水道施設の耐震性能、耐震性向上に関する取り組み
奥州市水道事業における、水道施設の耐震性能及び耐震性の向上に関する取り組みの状況をお知らせします。
一般的な水道施設
蛇口に水が届くまでには、各施設や沢山の水道管を経由します。浄水施設、配水池も重要な施設ですが、水源地と浄水施設をつなぐ“導水管”浄水施設と配水池をつなぐ“送水管”配水池から各地域へ水を送る“配水本管”は、“基幹管路”と呼ばれ、浄水施設、配水池とともに重要な施設と位置付けています。
市では、安心で安全な水を安定して供給するために、各施設の整備や耐震化を計画的に進めています
耐震化の取組状況
平成28年度に「奥州市水道施設耐震化基本計画」を策定し、水道管路については、平成29年度から「生活基盤施設耐震化等交付金」の補助採択を受け、計画的に耐震性向上を図っています。
水道施設については、耐震診断を実施し、必要な施設には耐震補強を実施しています。
また、基幹管路や老朽管を更新する際は、布設状況を適切に判断し、耐震管へ変更するなど、より災害に強い水道供給基盤づくりを進めています。
各施設及び水道管の耐震化状況(令和5年度末)
全施設浄水能力 |
耐震化浄水能力 |
耐震化率 |
---|---|---|
1日あたり46,297立方メートル |
1日あたり16,940立方メートル |
36.6% (昨年度36.6%) |
全施設容量 |
耐震化容量 |
耐震化率 |
---|---|---|
42,189立方メートル |
38,452立方メートル |
91.1% (昨年度90.4%) |
|
管路総延長 |
耐震管延長 |
耐震化率 |
耐震適合率 |
---|---|---|---|---|
管路全体 |
1,778,144メートル |
317,274メートル |
17.8% (昨年度17.3%) |
44.3% (昨年度44.0%) |
基幹管路 |
161,414メートル |
47,521メートル |
29.4% (昨年度29.2%) |
35.9% (昨年度35.7%) |
耐震管とは?
耐震管とは、管と管を繋ぐ継手部分に伸縮性や離脱を防止する機能を有しており、地震や地盤沈下などによる地盤変化に対応できる構造となっている水道管。
耐震管(GX形ダクタイル鋳鉄管) <写真提供:日本ダクタイル鉄管協会>
耐震適合率とは?
耐震管ではないものの、地盤条件等により耐震性能を満たすと判断される、K形継手等を有するダクタイル鋳鉄管等を、耐震管と同等と評価し、割合としてあらわした数値。
ダクタイル鋳鉄管と継手について
- ダクタイル鋳鉄管 ダクタイルとは延性を意味し、従来の鋳鉄管と比較して格段に割れにくい性質を持つ。
- K型 角ゴムと丸ゴムを一体化したゴム輪を継手部に使用し、水密性が高い。
- GX型 継手部が大きな伸縮性、可とう性および離脱防止機構があり、耐震性に加えて施工性向上・長寿命・コストダウンを実現する次世代の耐震管。
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更新日:2024年10月01日