「ツキノワグマの出没に関する警報」が発表されました
岩手県では、令和7年4月18 日付けで「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表し注意喚起していたところですが、7月4日にツキノワグマによる死亡事故が発生したことを受け、県内全域に「ツキノワグマの出没に関する警報」を発表しました。
県内では、7月4日現在、11件、12名の人身被害が発生しており、令和7年度は特に、6名の方が山菜採りの際に被害に遭っています。
山菜採りやレジャー等で山林に入る際は、予期せずクマと遭遇し、被害に遭う危険性が常にあることを意識していただき、入山するかどうか十分に検討するとともに、入山する際は、入山地域の出没情報の確認や撃退スプレーの携帯など、十分な対策を講じるようお願いします。
なお、奥州市内においても、7月3日に、農作業中の女性が成獣とみられるクマに襲われる被害が発生しています。
熊鈴やラジオを常に鳴らして自分の存在をアピールするほか、クマとの遭遇に備え撃退スプレーやナタを携帯するなど、被害に会わないための十分な対策を取りましょう。

クマの出没を防ぐためには
農作業等を行う際には
- ラジオなど音の出る物を携帯し、自分の存在をアピールしましょう。
- 出没情報に注意し、クマの行動が活発になる早朝や夕方の作業時には特に周囲に注意しましょう。
- 森林や斜面林の近くの農地はクマの出没ルートとなりやすいので、周囲の灌木の刈り払いなどを行いましょう。
- 頻繁にクマが出没する地域では、できるだけ単独での作業は避けましょう。
誘引物の除去
- クマを誘引する生ゴミや野菜・果実を廃棄する時は、廃棄場所や方法等に注意して処理しましょう。収穫後の放置果実は特にも誘引要素となりえますので、適切に除去しましょう。
- 収穫できず放任している果樹にもクマはやってきます。果樹の伐採を検討しましょう。
- クマが入り込まないように、収穫物収納庫には施錠を徹底しましょう。
- 草刈りなどに使われるガソリンなどの揮発性物質もクマを誘引します。保管場所に注意しましょう。
もしもクマに遭遇してしまったら
- 近くにクマがいることに気づいた場合、クマに背を向けずにゆっくりとその場から離れましょう。
- クマを驚かすので、大声を出したり、走って逃げるのはやめましょう。
- 子グマに出会ったときは、そっと立ち去ってください。見えなくても、親グマが近くにいますので大変危険です。
- 万が一クマが攻撃してきたら、両腕で顔や頭をカバーし、体を丸くして地面に伏せて防御してください。
参考
令和7年7月4日「ツキノワグマの出没に関する警報」の発表について (PDFファイル: 721.3KB)
令和7年4月18日「ツキノワグマの出没に関する注意報」の発表について (PDFファイル: 182.7KB)
令和7年度ツキノワグマの出没に関する警報について(岩手県ホームページ)<外部リンク>
農作業中のクマ出没等に関する注意喚起リーフレット (PDFファイル: 966.0KB)
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更新日:2025年07月09日