「再生可能エネルギーの可能性を学ぼう~ソーラーモーターカー工作体験~」を開催しました
奥州めぐみネットは令和6年1月13日、奥州市役所3階講堂を会場に、1月のイベント「再生可能エネルギーの可能性を学ぼう~ソーラーモーターカー工作体験~」を開催しました。
このイベントは、奥州万年の森にあるメガソーラー太陽光発電所を運営する、NTTアノードエナジー株式会社東日本事業部東北支店(以下、NTTアノードエナジー)様のご協力を得て実施されたものです。
また、「総合的な探求の時間」の学習課題を「環境学習」とした、水沢高校の生徒7人が参加し、再生可能エネルギーの解説に取り組みました。
当日は、スタッフ、事務局を含めて26人が参加。
ここで行われた「再エネクイズ」は、高校生が担当です。
実はバドミントン部の精鋭であった生徒たち。太陽の光があたるとパネルの半導体内部で電子が動き発電がなされる様子を、お得意のスマッシュラリーで表現しました。
太陽役の生徒が、パネル役の生徒にビシバシと羽(太陽光)を打ち込み(届け)ます。ラリーが続くと、パネルそばにいた電子役の生徒たちの動きが激しくなり、電球役の生徒さんのが掲げる電球のパネルが消灯状態から発光バージョンに変わりました。高校生らしい、若さと熱エネルギーにあふれた解説です。
このほかにも、奥州万年の森メガソーラーの年間想定発電量177,214MWhは、一般的な家の4,800世帯分であることなどが、クイズで紹介されました。
休憩を挟み、いよいよお待ちかねの工作体験です。
工作の説明者は、NTTアノードエナジーの佐々木怜(ささき れん)さん。
NTTアノードエナジー提供の「ソーラーモーターカー」工作キットが机に配布されるやいなや、子どもも大人も箱を開けて作業に全集中。
各テーブルには高校生が同席し、参加者の作業を手伝います。
まずは機体となる板スポンジを丁寧にハサミで切り離します。説明書を見ながら、部材の組み合わせを確認。組み立て穴の大きさをペン先などで調節しながら広げて、竹ひごを車軸として車輪を取り付けます。
一緒に工作しながら、生徒たちが優しくサポートしています。
発電パネルを載せて、車体にはめ込んだモーターから出る電極クリップをつなぐと完成です!
モーターの動きを車輪に伝えるギヤの接触がうまくいかず、涙目になってしまった子どもさんも。寄り添うように、何度も手直しをする生徒さんの姿がありました。
さて、出来上がった車は、講堂南側の日当たりのよい窓際で走行させてみました。
「わぁ、走ったよ」「うまく動かないな」「日差しが弱いときは走らないんだよ」
太陽の光がエネルギー源! この日は日差しが差し込み、モーターの音と子どもたちの喜びの声があちこちから聞こえてきました。
私たちの生活には、ガソリンや石炭などの化石エネルギーが多く利用されていますが、これらを利用することは、地中に固定されていた炭素を二酸化炭素として大気中に放出することになります。二酸化炭素は「温室効果ガス」と呼ばれ、布団のように太陽の熱を地表に留めてしまう性質があります。
温室効果ガスが大気中に増えたことで地球の温暖化が進み、夏の異様な暑さ、空気や海水の対流などに影響をあたえ、異常気象を引き起こしていると言われています。
このため、太陽光や風力、水力、地熱、様々な熱、バイオマスなどの、非化石エネルギー源を利用し、永続的に利用ができる再生可能エネルギー活用について注目されているのです。
今回のイベントは、身近な再生可能エネルギーである「太陽光」を利用する工作体験でしたが、再生可能エネルギーについて基礎から学び、太陽の光が生み出すエネルギーを実感することができました。
今日の体験が、皆さんのこれからの省エネ、創エネ生活のきっかけの一つとなることを期待しています。
明るい未来のために「再生可能エネルギー」を利用していきましょう。
【質の高い教育をみんなに】


現在、利用が推進されている「再生可能エネルギー」について、太陽光発電の仕組みをソーラーカーを走らせるという実体験を交えて学びました。また「わかりやすく伝える」ことを学ぶ機会にもなりました。
【つくる責任、つかう責任】


私たちが利用する「エネルギー」の種類や、環境にやさしい利用について学びました。
【エネルギーをみんなにそしてクリーンに】


温室効果ガスを排出することなく、永続的に利用できるエネルギー「再生可能エネルギー」について学びました。
パートナーシップで目標を達成しよう


NTTアノードエナジー様、水沢高校の生徒の皆さんの協力を得て、世代を超えて、楽しく学ぶことができました。ありがとうございました。
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更新日:2024年01月16日