高野長英書状(茂木左馬之助宛) (天保2(1831)年)正月25日






長英数え28歳のとき、叔父の茂木左馬之助に宛てた手紙である。昨年10月、江戸に帰着し、麹町に開業して新年を迎えたところ、郷里水沢では、前沢の茂木氏に頼んで、長英にお金の援助をお願いした。それに対し、かつての門弟、大友十造の放蕩後始末のため、20両の捻出の見込みはついたが、郷里への送金の工面がつかない。来月中には五両送るので、旧冬送金の3両と合わせて母の上京資金にしてほしい、と述べている。
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更新日:2023年09月29日