希望のひかり 第21回

更新日:2023年09月29日

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第21回 講演会でILCの理解を深める ほか

6月に市文化会館と県民会館を会場として、本年度初めてとなる大規模なILC講演会が開催されました。今回は、この講演会の様子などをお伝えします。

講演会でILCの理解を深める

照明で照らされた演壇に立ち話をする、公益財団法人 日本生産性本部の澤田潤一公共政策部長の写真

いわてILC加速器科学推進会議(亀卦川富夫代表幹事)と一般社団法人国際経済政策調査会(東京都、高橋佑(たすく)理事長)が主催する国際リニアコライダー計画講演会が6月6日、市文化会館(Zホール)で開催されました。市民など約300人が会場に詰め掛け、ILC計画の経済効果や課題などに理解を深めました。
同講演会では、(公益財団法人)日本生産性本部の澤田潤一公共政策部長と、県政策地域部の大平尚副部長が講演。はじめに、澤田氏が「ILC計画とイノベーション効果」と題し、ILCの意義や効果などについて説明しました。ILCの実現により、30年間で約45兆円の経済効果があることなどを解説。また、ILCのモデルとして、ヨーロッパの欧州合同原子核研究所(CERN)や大学を中心に産業集積が進むアメリカのシリコンバレーの状況に触れ「CERNのような国際科学イノベーション拠点と、シリコンバレーのような産業イノベーション拠点の機能を併せ持つ地域が実現できれば、世界で唯一の人類の宝ができる。それを皆さんと一緒に作っていきたい」と訴えました。
次に、大平氏が「ILC実現を目指して~現状と課題~」と題して講演。ILCの概要や候補地である北上山地の特徴などのほか、文部科学省や国内外の研究者などの動向について説明しました。大平氏は、ILC実現に向けた地域の課題として、海外の研究者に向けた英語による情報発信の必要性と住宅やインターナショナルスクール、医療などの受け入れ環境の整備を提示。地域が一体となった熱意の発信と受け入れ準備を進めることを訴え、講演を締めくくりました。

地域一丸となった取り組み誓う

大きなスクリーンに映し出された資料と、スクリーンにの前に設置された照明で照らされた演壇に立ち話をする、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉機構長の写真

県国際リニアコライダー推進協議会は6月26日、公開ILC講演会(県民集会)を県民会館で開催しました。
この日は、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉機構長や東京大学素粒子物理国際研究センターの駒宮幸男センター長、山下了准教授が講演。このほか、集まった県民など約500名は満場一致で「ILC実現に向けての決議」を採択し、地域が一丸となり、熱意をもって取り組むことを誓いました。

外国人が住み良いまちに向けて

県内在住外国人で組織するILCサポート委員会(ビル・ルイス委員長)は、6月17日に小沢市長を訪問し、5月に開催したドイツ・マインツ大学の齋藤武彦教授との意見交換会の結果を報告しました。
同委員会のケン・デイヴィス氏(40歳)が、ドイツの外国人研究者受け入れ体制やドイツと日本の生活の違いについて説明。小沢市長は「日本人同士であれば普段何気なく行っていることも、海外の人との間ではしっかりと意識しないと意思疎通に問題が起きる」と話し「それを理解し、対応に向けて啓蒙していくことが大切」と受け止めました。

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