【岩手県立水沢商業高等学校】SDGs講演会を開催しました!

更新日:2023年09月29日

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高校生が考える奥州市の未来

 岩手県立水沢商業高等学校の3年生は、課題研究として奥州市や岩手県の地域の問題・課題について、高校生の自分たちが出来ることは何かを考える活動を行っています。

 今回、活動にSDGsの視点を取り入れようということで、イベント活動等においてSDGsに取り組んでいる奥州めぐみネットに学習サポートの依頼がありました。

 地域課題に取り組む高校生をサポートするべく、高校×市民団体×行政(市)のパートナーシップでSDGs講演会を実施することになりました。

SDGs講演会の様子

 初めに、奥州めぐみネット若生和江代表が「水商SDGs~地域とつながりもっと笑顔に~」と題して、SDGsとは何かという概要について説明しました。

 世界や日本でどんな問題が起きているのか、また地域で実際に行われているSDGsの取組事例などを紹介しました。課題を解決するために、多くの人と繋がること(チームをつくること)で、思わず○○したくなるしかけ「ナッジ」が生まれる可能性が広がるため、【つながり】を大切にして欲しいと語りました。

教室の天井から下がったスクリーンに資料を写して話をする若生和江代表と、スクリーンを見ながら話を聞く水沢商業高等学校の生徒たちの写真
スクリーンに写る女性のイラストや野菜の写真が載ったスライドの説明をする若生和江代表と、スクリーンを見ながら話を聞く水沢商業高等学校の生徒たちの写真

 続いて、奥州市市民環境部生活環境課大内守人環境係長が「SDGsのヒント」と題して、SDGsを今までの取組やこれからの取組にどのように取り入れていくべきかについて講演しました。

 講演の中で、SDGsという全世界共通のツールを使い、課題解決に取り組んでいることを情報発信することで同じ課題を解決するためのパートナー(リソース「資源」)として選んでもらえるため、自分たちの活動をアピールすることの重要性について触れました。水沢商業高等学校の特性や技術を必要としている人がいることを生徒に話し、自分たちの持っているリソースを活かした課題解決の考え方を提案しました。

教壇に立ち手に持った資料を上に掲げて生徒たちに見せながら話をする奥州市市民環境部生活環境課大内守人環境係長と、机の資料を見ながら話を聞く水沢商業高等学校の生徒たちの写真
教室の席に座った水沢商業高等学校の生徒たちが机の資料を真剣に読んでいる様子の写真

 『自分たちの持っている特性や技術』と『それをどのように繋がりを持たせて目標に取組んで行くか』の大切さを講演で学んだところで、SDGsの理解を進めながら、取り組みの中で重要な『相手を否定しない意見交換の仕方』を学べる「SDGsカードゲームX(クロス)」を体験しました。ゲームの進め方について、奥州めぐみネットの花澤淳(工藤建設株式会社)運営委員が説明しました。

資料が写ったスクリーンの手前で生徒の方を向いて説明をする奥州めぐみネットの花澤淳運営委員と、話を聞いている水沢商業高等学校の生徒たちの写真
資料が写ったスクリーンの手前で生徒の方を向いて説明をする奥州めぐみネットの花澤淳運営委員と話を聞いている水沢商業高等学校の生徒たちを後方から写した写真

 「環境」「社会」「経済」の3要素のうちのどれか一つの問題を解決するためにあることを行ったら、新たな別な問題が発生したという【トレードオフ】カード(例:すべてのエネルギーを太陽光発電でまかなおうとしたら、住む土地や農地までもがソーラーパネルで埋め尽くされそうになった)に対して、無作為に配られた「人工衛星」「VR」「スポーツ」といった単語が書かれた【リソース】カードを使い、解決のアイデアを出すゲーム。

机をつけて向かい合って座った4人の女子生徒がカードの束を机の中央に置き、各自手に持った何枚かのカードを見ている様子の写真
机をつけて向かい合って座った5人の男女の生徒がカードの束を机の中央に置き、各自手に持った何枚かのカードを見ている様子の写真
机をつけて向かい合って座った5人の男女の生徒がカードの束を机の中央に置き、各自手にカードを持ちながら意見を交換している様子の写真
机をつけて向かい合って座った5人の男女の生徒が机の中央に置いた3枚のカードを見ながら話し合いをし、1人の女子生徒がそれを紙に書きとめようとしている様子の写真

 トレードオフカードによっては、解決策を出すのが難しかったチームもあったようですが、積極的に意見を出し、相手の意見を否定しないで物語を作るように解決策を繋げていました。

 最後にSDGsカードゲームの意見交換を活かして、現在取組んでいる課題研究について振り返る時間を設けました。

ゲームを終えた女子生徒のグループと、生徒たちから話を聞く奥州めぐみネット若生和江代表の写真
ゲームを終えた女子生徒のグループが意見や課題を書き出した紙を机の脇に置き、振り返りをしている様子の写真

 講演や体験を受けて、自分の意見を積極的に話すことが出来るようになった生徒の皆さん。それぞれのチームがあげた課題を今後「水商らしさ」を忘れずに解決するアクションを模索します。

 奥州めぐみネット・市は、活動のヒントになるつながり(人や団体)や場(イベント活動等)の情報提供等サポートを継続します。

今回の活動とSDGs

4 質の高い教育をみんなに

「4.質の高い教育をみんなに」の文字と、開かれた本と鉛筆が描かれているSDGs目標4のアイコン

 全世界の人が目指す世界の在り方(SDGs)について学びました。世界規模の問題を身近な(ローカル)問題に落とし込み出来ることから課題解決に取り組みます。

17 パートナーシップで目標を達成しよう

「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の文字と、5つの輪が重なって花の形のようになっているSDGs目標17のアイコン

 高校と奥州めぐみネットと市が協力し、今回の講演会を行いました。講師派遣事業として県の制度も利用しています。

この記事に関するお問い合わせ先

生活環境課
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-2340
ファックス:0197-51-2374
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