4月イベント「森のめぐみを育てよう! ~ 原木シイタケ植菌体験 ~」を開催しました
奥州めぐみネットは、令和7年4月19日(土曜日)に水沢黒石町にある小黒石林業の作業場にて、昨年に引き続き、4月イベント「森のめぐみを育てよう! ~ 原木シイタケ植菌体験 ~」を開催しました。この日の参加者は、講師やスタッフ合わせて23名となりました。
当日未明まで降った雨の影響で活動を予定していた作業場がぬかるみ、急遽、小黒石自然体験交流館「こぐりん」での開催となりましたが、開始時間には晴天に恵まれ、桜の花も咲き、温かい日差しの下開催することができました。
桜も満開です
参加者のみなさん
今回の講師は、昨年に引き続き、当会の運営委員で小黒石林業代表でもある千田正典さんと、奥州地方森林組合の佐藤美加子さんです。
作業に入る前に、講師の佐藤さんから、「大船渡の山林火災」などについてお話をお聞きしました。
講師の佐藤さんが現地で撮影してきた写真やまとめてくださった資料を見ながら説明をいただきました。
参加者からは、「林野火災で燃えてしまった木はどうなるの?」「木がなくなってしまったら、がけ崩れが起きやすくなるのでは?」などの質問がありました。
佐藤さんからは「一度燃えてしまったところは根が張らなくなってしまう。火災による影響は今後も引き続き調査していくことになるだろう。ボランティア等で植林をすすめていく予定もある。」とお話しいただきました。
いよいよ、お待ちかねのシイタケ植菌作業です。
1本のほだ木に、3列・各7~8個ずつ穴を開け、種駒を打ち込みます。3台の作業台を使って、参加者の皆さんが自分達でほだ木に穴を開けていきます。
安全面を考慮して、子どもは大人と一緒に作業をしました。また、3台あるドリルにはそれぞれスタッフが付き添います。皆さん手元に一点集中。丁寧に穴を開けていきます。
穴開けが終わると、移動してシイタケの種駒を金槌や木槌で打ち込んでいきます。今回使用した種駒「にく丸」は、その名のとおり肉厚で春秋に収穫できることが特徴の品種で、乾燥保存にも適しています。
原木シイタケが収穫できるまでには1年以上かかり、約3年間にわたって収穫ができるそうです。栽培方法は、光がちらちらと差し込む場所で、適度に水を与えながら管理するそうです。
参加者からは「種菌を木に打つのが楽しかったです。木に穴をあけるのはとても疲れるけど、それも楽しかったです。」「個人ではなかなかできない体験だったので、子どもと一緒にできて良かった。今日だけじゃなく、これからも楽しみが続くので記憶に残ると思う。」などの感想が寄せられました。
講師の指導を受けて、大人も子どもも、参加者みんなで一緒に取り組みました。
雨が降らなければ見学することができた、小黒石林業で栽培している原木シイタケや会場近くにある「ビオトープ」。
数日前に、現地確認をした際に撮影した写真です。
今年もいました!
ゼリー状の袋に包まれたサンショウウオの卵です!!
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奥州めぐみネットでは、イベント実施のほか環境学習のサポートも行っています。
市内の企業、団体、地域コミュニティ、学校など、興味のある方は市生活環境課環境係(0197-34-2340(直通))までお問い合わせください。
イベントを通して、以下のSDGsの目標について考えました。
【質の高い教育をみんなに】


原木シイタケについて学ぶとともに、森の役割やそのめぐみについて理解を深めました。
【気候変動に具体的な対策を】


原木シイタケの性質や育て方を知ることで、気候や環境に合わせて栽培管理できるようになりました。
【陸の豊かさも守ろう】


春の森のめぐみを感じるとともに、山中にあるビオトープならではの生き物たちに出会うことができました。
【パートナーシップで目標を達成しよう】


更新日:2025年04月21日