ツキノワグマにご注意ください!
岩手県では、令和7年4月18 日付けで「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表し注意喚起していたところですが、7月4日に今年初めてのツキノワグマによる死亡事故が発生したことを受け、県内全域に「ツキノワグマの出没に関する警報」を発表しました。
県内では、4月1日から10月19日までに30件、31名の人身被害が発生しています。奥州市内においても、7月3日に農作業中の女性が成獣とみられるクマに襲われる被害が発生しており、注意が必要です。
なお、今年の秋はクマのエサとなる山のブナが大凶作となる見込みです。同じく大凶作だった令和5年は、10月に市内全体で100件を超すクマの目撃情報がありました。
クマが食物を探して広範囲に動き回り、人里周辺に頻繁に出没し、予期せぬ出会いによる人身被害が増加するおそれがあります。外出の際は十分に気をつけましょう。
山林に立ち入る際には
山林はクマの棲み処であることを認識し、山菜採りやレジャー等で山林に入る際は、クマと遭遇し被害に遭う危険性があることを意識していただき、入山するかどうか十分に検討してください。入山する際は、入山地域の出没情報の確認や撃退スプレーの携帯など、十分な対策を講じるようお願いします。

クマの出没を防ぐためには
農作業等を行う際には
- 熊鈴やラジオなど音の出る物を携帯し、自分の存在をアピールしましょう。
- 出没情報に注意し、クマの行動が活発になる早朝や夕方の作業時には特に周囲に注意しましょう。
- 森林や斜面林の近くの農地はクマの出没ルートとなりやすいので、周囲の下草の刈り払いなどを行いましょう。
- できるだけ、単独での作業は避けましょう。
誘引物の除去
- クマを誘引する生ゴミや野菜・果実を廃棄する時は、廃棄場所や方法等に注意して処理しましょう。収穫後の放置果実は特にも誘引要素となりえますので、適切に処分しましょう。
- 収穫できず放任している果樹にもクマはやってきます。放任している果樹は伐採を検討しましょう。
- クマが入り込まないように、自宅や倉庫の施錠を徹底しましょう。
- 草刈りなどに使われるガソリンなどの揮発性物質もクマを誘引します。保管場所に注意しましょう。
もしもクマに遭遇してしまったら
- 近くにクマがいることに気づいた場合、クマに背を向けずにゆっくりとその場から離れましょう。
- クマを驚かすので、大声を出したり、走って逃げるのはやめましょう。
- 子グマに出会ったときは、そっと立ち去ってください。見えなくても、親グマが近くにいますので大変危険です。
- 万が一クマが攻撃してきたら、両腕で顔や頭をカバーし、体を丸くして地面に伏せて防御してください。
参考
令和7年7月4日「ツキノワグマの出没に関する警報」の発表について (PDFファイル: 721.3KB)
令和7年4月18日「ツキノワグマの出没に関する注意報」の発表について (PDFファイル: 182.7KB)
「秋のクマ被害防止取組強化月間」について(岩手県ホームページ)<外部リンク>
令和7年度ツキノワグマの出没に関する警報について(岩手県ホームページ)<外部リンク>
農作業中のクマ出没等に関する注意喚起リーフレット (PDFファイル: 966.0KB)
この記事に関するお問い合わせ先
- みなさまのご意見をお聞かせください
-







更新日:2025年10月24日