体8市町は11月30日、首長による連名で日本学術会議の会長あてに意見書を提出し、建設候補地周辺自治体のこれまでの取組みについて理解を求めました。

同検討委員会は、年内にも最終回答をまとめる方針で、その後、学術会議の幹事会での了承を経て、文科省へ提出されます。政府はこれらを踏まえ対応を決める見通しです。

世界の学者が後押し

 10月下旬に米国で開かれた国際会議で、世界の素粒子物理学者らは、ILC計画の日本での実現に向け、あらゆる努力を惜しまないとの強い決意を表明する声明として次の「テキサス宣言」を発表しました。

  • ILCは、新たな革新的技術の源泉である。我々が研究進展させることに伴い、広く科学と社会に利益がもたらされるのである。
  • 日本政府がILCをホストする意思を表明すれば、我々は必要な国際合意を得るため、それぞれの政府に対してこれまで以上に集中的に働きかける。我々は、前進するための合図を待ち望んでいる。

ILCサポーターズ6万人署名達成!

市ILC推進連絡協議会では、市民総参加の誘致運動として署名運動に取り組み、目標としていた6万人を達成しました。市民の思いを政府に届け、ILCの早期実現を力強く後押しするため、集めた署名を11月29日に東北ILC推進協議会へ提出しました。小沢昌記市長は、「学術会議でのさまざまな議論はあるが、千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。今回の6万人という数は本市としては相当な数。全国からの署名と合わせて、政府にお届けいただきたい。」と署名を託しました。

同様に署名運動を行っている東北ILC推進協議会では、全国の署名を取りまとめ、30万人署名として政府に提出・要望する予定。高橋宏明代表は、「ILCはいよいよ最大の山場。大震災からの恒久の復興策ともなるプロジェクト。今回いただいた署名は、国内のその他の署名と合わせ、近く政府官邸にお届けする。政府の誘致表明に強力な後押しとなるだろう。」と力を込めました。

机の上に積み重ねられた署名簿の後ろで、高橋宏明代表(左)と奥州市長(右)が1冊の署名簿をともに持ち記念撮影をしている写真

市議連ILC看板設置(東水沢中)~ILCと共に未来へ~

市議会国際リニアコライダー誘致推進議員連盟(渡辺忠会長)は、市内全域でのILC誘致への機運醸成とILCのさらなる普及啓発を図るため、市内中学校作成イラストによるPR看板の設置を進めています。本年度は4カ所に設置する計画で、一カ所目が東水沢中学校(高橋勝校長)に完成し、お披露目されました。看板を描いた3年の及川千尋さんと木元睦実さんは、「私たちの看板が誘致の力になればうれしい」と声を弾ませました。また、渡辺会長は冒頭の挨拶で「ILC関連の仕事を夢見る子どもたちの声もよく聞くようになった。現場の生の声を届けるとともに、地元の機運をさらに高めたい」と力を込めました。

運動場のフェンスの外側に設置された「東水沢中学校 …ILCと共に未来へ」の文字と、及川千尋さんと木元睦実さんが描いたイラストがのった横長の看板の前で、市議連の役員と東水沢中美術部のメンバーが片手を上に突き上げたポーズをとって写した記念写真

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