旧高橋家住宅(国重文)
水沢伊達城下南口の袋町東端、七軒丁に配置された御不断組から7代 喜惣太が士分に取り立てられ、東大畑小路(現大畑小路)へ屋敷替えとなった高橋家が居住した近代和風住宅です。明治21(1888)年の上棟で、唐破風造りの式台玄関を構えた豪壮な外観や、江戸時代から続く武家住宅の平面構成に倣いながらも、中国趣味を基調とした高価な材料と障壁画による優れた室内意匠をもち、かつ東北地方へ煎茶席の影響が及んだことも示す極めて重要な近代和風住宅です。表門や蔵座敷も保存され、主屋は近代らしい自由で創意に富んだ意匠になっていて、明治期の東北地方における豪奢な近代和風住宅のひとつとして貴重な建物であり、同時期の素封家の屋敷構えがよく残されています。
主屋、座敷蔵、土蔵、東板倉、西板倉、金庫蔵、表門で構成され、土塀、塀重門等が付随します。
通常非公開建造物です。
国指定重要文化財(指定日:平成23(2011)年6月20日)

旧高橋家住宅(外観)

旧高橋家住宅(間取り図)
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更新日:2023年09月29日