部門紹介

更新日:2023年12月26日

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看護部

まごころ病院は岩手県南内陸部にあり、奥羽山脈焼石連邦の麓に抱かれた胆沢平野が広がる自然豊かな地域です。年々高齢化率も上昇している地域ではありますが、私たちは患者さんが住み慣れた地域で暮らすために、外来から入院、そして入院から在宅へ継続した看護を提供できるよう日々頑張っています。
院内のみならず、院外多職種とも連携し、患者さんにとって何が必要か、どうしたら最善の方法かを話し合いながら一人一人にあわせた医療を提供できるよう取り組んでいます。
当院の強みでもある訪問診療、訪問看護にすべての看護師が同行し在宅での様子を知るようにしています。それは、患者さんの環境を含め全体像を把握することに繋がり、切れ目のない繋がる看護を提供する看護師の育成になっていると考えております。
これまで同様地域の皆様に選ばれる温かい看護が提供できるよう努力して参りますのでよろしくお願いいたします。

<看護部の理念>

「患者さんの心の痛みを知る感受性と身体の痛みをやわらげる医療技術の習得により
地域住民に信頼される看護を提供する」

<看護部方針>

1.患者さんの命の尊厳と人権を守り、個々のニーズに応じた看護を提供します。

2.看護専門職として、実践能力を高め安心安全な看護を提供します。

3.多職種、地域との連携強化を図り地域医療に貢献します。

4.看護の立場から病院経営、運営に積極的に参画します。

<令和5年度看護部目標>

1.多職種連携を図り、地域へつなげる切れ目のない看護を提供する。

2.患者さんの声を聴き、一人一人に寄り添った看護を提供する。

3.互いに語り、認め合いながら個々の力を十分に発揮できる職場環境をつくる。

4.データを活用し、看護の立場から病院経営に参画する。

外来

外来は病院の顔!!外来に通院されている患者さんに「真心」をもって対応することを心掛けています。まごころ病院は、地域に根差した在宅医療を行っており、訪問診療や24時間365日の診療体制をとっております。
患者さんのかかりつけ医として、安心安全な医療を提供させていただきます。

訪問看護

訪問看護は、看護師二人で訪問しています。月130件程訪問しています。
「病気や障害があっても住み慣れた家で暮らしたい」「人生の最期を自宅で迎えたい」と望まれる方が増えています。でも、「家族だけで介護や医療的ケアができるだろうか」「一人暮らしだけど大丈夫?」と不安に思うことも多いと思います。安心した生活を過ごしていただくために関係職種と協力し合い、一人一人に必要な看護を提供できるよう努めています。

病棟

病床数48床(一般病床16床。包括ケア病床32床)の内科、整形外科、歯科口腔外科の混合病棟です。看護師19名、看護補助者4名で、内科・整形外科入院の高齢者から整形外科と歯科口腔外科の手術後の患者さんにまごころを込めて看護しています。
患者さん、ご家族の方が望む生活が送れるように、療養生活指導や退院に向けての調整等多職種と連携を取りながら看護しています。

薬剤科

薬剤科は処方箋調剤、注射調剤、病棟薬剤師業務を基本として行っており、医薬品情報サービスや特殊製剤への対応をはじめ、蓐瘡対策、院内感染防止対策等の参画にも力を入れています。スタッフは薬剤師2名と調剤テクニシャン1名により少数精鋭の長所を活かし軽快なフットワークでの対応を常に心掛け、当院の提供する<まごころ>医療の一翼を担っております。

薬剤科の主な業務

  • 調剤業務(投薬、注射)
  • 薬剤管理指導業務(服薬指導)
  • 医薬品情報管理業務
  • 製剤業務(院内特殊製剤業務)
  • チーム医療への参画
  • 医薬品管理業務

調剤業務(投薬、注射)

棚に青いトレーが設置された部屋で、白衣を着た男性2人と女性がパソコンを見ながら意見を話し合っている様子の写真

薬剤師の基本的業務であり、国民の健康な生活を確保しています。

調剤業務は、処方オーダリングシステムにより医師が発行した処方箋に基づき、内服薬・外用薬・注射薬の調剤を行っています。院内の処方箋については薬剤師が確実に監査を行い処方内容や使用方法の確認を行っています。薬剤師の平均調剤歴は23年であり、知識と経験に裏付けられた匠の技により高い品質の調剤を提供しています。院外処方箋につきましても、薬薬連携等により責任をもってサポートしています。

薬剤管理指導業務(服薬指導)

入院患者さんに寄り添い薬物療法をサポート

薬剤管理指導業務は、入院患者さんに対し、 処方薬剤や常用薬などの服薬状況や薬物療法施行上の問題点を確認し、適切な薬物治療のサポートをするのはもちろんのこと、医師、看護師へのサポートも積極的に行い、直接および間接的に、安全で安心な薬物療法を保証できるよう心掛けています。また、患者さんのベッドサイドで服薬指導を行うことで薬剤師の視点からの問題点、副作用、相互作用のチェック、薬効の評価を行っています。

医薬品情報管理業務

医薬品に関する情報を収集・整理・評価・伝達

医薬品情報管理業務(DI:Drug Information)とは、医薬品に関する情報を収集・整理し、評価をした上で、医療スタッフや患者さんに情報提供したり、質問に応じたりする業務です。医薬品情報管理室では、患者様への医薬品の適正な使用が行われることを目的に、日々更新されていく医薬品情報(緊急安全性情報、医薬品等安全性情報、薬添付文書改定情報、薬事委員会報告等)、 書籍、文献類などのさまざまな資料を収集整理し、コンピュータ等を利用して管理しています。 また、速やかに医薬品の最新情報を院内の医療スタッフに提供しています。お薬に関する情報は、厚生省、製薬企業はもちろん新聞、雑誌等あらゆる方面から入手されます。その情報を評価し、整理・保管に関しては、コンピュータにて管理を行っています。そして、この情報を加工し、「ドラッグインフォメーション」の発行等により院内医療スタッフへの情報提供・伝達を行っています。また、調査研究のサポートや教育プログラムも提供しています。

製剤業務(院内特殊製剤業務)

市販されていない特殊な医薬品の製剤化

院内製剤業務は、治療で必要な消毒薬、うがい薬、 軟膏、点眼剤などの特殊製剤を当院独自に調製します。

チーム医療への参画

薬剤師の薬学的知識を活かしチーム医療に貢献します

蓐瘡対策委員会、感染対策委員会など、薬剤師の職能を発揮してチーム医療の質を支えています。

医薬品管理業務

細やかな管理体制の下、品質の確かな医薬品の供給により、国民の健康な生活の確保に貢献しています。

医薬品管理については、奥州市立の医療機関において共通の管理システムが導入されており、本部で集中的に採用管理されています。また、個々の医薬品の管理については、温度、湿度などをチェックしながら、確かな品質の保持を念頭に医薬品の管理を行っています。

また、病棟・外来など使用部署における保管状況の調査・指導をすることで医薬品の適切な保管と供給を行っています。医療用麻薬や向精神薬は「麻薬及び向精神薬取締法」に基づいて出納、保管、記録を行っています。麻薬は麻薬金庫で厳重に保管しています。

放射線科

壁に時計が掛けられた部屋で、白衣を着た診療放射線技師の男性がモニターに映し出された画像を見ている写真

診療放射線技師3名、助手1名で業務を行っています。

業務内容

  • 一般撮影(東芝)
  • 歯科撮影(デンタル・パノラマ)
  • 透視検査(島津)
  • 骨塩定量(東洋メディック)
  • CT(シーメンス SOMATOM Emotion16)
  • MRI(シーメンス 1.5T)
  • 超音波検査(ALOKA PROSOUND F75)
  • PACS(3Z d-View2)

一般撮影(東芝)

レントゲン写真を撮ります。胸、お腹、腰の骨、足の骨などの写真をX線で撮影します。現在は、X線画像情報をデジタル化して画像処理することで、常に安定した画像を提供し、部位・目的に応じた画像処理効果により診断精度の向上が図れるシステムを利用しています。

歯科撮影(デンタル・パノラマ)

主に歯科の歯の写真、顎の関節の写真を撮影しています。

かみ合わせが悪い、顎の関節がおかしいなど主に口腔外科、歯科で使われます。

透視検査(島津)

胃透視検査でバリウムを飲まれた方もあると思いますが、その時使用される装置です。

テレビ画面に身体の中の様子が映しだされ、写真を撮ります。

当院では、バリウムを混ぜ込んだ食品を食べていただいて、咀嚼から飲み込みの様子を観察する嚥下造影検査など行っております。

骨塩定量(東洋メディック)

骨粗しょう症(骨が弱くなる病気)を調べます。

当院の装置は、弱いX線で骨をスキャンし、コンピュータで解析をして骨密度を出します。検査結果を元に、治療の必要性など検討されます。特に閉経後の女性の方、骨密度の低い方は定期的な検査をお勧めします。

CT(シーメンス SOMATOM Emotion16)

アイボリーの壁の部屋に、ドーナツ状の白い機械と検査をするためのベッドが設置されている写真

人体にX線を照射し、透過した放射線を測定しそれをコンピュータで計算し、人体の断面におけるエックス線の透過度の差を画像にしたものです。脳や、肺、腹部臓器、骨折した骨の形状の描出などに用いられます。

当院では、平成23年に16列マルチスライスCTに更新しました。

特徴1.検査時間、息止め時間の短縮

一回の撮影で従来のCT16枚分の断面を一度に得ることができ、さらに一回転の撮影速度が最速で0.6秒となり、より短時間で検査が可能となりました。

検査終了と同時に画像ができており、迅速な診断ができるようになりました。(特殊な画像処理を要する場合は、時間がかかる場合があります)

特徴2.精密・多断面・立体画像での観察が可能

広範囲を薄い断面(0.6ミリメートル)で撮影することができるため高画質での観察、また色々な方向からの断面で観察が可能です。血管や骨などの3D画像も抽出可能です。

特徴3.被ばくの低減

患者さんの身体の厚みにあわせて、X線量が自動で切り替わる機能により、被ばくがより少なくなります。また、通常X線量を少なくして撮影すると画質が悪くなりますが、画質劣化を補うソフト(IRIS:アイリス)が使用可能となりましたので、更なる被ばく低減が期待されます。

MRI(シーメンス 1.5T)

青空に雲が浮かんでいる壁紙が貼られた部屋に、奥行きがあるトンネル状の機械と検査をするためのベッドが設置されている写真

MRIとは、磁気共鳴画像検査とも呼ばれています。

強い磁場を発生する大きな磁石で囲まれた装置の中に入り電波を照射して体の内部の状態を観察する検査法です。CTと比べ任意の断層画像が得られX線被爆がないという利点があり、特に脳・脊髄・腹部臓器・四肢関節・脊椎等の診断に優れています。初期の脳梗塞の検出はMRIが優れています。検査時間は、15分~30分程度かかります。

超音波検査(ALOKA PROSOUND F75)

エコー検査とも呼びます。心エコー検査では、心臓や弁の動き、心臓の部屋の大きさや壁の厚さなどがリアルタイムに観察できます。 頸動脈エコーでは、アテローム性動脈硬化の好発部位であるといわれている頸動脈を観察します。頚動脈超音波検査は、全身の動脈硬化度を反映します。

また、腹部超音波検査で観察する場所は、上腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓)と下腹部臓器(腸管・膀胱・前立腺・婦人科領域)です。

それぞれの臓器の位置異常、大きさや形態の異常、表面の不整、壁肥厚の程度、臓器の内部の明るさや均一性、実質臓器では粗雑化の有無などを観察します。

PACS(3Z d-View2)

当院では、画像ファイリングシステムにより、院内で発生するすべての画像(CR、CT、MRI、USの静止画、動画、内視鏡)をデジタルデータとしてサーバーに保存し、一元管理しております。画像表示モニターは院内13ヶ所に設置され、場所を選ばずに画像を閲覧できます。撮影後すぐに診察室で画像を見ることができ、また、過去の画像と比較することも容易にできますので、診療の効率化に大きなメリットとなっています。また、患者さんを中心にスタッフが容易に共有できる情報量が増え、スタッフ間の意思疎通、連携強化につながっております。

臨床検査科

臨床検査は

「病気の診断」「重症度判定」「治療の選択や経過観察」「効果判定」などのために必要不可欠な検査です。

検体検査と生理検査に大別され

・検体検査は、血液や尿、便、喀痰、穿刺液、組織など患者さんから採取した検体を用いて検査します。

・生理検査は、医療機器を用いて直接患者さんの体から情報を記録して、体の状態を調べます。

1.検体検査

・自動分析装置により、生化学検査や血糖測定、尿検査、尿沈渣(顕微鏡で鏡検)、血液検査、凝固検査、血液ガス分析について調べます。

・感染症検査などの迅速検査 やKOH、鼻汁好酸球、

・輸血検査(交差試験・不規則抗体検査)や血液型検査、出血時間、

・胸水、腹水などについて検査します。

2.生理検査

・心電図検査

・ホルタ-心電図検査

・肺機能検査

・血圧脈派検査

・(簡易型)睡眠時無呼吸検査

・超音波検査(心臓、腹部、甲状腺、頸動脈・下肢静脈等のエコ-)などについて検査します。

小規模・少人数ながら、健診業務にも関わり内部・外部の精度管理にも参加しています。

正確なデ-タ-を迅速に診療部門に提供出来るよう、スタッフ一丸となって検査業務に取り組んでいます。

栄養科

安全・安心な食事を提供することを基本に、入院中の食事を楽しんでいただけるように心がけております。

患者様の嗜好にあわせ可能な限り個別ケースに応じています。食事の配膳は、厨房職員が直接患者様のベッドサイドまでお届けし、患者様の状態を確認しながら生活・食行動を把握することにより、食形態の変更や検討を適宜行い細やかな対応に努めています。また、入院中でも季節感を感じていただけるような行事食や、バースデーケーキなどを添えた誕生日膳も提供しております。

当院の食堂はガラス張りになっており、とても明るく見晴らしが良いです。患者様は焼石連峰を眺めながら食事を楽しむことができます。

リハビリテーション技術科

病気やケガなどにより、移動・身の回りの動作・コミュニケーションなど様々な不自由が生じた結果、リハビリテーションが必要となる患者さんがおられます。私たちはそのような様々な機能低下などの回復を促し、潜在能力を最大限に引き出すための治療・訓練を行いつつ、本人や家族のご意向を確認しながら、また多職種と連携し、一人ひとりに応じた支援を心掛け行っております。

リハビリテーション技術科は、理学療法士3名・作業療法士1名のスタッフで、外来患者さん入院患者さんへリハビリテーションを提供しています。また、訪問リハビリテーションも行い、退院後も連携してサポートできる体制を整えています。住み慣れた地域で、その人らしい生活を支援できるよう最善を尽くすとともに、患者さん・家族さんの満足度を高めるよう、各スタッフが意見を出し合い、治療技術の向上に日々努力を重ね、より質の高いリハビリテーションの提供に努めています。

理学療法

生活に必要な基本的な動作(寝返る、起き上がる、座る、立ち上がる、移乗、移動等)獲得のお手伝いをします。動作のできない原因を追求し、それを解決するための手段として物理療法や運動療法、動作の練習(その人に見合った効率のよい動作の練習)を行います。また、補装具自助具の利用、家屋改修時の提案、ご家族への介護指導なども行います。

作業療法

トイレ・食事・着替え・身だしなみ等、生活全般に必要な諸動作に関する練習を行います。日常生活用具の工夫や使用しやすい福祉用具の選定や紹介も行います。

また、精神面のサポートを行いながら、安心して生活ができ「その人らしい生活」の再獲得できるように支援しています。

この記事に関するお問い合わせ先

まごころ病院
〒023-0401
岩手県奥州市胆沢南都田字大持40
電話番号:0197-46-2121(代表)
ファックス:0197-46-2203
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