希望のひかり 第48回

更新日:2023年09月29日

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第48回 ILC公開講演会-来年の夏までに決意を ほか

今回は、ILC公開講演会、ILCクラブ海外研修、ILC推進モデル校(水沢高校)についてお知らせします。

ILC公開講演会-来年の夏までに決意を

中央のスクリーンに講演の内容が映し出された舞台の端で、スポットライトの当たった演台に立ち左手にマイクを持って講演している山下了特任教授の写真

県国際リニアコライダー推進協議会(谷村邦久会長)は、9月27日に盛岡市内でILC公開講演会を開催し、東京大学素粒子物理国際研究センターの山下了特任教授が「ILCの現状とILCを核とした地方創生について」と題して講演しました。講演要旨は次のとおりです。
状況はかなりいい。大幅なコストダウンにより、実現への障害が少なくなった。ILCの国際設計はほとんど出来上がっており、ドイツには10分の1サイズのリニアコライダーが完成している。技術的には準備Okの状態ということだ。
我々はこの1年、ILCの実現へ準備を進めてきた。アメリカとのやりとりはものすごい勢いでやっていて、エネルギー省の長官などと議論を行った結果、アメリカ議会でも科学技術予算を増やそうという動きが強まった。ヨーロッパ各国の議員とも直接議論している。コストダウン、アメリカ・ヨーロッパとの議論、オールジャパンでの準備、国際設計など、現時点までに全てやり遂げた。
中国のライバルプロジェクトは2年前から設計を始めている。中国政府の実施決定が来年という噂もあり、差し迫っている。2018年の夏からヨーロッパの素粒子物理国際計画の議論が始まるが、それまでに日本が費用分担の提案をしなければならない。

県内中学生が海外研修

4人の学生が舞台に上がって横1列に並んでいる中で、右手にマイク左手に資料を持って視察成果の発表をしている大坂下侑くんの写真

ILCクラブ2期生の4人が、岩手日報社が主催する「Japan ILC 2030」プロジェクトの一環として7月30日から6日間、欧州の研究施設CERN(欧州原子核研究機構)などを視察しました。市内からは東水沢中学校3年の大坂下侑くんが参加し、9月27日に開催されたILC公開講演会で視察成果を発表しました。

水沢高校がILC推進モデル校に

スクリーンにわんこきょうだいのそばっちが映し出された舞台でマイクを左手に持ち人差し指を立てた右手を上にあげて講義をしている齋藤武彦教授と、席に座って聞いている高校生達の写真

県は、幅広い分野で活躍できる人材を育成し、若手世代の関心や誘致機運の醸成を図るため、県内の4つの高校をILC推進モデル校に指定しました。市内では県立水沢高等学校が指定され、KEK(高エネルギー加速器研究機構)視察やドイツ・マインツ大学の齋藤武彦教授による講演会を行っています。

おうしゅうヒッグスくんのILCかるた紹介(2)

か 過去を知り 未来へつなぐ ILC

「温故知新ですね!」

き きっと 見つかる新たな素粒子

「それもたくさん!?」

く クライオモジュール冷えてます

「思わずビールが… ゴクッ」

け 原子より 素粒子のほうが 小さいよ

「みんな知ってた?」

こ コライダー モーターカーでは ありません

「リニアって直線のこと。乗り物とは限らない!」

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