令和4年度第1回ワークショップ「TNGR(つながる)」を開催しました
ワークショップ「TNGR(つながる)」について
ワークショップ「TNGR(つながる)」は、「奥州市総合計画後期基本計画」の策定及び「奥州市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の推進の参考とするため、包括連携協定締結企業、協働のまちづくりアカデミー+α、市若手職員を構成としたワークショップで、令和3年度よりスタートしました。令和3年度においては、計2回の開催をしたところです。
令和4年度のワークショップは、8月から10月までの期間で計3回の開催を予定しており、令和3年度のワークショップで整理された課題解決の方向性を軸に、「具体的に何ができるのか?」の話合いを行い、 ワークショップで出されたアイディアのうち、実現が期待できるものについては、別途、関係団体等との協議の場も設けながら、事業の具現化まで繋げていくことを見込んでいます。
令和4年度ワークショップの専任アドバイザー等について
先例地での経験を有し、専門的な観点からのアドバイスを頂戴することを目的に令和4年度ワークショップにおいて、専任アドバイザーを依頼しました。専任アドバイザーには、各回ワークショップの進捗管理、事業の具現化に向けたコーディネート役などを担っていただくこととしております。
ワークショップ「TNGR」専任アドバイザー
特定非営利活動法人まちサポ雫石 理事長 櫻田 七海 氏
宮城県仙台市出身。結婚を機に雫石町に移住し、親子カフェ「Connected←connect」を開業。2015年に特定非営利活動法人まちサポ雫石の理事長に就任。雫石町の中心市街地交流施設「しずく×CAN(しずくかん)」の指定管理団体として、この施設を拠点とした商店街振興活動のほか、雫石の地域づくり会議(コミュニティ会議)のコーディネートなどを担い、地域振興活動の調整役も担っている。
また、ワークショップにおける各グループのファシリテーターは、奥州市協働のまちづくりアカデミー修了生4名の方に務めていただきます。
第1回ワークショップについて
令和4年度の第1回ワークショップ「TNGR」は、20名の参加により、次のとおり開催しました。
開催日時
令和4年8月24日(水曜日) 午後1時30分~4時30分
開催場所
水沢地区センター研修室
当日のプログラム
- 開会・挨拶
- オリエンテーション
- 事例紹介 「雫石町での取組について」
ワークショップ「TNGR」専任アドバイザー
特定非営利活動法人まちサポ雫石 理事長 櫻田七海 氏 - 令和3年度ワークショップの振り返り
- ワークショップ 共通テーマ「奥州市の魅力を活かした情報発信、交流機会の創出」
「自己紹介」、「課題解決の方向性の絞り込み」、「具体的な方策の話し合い」、「まとめ」 - 発表 班ごとにワークショップのまとめを発表
- 講評 専任アドバイザーより発表内容等に対する講評
- 事務連絡
- 閉会
第1回ワークショップ参加者
ワークショップ「TNGR(つながる)」の第1回参加者は、市と「地方創生の推進に関する包括連携協定」を締結している企業の職員、「協働のまちづくりアカデミー」の修了生、市職員らの計20名で、男性が9名、女性が11名、平均年齢は31.8歳でした。
区分 |
人数 |
内訳 |
---|---|---|
包括連携協定締結企業 |
13名 |
男:4、女:9 20~29歳:6、30~39歳:7 |
協働のまちづくりアカデミー修了生 |
4名 |
男:2、女:2 30~39歳:2、40~49歳:2 |
市職員 |
3名 |
男:3 20~29歳:3 |
計 |
20名 |
男:9、女:11 20~29歳:9、30~39歳:9、40歳~:2 (注意)平均年齢31.8歳 |
第1回ワークショップ意見交換の状況
ワークショップの共通テーマを「奥州市の魅力を活かした情報発信、交流機会の創出」に設定。グループは4班体制とし、自己紹介、令和3年度ワークショップの振り返りを行った後、課題解決の方向性を絞り込み、具体的な方策についての話し合いを行いました。
それぞれの班における話し合い結果のまとめは次のとおりです。
1班
参加者
5名(企業:3、アカデミー:1、市職員1)
ファシリテーター
協働のまちづくりアカデミー第1期修了生 佐藤永匡
サポーター(記録係)
奥州市総務企画部政策企画課 大久保千鶴
課題解決の方向性の絞り込み~令和3年度の実施結果より~
- 前沢牛、リンゴを使った料理などのグランピングを、南部鉄器を使って行う。
- 市民を洗脳する。小中学校時代に奥州市の魅力を知る機会を作ることで、就職活動の年代になった時に、地元に戻って働きたいと思ってもらうことに繋げる。
- 集まりやすい場として、共通の趣味、スポーツなど。集まるきっかけ、仕組みづくりが必要。
具体的な方策
- 子どものうちから奥州市の魅力を学んでもらうため、学生だけのクイズ大会を開催できたらいいのではないか。賞品は地元の特産品を用意する。
- 市で奥州市の魅力が詰まった動画を作り、それを子どもたち(幼児から高校生まで、年齢に合わせたものを作成)が見る機会があればいいのではないか。
- 地元企業の活躍を伝えたり、中小企業への工場見学など、教育の場で学ばせていけるような機会があればいいのではないか。
- 公園で集まる企画があればいいのではないか。
- 「奥州かるた」を作成し、子どもが生まれたらプレゼントし、そのかるたで地元を学んでいくのもいいのではないか。
- 企業との連携ということで、農協や農家、地元の鋳造所などに協力してもらい、地元のおいしい物を使ったグランピングをやれたらいいのではないか。
- 趣味やスポーツで、イベントや大会など、交流の場を設けるといいのではないか。地元スポーツチームや各団体に協力要請をすることで、子どもも集まりやすいのではないか。
- イベントの周知方法を団体等に向けて発信するといいのではないか。たくさんのイベントが行われているので、市役所で一覧を作成し、SNS等を活用して伝えるといいのではないか。
- 奥州市でイベントを開催するメリットを伝える。企業に知ってもらい、スポンサーになってもらうとよいのではないか。
2班
参加者
5名(企業:4、アカデミー:1)
ファシリテーター
協働のまちづくりアカデミー第1期修了生 菅野陽子
サポーター(記録係)
奥州市総務企画部政策企画課 菊地寿博
課題解決の方向性の絞り込み~令和3年度の実施結果より~
- 奥州ラーメン、奥州カレーを開発する。トッピングは奥州市産のものにする。
- 集まりやすい場として、共通の趣味、スポーツなど。集まるきっかけ、仕組みづくりが必要。
- SNSでの周知が必要。イベントを知らない若者が多い。仕切りを低くして様々な方法で宣伝する。
具体的な方策
- メニューに「奥州」の名称を入れる権利を獲得できる大会を開催し、奥州市産の食材(江刺りんごや前沢牛)を親しみのあるラーメンやカレーでPRしていくのがいいのではないか。
- 提供してくれる食材・店・人探し、研究者や企業・農家との連携を強くしていくのがいいのではないか。
- ラーメン大会を開催するのもいいのではないか。
- 大会は市内にとらわれず全国に宣伝できるよう、有名なラーメン系ユーチューバーや大谷選手にPRしてもらうといいのではないか。
- 市民が何を求めているのか、SNSで好きなスポーツや趣味のアンケートを集めるのもいいのではないか。ニーズを掘り起こしたら企画する人が得意な人と連携し、場所を探す。宣伝にはツイッターや、インスタグラムのタグ付けキャンペーンを利用するのがいいのではないか。
- 大きな夢として、大谷スタジアムを建設し、そこで奥州ラーメンや奥州カレーを販売するなどして、世界の奥州市を目指していきたい。
3班
参加者
5名(企業:3、アカデミー:1、市職員1)
ファシリテーター
協働のまちづくりアカデミー第3期修了生 高橋美智子
サポーター(記録係)
奥州市総務企画部政策企画課 安部和亜
課題解決の方向性の絞り込み~令和3年度の実施結果より~
- 住んでいる人が、まちの自慢をタイムリーにできる環境を整備する。
- 人(ひと)にスポットを充てた情報発信をする。その人がキーパーソンとなることで、奥州ファンの獲得に繋げる。
- 出会い創出のイベントとして、ビアガーデン、ワンコインで温泉を回る企画や、藤原の郷のホタル鑑賞イベントでの合コン。
- SNSでの周知が必要。イベントを知らない若者が多い。仕切りを低くして様々な方法で宣伝する。
具体的な方策
- 奥州市の魅力を知らない人が多いので、「Instagram」や「Twitter」を使って、発信していくべき。
- 飲食店を利用したときに、「Instagram」や「Twitter」でハッシュタグやストーリーを使ってその店の情報を投稿してくれたら、“何円引き”や“何かサービスします”といったことがあるといい。その結果、広告費をかけずに宣伝できる。
- フォトコンテストを開催し、「Instagram」で素敵な写真を投稿してくれた方に景品が出るといったコンテンツがあったらいいのではないか。デジタル技術に慣れていない高齢者については、スマホ教室やデジタル講習会を開催し、カメラの取り方などを教えれば、投稿に対するハードルも下がるのではないか。
- 若年層からお年寄りまで万人受けするインフルエンサーの発掘みたいな企画があったらいいのではないか。
- 奥州市の人について知る機会を作ることで、この町に住み続けたいという若い人や外の方からも移住したいと思ってもらえるように、人にスポットライトを当てて情報を発信していきたい。
- ビール祭りを企画して、集客を図りたい。お酒が飲めない方にも考慮して、ノンアルコールも準備する。交通手段に困ってしまい参加へのハードルが高くなるため、バス会社やタクシー会社、地元企業に協力をいただきながら、タクシー券の格安提供などをする。また、男女問わず、相席の可否について選べるようにすると、恋愛関係の出会いにとどまらず、様々な人との交流ができるのではないか。
- ダンスを発表する場があるといいのではないか。
4班
参加者
5名(企業:3、アカデミー:1、市職員1)
ファシリテーター
協働のまちづくりアカデミー第1期修了生 小野優
アシスタント
協働のまちづくりアカデミー第2期修了生 鈴木まゆ子
サポーター(記録係)
奥州市総務企画部政策企画課 大平 尭
課題解決の方向性の絞り込み~令和3年度の実施結果より~
- 前沢牛、リンゴを使った料理などのグランピングを、南部鉄器を使って行う。
- 市民を洗脳する。小中学校時代に奥州市の魅力を知る機会を作ることで、就職活動の年代になった時に、地元に戻って働きたいと思ってもらうことに繋げる。
具体的な方策
- ボランティア活動や地元社長の講話、職場体験や収穫体験等の機会を作り、小さい頃から地元に愛着のある子どもを増やしていきたい。また、その機会を与えるだけでなく、子ども達自身が「地元の魅力ってなんだろう」というのを考えたり話し合える機会も作りたい。
- 無料の遊び場(場所や施設)を作りたい。
- 前沢牛、りんご、南部鉄器を使ったグランピングのプランがあるといいのではないか。また、特産品を使った料理教室やコンテストを企画して、魅力を発信したい。
- 子どもや大人に関係なく、農家などの生産者と食材を収穫しバーベキューをしてみるのもいいのでないか。
- グランピングのプランや生産者との地元食材をつかったバーベキューは、県内外に向けてふるさと納税に絡めていきたい。
- 「Instagram」は、人を入れた写真を使っていくべきではないか。動画では、「YouTube」ではなく、リールなどの短い動画で魅力を発信していくべきではないか。
専任アドバイザー 櫻田七海 氏 からの講評
- 最初は、やった方がいい事とやりたい事がバラバラで、どのようにまとまっていくのかと思っていたが、発表を聞くと、それぞれの手段は違うが、目指しているもの、目的というところでは、共通して同じだと感じた。
- こういう話し合いの時は、結構難しい話になるので、眉間にシワを寄せて話しがちだが、本当に楽しそうに話をしており、良い意見が出ていたのがすごく良かった。
- また、こういうワークショップだと、どうしても“奥州市役所がやってよ”みたいな意見も出てくるのだが、比較的そういった意見もなく、皆が“自分ごと”として捉えてくれていると思った。
- 次回のワークショップは、今日出た意見をもっと具体的にしていくことを想定している。
- その時に例えば、情報発信の課題があったが、奥州市では昨年度から動画コンクールを実施していて、今年も実施するという話を聞いたので、そこにみなさんの意見を乗っけちゃうというのもありかなと思う。
- また、IAT主催のCM大賞も奥州市版で作成しているとのことだったので、それを市職員だけで作るのではなく、みなさんの意見を取り入れたりとか子ども達も巻き込んだりすると、もしかしたら市役所も楽になるし、皆の意見も反映されたアピール動画ができるのではないかと思った。
- 企業の方には、企業の強みとか資源とかをぜひ持ってきてもらえるといいかなと思っている。そこには、その企業のメリットになるようなことも持ってきてもらい、もっと具体的に案を詰めていければと思う。
次回以降のワークショップについて
第1回で出されたアイデアをより具現化する話し合いを行うワークショップについて、第2回目以降、次の日程での開催を予定しています。
|
日時 |
場所 |
---|---|---|
第2回 |
9月29日(木曜日) 13時30分~16時30分 |
水沢地区センター |
第3回 |
10月19日(水曜日) 13時30分~16時30分 |
奥州市役所 |
令和3年度ワークショップの開催結果について
令和3年度ワークショップの開催結果については、下記のページよりご覧ください。
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更新日:2023年09月29日