災害に備えて
水道施設が地震災害等による被害を受けると、直接、市民生活に大きな影響を与えることから、水道部では、平成20年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」及び平成23年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」を教訓に、災害時における応急給水や応急復旧が円滑に行えるよう、次のような対策を行っています。
また、地震災害等で水道施設に被害を受けた場合、復旧までに時間がかかりますので、最低限の飲料水を確保するなど各家庭でも災害に備えた準備をお願いします。
応急給水対策
給水施設が災害により被災し給水できなくなった場合や、漏水等による断水に備え、給水車、給水タンク車、可搬式給水タンクなどを準備しています。
なお、災害の規模が大きく広範囲の場合、他市町村からの給水車の応援が受けられる体制を整備しています。
給水車は、圧送ポンプを搭載しており、様々な給水形態へ素早く対応することが可能です。また、市内に限らず広域的な災害が発生した場合、他市町村への応援給水も行ないます。
緊急時連絡管の設置
災害時や緊急時に相互に水道水を融通できるよう、金ケ崎町と緊急時連絡管を設置しています。
また、奥州市内の各地域においても、互いに水道水を融通できるよう連絡管を整備しています。
復旧資材の備蓄
災害により被災した水道管等を迅速に修繕できるよう、平常時から復旧資材を備蓄しています。
緊急調達については、近隣の市町村から融通できるよう体制を整備しています。
災害に強い施設づくり
災害時の影響を少なくするため、老朽管更新や配水幹線の耐震化等を計画的に進めています。
水道施設災害対策マニュアルの策定
水道施設に災害が発生したとき、又は災害の発生が予想される場合の水道部職員による初動体制と応急対策を具体的に定め、円滑な応急給水と応急復旧活動がおこなえるよう「奥州市水道施設災害対策マニュアル」を策定しています。
奥州市水道施設災害対策マニュアル(令和4年4月1日改定) (PDFファイル: 1.6MB)
他市町村との協力体制
水道施設に災害が発生した場合、円滑に応急給水や応急復旧が行なえるよう「日本水道協会岩手県支部水道施設の災害に伴う相互応援計画要綱」を定めています。
災害復旧協定
災害時における応急復旧を円滑に行うため、奥州市水道工事業協同組合、江刺上下水道工事業協同組合及び奥州金ヶ崎広域水道工事業協同組合と「奥州市災害応急復旧工事等に関する協定書」を締結しています。
また、第一環境株式会社及び株式会社ウォーターエージェンシーと「水道施設における災害時緊急応援に関する協定書」を締結しています。
万一の災害に備え、各家庭での準備
飲料水の備蓄
災害等の非常時の場合、1日1人最低3リットルの飲料水が必要とされています。万一に備えて、3日分程度の水の汲み置きを心がけましょう。
水のため置き
お風呂の残り水は、トイレなどの雑用水や初期消火用水に役立ちますので、日頃から“ため置き”されることをおすすめします。
ポリタンク等の容器の準備
断水になった場合、給水車等で給水しますので、飲料水を入れるポリタンク等の容器を日頃から準備しておきましょう。
地震や災害の時は、水道の蛇口もしめましょう
地震などで断水になり、再び水道が復旧した時、家の中が水びたしになるのを防ぐため蛇口もしめましょう。
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更新日:2023年09月29日