後藤新平旧宅

更新日:2023年09月29日

ページID: 1725

 『大風呂敷』の異名で知られる後藤新平が幼少期を過ごした家です。慶応2(1866)年「水沢家中家並覚牒」には奥小姓頭・後藤左伝治屋敷と記されています。18世紀前半頃の建築で、構造的・間取り形式的にもきわめて素朴な平入り形式の4間取りとなっています。古くは玄関の間に仕切りがなく、広間型の3間取りで、台所と庭に3本の丸い独立柱が建っていたものと考えられます。現在の間取りは晩年の後藤新平が行った修理を受け継いだものになり、式台部分も拡張された形跡があるものの、全体的に下級武士住宅の古い形が残されています。
 表門の冠木門、笠塀、寄棟茅葺の主屋、厠、板倉、井戸、表庭の構成で、桁行(間口)13.417メートル、梁間(奥行)6.363メートル(現在は7.387メートル)。延床面積は91.94平方メートルです。

岩手県有形文化財(指定:昭和47(1972)年10月27日)

生垣の塀と大きな桜の木のある後藤新平旧宅の門の写真

後藤新平旧宅(門)

襖に掛け軸があり、畳みの敷かれた部屋が3部屋続いている後藤新平旧宅の和室の写真

後藤新平旧宅(内部)

後藤新平旧宅の間取り図

後藤新平旧宅(復元間取り図)

この記事に関するお問い合わせ先

武家住宅資料館
〒023-0054
岩手県奥州市水沢字吉小路43
電話番号:0197-22-5642(代表)
メールでのお問い合わせ
みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか