奥州市伝統産業会館

更新日:2023年09月29日

ページID : 1614
白い壁に濃いグレーの瓦屋根の和風の大きな建物の屋根の上に「奥州市伝統産業会館」の看板が設置されている、建物の外観写真
和風の室内に、鉄瓶などの南部鉄器が木製の棚や、展示ケースに並べられ展示してある写真
通路の両側に、鉄器工房での作業を人形で再現した展示や、使用されていた道具がならんでいる館内の写真

【写真:館内では南部鉄器について詳しく紹介

 館内では、南部鉄器発祥の地の歴史を伝える名品の数々が展示されているほか、鉄器づくりの工程を紹介。さらに、実際に使用されていた道具類が並び、鉄器工房が再現されるなど、複雑な工程を持つ鉄器づくりを詳しく理解することができます。
 併設された売店では、クラフト製品から伝統工芸士の作品まで、バラエティー豊富な商品を買うことができます。

水沢地方の南部鉄器の歴史

 今からおよそ930年前(平安時代の末期)、奥州押領使となった藤原清衡(平泉文化をきずいた人)が、近江の国(今の滋賀県地方)から鋳物師を、江刺市(今の奥州市江刺地域)にあった豊田館に招いて鋳造を始めたのが、この地方の鋳物業の起こりと伝えられています。
 その後、今からおよそ640年前(南北朝時代)に、奥州総奉行葛西氏が、関西より鋳物師を呼び寄せ、「なべ」や「かま」を作りはじめ、現在の奥州市水沢羽田町に鋳物業が定着しました。
 江戸時代には、伊達藩の保護政策により大きく発展し「なべ」や「かま」などの日用品を中心とした鋳物の生産地として有名になりました。
 昭和時代初期には、日用品の生産が本格化し鋳物産地として東北一となりました。第二次世界大戦後、生活様式の大きな変化により鋳物製品の需要が減りましたが、現在では、優れた鋳物製品を作るため技術の開発や生産設備の近代化を図り、さらに新しい製品作りに取り組んでいます。また、最近の工芸品ブーム、観光ブームによって手作りによる伝統的な鉄びんなどが見直されてきています。

キューポラについて

 奥州市伝統産業会館で紹介されている「キューポラ」とは、鉄を溶かす溶銑炉のことです。鉄器職人は、このキューポラの炎の色で鉄の溶け具合を確認するといいます。施設内のミニプラザに高さ4メートルの模型が展示されています。

年末年始を除く日はすべて営業しております。ぜひお越しください。

奥州市伝統産業会館の詳細
定休日 年末年始のみ
開館時間 9時00分~17時00分
所在地 奥州市水沢羽田町駅前1-109
アクセス
  • 東北新幹線JR水沢江刺駅から徒歩1分
  • 東北本線JR水沢駅から車で15分
  • 東北自動車道奥州スマートインターチェンジから車で15分
  • 東北自動車道水沢インターチェンジから車で15分
料金 一般200円、高校生以下無料(20名以上の団体半額)
問い合わせ 奥州市伝統産業会館(電話番号 0197-23-3333)

この記事に関するお問い合わせ先

商業観光課 観光物産係
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-1760
ファックス:0197-24-1992
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