希望のひかり 第45回

更新日:2023年09月29日

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第45回 水沢高校アメリカ研修成果報告会 ほか

今回は、ILC実現も見据えた県立水沢高等学校のアメリカ研修の成果報告会、ドイツ・マインツ大学齋藤教授の科学授業についてお知らせします。

水沢高校アメリカ研修成果報告会

県立水沢高校(立花起一校長)の理数科3年生11人は5月22日、市ILC推進連絡協議会総会後に、カリフォルニア州の素粒子物理学研究施設SLAC国立加速器研究所(以下SLAC)などでの研修成果を報告しました。

会場の前方に制服を着た11人の高校生が立ち、1人の男子高校生がマイクを持って話をしている写真

研修成果を発表する水沢高校生この研修はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の事業として、2月20日から27日の8日間実施。当時2年生だった11人はILC建設候補地の高校生として、加速器関連技術の知識を得ること、国際的に活躍できる人材になるためにグローバルな視野とコミュニケーション能力を育むことを目的として、SLAC・NASA・シリコンバレー・グリフィス天文台・カリフォルニア工科大学などで研修を実施しました。SLACでは「実験器具に顔が描いてあるなど、研究に対する愛着に溢れている。国籍の壁が無いことで、より深い研究が可能になっている」と感じたという彼ら。「ILC候補地の地元住民が理解することが必要。研修の成果を基に、次世代の奥州を担う者として、正しい情報を発信していきたい」と訴えました。

齋藤武彦教授による科学授業

前方にモニターが設置された会場で齋藤武彦教授が立っており、子どもたちがパイプ椅子に座って手を上げている特別授業の様子の写真

ドイツ・マインツ大学の齋藤武彦教授は平成24年から、福島県、宮城県、岩手県の学校を中心に、科学・ILCなどをテーマとした「特別授業」を実施しています。県内では123校で行われ、1万1401人の児童生徒が授業を受けています。11度目の来日となる今回は、本市の広瀬、梁川、胆沢愛宕の3小学校で授業を行いました。
6月21日、胆沢愛宕小学校で齋藤教授は「宇宙は138億歳で、どんどん広がっている。時間を巻き戻すと、宇宙は点になり、エネルギーだけの状態となる。ILCは、そのエネルギーだけの状態を作り出し、宇宙の始まりを検証する装置。ここに建設されれば、世界中から人々が集まって来て、次の世界を引っ張る技術が次々と生まれる。そうなると、岩手は世界一になる」と説明。最後に児童へ「世界に目を向けて欲しい。ドイツは10人に1人が外国人であり、みんな英語も話せる。英語を難しいと考えず、英語に加え、もう1言語を話せるようチャレンジして欲しい」とエールを送りました。

interview ―齋藤教授の授業を聞いて―

胆沢愛宕小学校6年 小野寺 穂乃華 さん

メガネをかけグレーのパーカーを着た小野寺穂乃華さんの顔写真

私たちの体も「粒」で出来ていると聞いて、びっくり。ILCができて、海外からもたくさんの人たちが来て、奥州市が有名になったり、いろんな人が住む街になったらいいなぁと思いました。科学者には「ガリ勉」のイメージがあったけど齋藤先生の研究室の科学者の写真を見て、印象が変わりました。

胆沢愛宕小学校6年 佐々木 歩夢 くん

メガネをかけ赤いTシャツを着た丸刈りの佐々木歩夢くんの顔写真

宇宙がどんどん大きくなっていると聞いて、すごいと思いました。ヨーロッパにある加速器はとても大きくてびっくり。ILCができたら見てみたいし、ILCで岩手が都会くらい大きくなったら嬉しい。野球が好きなので外国人と野球ができる日が来たらいいな。

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