【斎藤實記念館】令和7年企画展開催のお知らせ
令和7年企画展「斎藤夫妻の旅物語」~ともに旅したトランクたち~
斎藤實は海軍軍人として軍艦で各地を巡航し、後に朝鮮総督を拝命した際には、下関港・釜山港間の連絡船を利用して朝鮮を行き来したほか、朝鮮半島内を隈なく巡視した記録が残されています。
また、昭和2年、實はスイス・ジュネーブで開催された海軍軍縮会議に日本全権として出席するため渡欧します。当時の移動は片道約50日間の船旅で、實は春子夫人を伴い東京から神戸まで陸路を列車で移動し、神戸で日本郵船会社の貨客船に乗船。途中、九州の門司港に寄港し日本を旅立ちました。
さらに、総理大臣在任中も行幸への随行や視察などで全国各地を訪問しています
飛行機などの移動手段がまだなかった時代、長距離の移動は主に列車と船による長旅で、その際に實らとともに旅したのが多くのトランクたちです。
当館には、夫妻が使用した19個のトランクが収蔵されています。どのトランクも長旅に耐えうるような頑丈な作りとなっていますが、使用目的や旅程などに応じて形や大きさがそれぞれ異なっています。また、誰のトランクか一目でわかるように『M・H・S』(實・春子・斎藤)、『M・S』(實・斎藤)と二人のイニシャルが記されているものもあります。
乗船する船舶名や停泊地、宿泊先のホテルのステッカーなど、トランクに貼られているシールからは、当時の旅の様子を窺い知ることができます。
開催期間:令和7年2月26日(水曜日)~6月1日(日曜日)
企画展解説会:令和7年3月8日(土曜日)午後1時30分~
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更新日:2025年02月24日