貯水槽水道とは
水道水をためる施設(受水槽・高置水槽)やこれに付随する施設を総称して貯水槽水道といいます。
このうち、受水槽の有効容量が10立法メートルを超えるものを簡易専用水道、10立法メートル以下のものを小規模貯水槽水道といいます。
貯水槽水道の管理は、設置者が適正に管理することとされており、毎年1回以上定期に水槽の掃除や日常の管理を行うほか、定期に水質検査を行うことが必要です。
(防火専用のものなど、まったく飲用に使用されることのないものは除かれます。)
![貯水槽水道のしくみと管理責任の範囲を示した図](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2143.jpg)
きちんと管理されないとこんなことが
![水道水が汚染 茶色の水が入ったコップと茶色の水がでている蛇口のイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2144.gif)
![亀裂から水が… 給水管に亀裂があり、水が染み出ているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2145.gif)
![給水管が老化して鉄サビが発生 給水管に鉄さびが発生しているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2146.gif)
![防虫網が破れて虫やネズミが侵入 給水管に取り付けられた網が破れ、虫が侵入しようとしているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2147.gif)
![フタが開いて雨水・ゴミなどが中に 貯水槽の蓋がはずれて、雨水や葉っぱが落ちているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2148.gif)
いつでも安心な水を飲むために 小規模貯水槽水道の管理
受水槽の有効容量が10立法メートル以下の小規模貯水槽水道の管理は、次により行って下さい。正しい管理の仕方を知って、安全な水を確保しましょう。
(簡易専用水道の管理については、水道法で定められています。)
![お母さんがお皿を洗い、子どもがふきんでお皿を拭いているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2149.gif)
![1.貯水槽の清掃 1年に最低1回以上、専門の清掃登録業者に定期的に清掃を行ってもらいましょう 専門業者のトラックとデッキブラシを持っている専門業者の男性のイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2150.gif)
![2.貯水槽の点検 水槽にヒビ割れがないか、汚水などに汚染されていないか、水槽内に異物の混入がないかなど、定期的に点検を行ってください。特に地震、台風、凍結、大雨の後は点検が欠かせません。 貯水槽が「異常なし」と笑顔で指差ししているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2151.gif)
![3.水質のチェック 蛇口からの水の水質チェックを定期的に行ってください。色、濁り、臭い及び味等に異常があった時は、必要な検査を行い、安全を確認して下さい。蛇口から水が出ており、コップに水を入れて女性が水質のチェックをしているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2152.gif)
![4.残留塩素測定 特に義務付けられていませんが、念のため残留塩素を測定してみてください。検出されれば問題ありません、不検出なら専門の業者に依頼して原因を探す必要があります。男性がコップに液体を入れて検査をしているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2153.gif)
(注意)供給する水が、健康を害するおそれがあったら、ただちに給水を停止、危険であることを周知します。
定期検査の実施
管理状況が適正かどうかを見るために、1年に1回以上次の検査を行ってください。
- 蛇口から水の色、臭い及び味に関する検査
判定基準 異常が認められないこと - 蛇口からの水の色度及び濁度に関する検査
判定基準 色度が5度以下であること
濁度が2度以下であること - 蛇口からの水の残留塩素の有無に関する検査
判定基準 検出されること
清掃業者への依頼等
業者によって料金が異なりますので、複数の業者から見積りをとり、作業内容やアフターサービスなどを比較してから納得のできる業者に依頼してください。
清掃終了後は、業者から作業記録や写真などによる「清掃報告書」を受け取り、施設の配置・系統の図面や点検・検査の記録書類と共に保管しておきましょう。
業者の連絡先や残留塩素の測定などで、不明な点は、保健所、水道課などにお問い合わせください。
万一の時は
![貯水槽ののキャラクターが右手を挙げ上を指さし、困った表情をしているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2154.gif)
水の汚染は、常識では考えられないことが原因で発生することがあります。事故によって貯水槽に汚れや異物が混入したり、災害によって貯水槽自体に異常が発生することも十分考えられます。管理責任者には次のような処置が求められます。
水の汚染事故が起こったら
![飲用中止の周知 給水を停止し、ただちに利用者に事故の状況を知らせる。男性が拡声器を使って「飲用中止」を呼び掛けているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2155.gif)
![事故処理の実施 汚染原因の除去や清掃・消毒作業の手配を行う 貯水槽の蓋を開けて中を確認しているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2157.gif)
![代替水の確保を 近隣や直結水栓から飲み水の確保をする。蛇口繋いだホースから水を出してポリバケツにためているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2158.gif)
![再開前の最終確認 給水再開にあたっては、水質検査などの安全確認が必要 ピカピカになった貯水槽のキャラクターがこぶしを握って安全をアピールしているイラスト](http://www.city.oshu.iwate.jp/material/images/group/74/2159.gif)
- 飲用中止の周知 … 給水を停止し、ただちに利用者に自己の状況を知らせる
- 関係機関への連絡 … 保健所、水道課に連絡し、指示を受ける
- 事故処理の実施 … 汚染原因の除去や清掃・消毒作業の手配を行う
- 代替水の確保を … 近隣や直接水栓から飲み水の確保をする
- 再開前の最終確認 … 給水再開にあたっては、水質検査などの安全確認が必要
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更新日:2023年09月29日