「今こそ知りたい!ザリガニってワルモノなの?」を開催しました!

更新日:2024年08月16日

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奥州めぐみネットは、令和6年6月23日(日曜日)に6月イベント「今こそ知りたい!ザリガニってワルモノなの?」を開催しました。

会場は水沢吉小路の斎藤實記念館の庭園。(今回はイベントのために特別にお借りしました。普段はここでザリガニ釣りは行えませんのでご注意ください)

講師は、小沢宗さん。会員ほか25名(講師・スタッフ含む)が参加しました。

今回のイベントは、ザリガニという身近な生物を通じて生きものの不思議さや面白さを知り、自然環境に興味を持ってもらい、“生態系における外来種や在来種の命の在り方やそこにおける人間の立ち位置”について、親子で一緒に考えることが目的です。

 

 

講師の小沢さん、スタッフの花澤さんから説明を受けてザリガニ釣りの準備。

ザリガニが一番釣れるのはどのエサでしょうか?

 

メインイベントのザリガニ釣り始まりです。

真剣な顔で臨む子ども達…と思いきや、すぐに歓声が上がります。

次々と吊り上げられるザリガニ。一度に2、3匹釣れることもあったようです。

 

予想以上の釣果にスタッフ一同もびっくり!

次に、釣り上げたザリガニをみんなで観察します。

ハサミの数や足の数、歩き方や呼吸の仕方、雌雄の違い、そして二ホンザリガニとの見分け方など、講師の話を聞きながらじっくり観察しました。

最初はこわくて触れなかったけど、お父さんに教えてもらいながら持ち上げられるようになった子どももいました。

 

 

ここでザリガニクイズに挑戦!

クイズを通して、アメリカザリガニの原産地や日本に来た由来、生態や生態系への影響、条件付特定外来生物飼育の際の注意点などについて学びました。

 

ザリガニの絵を描きます。

 

――ザリガニの未来を考える

アメリカザリガニについて楽しく学んだあとは、「今日釣り上げたザリガニをどうすべきか」を含め、今後のアメリカザリガニとの付き合い方について親子で話し合いました。

最終的には、持ち帰って飼育すると決めた家族もいれば、主催者に判断を任せるとした家族もいました。(主催者側では、家畜の飼料に供することにしました)

イベントの最後に、参加者に対し本日のテーマである「ザリガニってワルモノなの?」を尋ねてみたところ、「ワルモノじゃないと思った」や「生態系を守るために駆除するべきだと思う」など、様々な意見が出ました。

アメリカザリガニは生態系への影響の大きさから、昨年条件付特定外来生物に指定され、野外への放出、輸入、販売、購入、頒布を許可なしに行うことが禁止されました。(愛玩目的での飼育、捕獲、無償譲渡は可)

特定外来生物に指定されてから全国各地で駆除が積極的に行われており、子どもを巻き込んでのゲーム感覚での駆除も見受けられます。

ですが、「ワルモノだから殺していい」と子どもたちに伝えるのではなく、その生きものそのものの面白さや人間とのかかわりをよく知ってもらうことが、子どもの自然や生きものに対する愛護の心を育むのではないかと思います。

今回のイベントは難しいテーマではありましたが、アメリカザリガニは人の手により日本に持ち込まれた生物であり、日本に定着してからすでに相当の年月が経過しています。

影響の大きさを考えれば、未定着地への拡大を防ぐための管理は当然必要になります。しかし、アメリカザリガニもまた一つの生命であり、「ワルモノだから駆除するべき」と短絡的に考えるのではなく、正しく知り、人間の果たすべき責任を考え、生命に対して真剣に向き合うことが必要なのではないでしょうか。

 

 

 

【質の高い教育をみんなに】

特定外来生物としての、そして一つの生命としてのアメリカザリガニを通して、生態系における外来種や在来種の命の在り方やそこにおける人間の立ち位置について考えることができました。

 

【パートナーシップで目標を達成しよう】

5歳~80代まで幅広い年齢層の参加者が集まり、子どもも大人もザリガニ釣りや絵描きを楽しみながら、命や生態系について楽しく学ぶことができました。

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