前沢
前沢の茂木家
長英の母美也の墓
前沢(岩手県奥州市前沢)
水沢の南隣に位置する前沢は、高野長英の忘れ得ぬ場所で、町内の霊桃寺(れいとうじ)には母の美也(みや)がねむっている。
仙台藩伊達家の御一門三沢氏3,000石が治める前沢には、長英の叔父、茂木左馬助がいた。左馬助は、高野家から、仙台藩直属の家臣、茂木家の養子にむかえていた人で、長英を助け金銭的な援助もしていた。
左馬助が亡くなってからは、子供の恭一郎が長英を支えた。そして、「獄中角筆詩文(ごくちゅうかくひつしぶん)」や「蛮社遭厄小記(ばんしゃそうやくしょうき)」や手紙など多くの資料がこの茂木家に残された。
前沢の下小路(しもこうじ)には、当時の様子を伝える茂木家が、今も保存されている。
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更新日:2023年09月29日