希望のひかり 第53回

更新日:2023年09月29日

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第53回 国の最新情勢 ほか

国の最新情勢

文部科学省が設置した有識者会議内の2作業部会が3月1日~2日に開催されました。検証作業部会では、29年11月に国際研究者グループが見直し、公表したILC計画の内容について検証を進めています。技術設計報告書(TDR)検証作業部会(注釈1)においては、野村総合研究所からILC計画に関する規制やリスクなどの調査分析の報告書が示され、「ILC施設の加速器や地下空洞の計画や製作・施工は、既存の法規制などの適用外の部分が多くある。他方で、社会的な影響が大きい施設となることから、法規制の適用外であっても自主的にILC施設専用の基準や規制を作り運用することが重要となる。」と強調されました。素粒子原子核物理作業部会(注釈2)においては、欧州合同原子核研究所(CERN)の大型円形加速器で新粒子の兆候が観測されていないという実験結果を踏まえ、「ヒッグス粒子の精密測定の実現可能性が明確になった。ILCによるヒッグス粒子の精密測定は、今後の素粒子物理学が進む方向性を示すことが期待される。」との説明がありました。
これらの作業部会は月1回程度で開催され、国における検証作業も大詰めを迎えています。市では引き続き国などの情勢を注視し、お知らせします。

  • (注釈1) ILCのコストや技術的実現可能性を検証する作業部会
  • (注釈2) ILCの科学的意義を検証する作業部会

ILC絵画コンクール作品展示会

「国際リニアコライダーを日本へ 北上山地から始まる 科学新世紀」と書かれたのぼりが立った展示スペースに、たくさんの絵が飾られ、訪れた人々が鑑賞している様子の写真

市内からの全応募作品171点と市外の入賞作品23点、計194点が展示されました県南広域振興局が主催し、市などが共催したILC絵画コンクールの作品展示会が、3月6日~13日の期間、コープAteruiのあてるいホールで開催されました。
(補足)写真(市内からの全応募作品171点と市外の入賞作品23点、計194点が展示されました。)

おうしゅうヒッグスくんがILCのからくりパフォーマンスカーをご紹介!

各チームの作品の説明が書かれた模造紙が貼られたパーテンションの前で、赤を基調としたお揃いの法被を着た三人の男の子が作品の横に並んで立っている写真
(左)江刺りんごのミニ旗やりんごの木をモチーフとした装飾が飾られた動力車に、ILC測定器などの2台の山車が連結された作品「おらが街 I LOVE 江刺!!」の写真(右)透明の容器の中に赤い風船のようなものが入ったILC測定器をアップで撮影した写真

29年度の全国少年少女チャレンジ創造コンテスト全国大会に、本県代表として市少年少女発明クラブから小野礼司君(大会出場時岩谷堂小6年)、東海林誉峯(しょうじ ほだか)君(大会出場時岩谷堂小5年)、小野賢悟君(大会出場時江刺第一中2年)が参加したよ!
コンテストの課題は「からくりパフォーマンスカー」。動力車と山車を連結し、各チームが環境や宇宙、地元あどPRしたいテーマを決め、工夫を凝らしたパフォーマンスを繰り広げたんだよ。
3人が作った「おらが街 I LOVE 江刺!!」と名付けられた作品は、ILCと江刺りんごをモチーフにりんごの生産やILCの電子・陽電子衝突の様子などを再現したんだって。すごーい!ボクの仲間が見つかるかな~!?

ILC絵画コンクール入賞作品ラッピング車両が走ります!

一般財団法人水沢環境公社は、創立50周年記念事業の一環として、ILC絵画コンクールの市内入賞作品9点の作品を衛生車4台と塵芥車(じんかいしゃ)5台にラッピングしました。今後、この9台が市内各地を走行します。
3月10日には、作品を描いた児童が参加してお披露目式が開催されました。

ラッピング車両が5台整列している前で、「国際リニアコライダーを東北に」と書かれた横断幕をお披露目式に参加した児童や関係者の方々で一緒に持っている写真

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