【岩手県立水沢商業高等学校】SDGs講演会を開催しました!
高校生が考える奥州市の未来
岩手県立水沢商業高等学校の3年生は、課題研究として奥州市や岩手県の地域の問題・課題について、高校生の自分たちが出来ることは何かを考える活動を行っています。
今回、活動にSDGsの視点を取り入れようということで、イベント活動等においてSDGsに取り組んでいる奥州めぐみネットに学習サポートの依頼がありました。
地域課題に取り組む高校生をサポートするべく、高校×市民団体×行政(市)のパートナーシップでSDGs講演会を実施することになりました。
SDGs講演会の様子
初めに、奥州めぐみネット若生和江代表が「水商SDGs~地域とつながりもっと笑顔に~」と題して、SDGsとは何かという概要について説明しました。
世界や日本でどんな問題が起きているのか、また地域で実際に行われているSDGsの取組事例などを紹介しました。課題を解決するために、多くの人と繋がること(チームをつくること)で、思わず○○したくなるしかけ「ナッジ」が生まれる可能性が広がるため、【つながり】を大切にして欲しいと語りました。
続いて、奥州市市民環境部生活環境課大内守人環境係長が「SDGsのヒント」と題して、SDGsを今までの取組やこれからの取組にどのように取り入れていくべきかについて講演しました。
講演の中で、SDGsという全世界共通のツールを使い、課題解決に取り組んでいることを情報発信することで同じ課題を解決するためのパートナー(リソース「資源」)として選んでもらえるため、自分たちの活動をアピールすることの重要性について触れました。水沢商業高等学校の特性や技術を必要としている人がいることを生徒に話し、自分たちの持っているリソースを活かした課題解決の考え方を提案しました。
『自分たちの持っている特性や技術』と『それをどのように繋がりを持たせて目標に取組んで行くか』の大切さを講演で学んだところで、SDGsの理解を進めながら、取り組みの中で重要な『相手を否定しない意見交換の仕方』を学べる「SDGsカードゲームX(クロス)」を体験しました。ゲームの進め方について、奥州めぐみネットの花澤淳(工藤建設株式会社)運営委員が説明しました。
「環境」「社会」「経済」の3要素のうちのどれか一つの問題を解決するためにあることを行ったら、新たな別な問題が発生したという【トレードオフ】カード(例:すべてのエネルギーを太陽光発電でまかなおうとしたら、住む土地や農地までもがソーラーパネルで埋め尽くされそうになった)に対して、無作為に配られた「人工衛星」「VR」「スポーツ」といった単語が書かれた【リソース】カードを使い、解決のアイデアを出すゲーム。
トレードオフカードによっては、解決策を出すのが難しかったチームもあったようですが、積極的に意見を出し、相手の意見を否定しないで物語を作るように解決策を繋げていました。
最後にSDGsカードゲームの意見交換を活かして、現在取組んでいる課題研究について振り返る時間を設けました。
講演や体験を受けて、自分の意見を積極的に話すことが出来るようになった生徒の皆さん。それぞれのチームがあげた課題を今後「水商らしさ」を忘れずに解決するアクションを模索します。
奥州めぐみネット・市は、活動のヒントになるつながり(人や団体)や場(イベント活動等)の情報提供等サポートを継続します。
今回の活動とSDGs
4 質の高い教育をみんなに

全世界の人が目指す世界の在り方(SDGs)について学びました。世界規模の問題を身近な(ローカル)問題に落とし込み出来ることから課題解決に取り組みます。
17 パートナーシップで目標を達成しよう

高校と奥州めぐみネットと市が協力し、今回の講演会を行いました。講師派遣事業として県の制度も利用しています。
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更新日:2023年09月29日