令和元年第3回定例会 決議文
「交通安全対策に関する政策提言書」提出に関する決議
全国的に高齢ドライバーによる車両暴走事故が多発し、幼い子どもが犠牲になるなど、あまりに痛ましい交通事故が相次いでいる。また、ドライブレコーダーの普及に伴い、悪質なあおり運転や速度超過など、安全運転意識が欠如したドライバーの存在も明らかになってきた。さらには、急速に高齢化が進む社会にあって、交通事故に遭う高齢者の割合は年々増加している。このような状況の中、交通安全対策の強化が叫ばれており、奥州市においても、人優先の交通安全思想の下に、より一層の交通安全のための具体的な施策を展開し、強化していく必要がある。
奥州市議会建設環境常任委員会としても、交通安全対策を大きなテーマと捉え、市の現状の把握、市民との対話、先進地の視察等を踏まえて具体策の検討を重ねてきたところであり、今般、奥州市における交通安全対策として、下記事項を要旨とする「交通安全対策に関する政策提言書」を別冊のとおり取りまとめたので、これを市に対し提出し、もって、この政策に基づく施策の実施について提言表明する。
一人でも多くの市民に交通安全思想が浸透し、交通事故の撲滅を目指した取組みの成果が、市民の安全安心な暮らしに反映されることを強く望むものである。
記
- 高齢ドライバーが関係する交通事故を抑制するため、高齢ドライバーに対する運転技術の講習と自動車安全技術の導入を推進するほか、運転免許証の自主返納者が返納後も安心して生活を送ることができるよう、交通手段の確保対策を講じること。
- 歩行者が交通事故に巻き込まれないように保護するため、横断道路周辺や幼児、児童生徒の活動エリアの道路設備の交通安全対策を推進するほか、高齢者への交通事故防止の啓発活動を強化すること。
- 市民の交通安全意識を向上させ、飲酒運転等で悲惨な事故が起こらないよう地域が一丸となって交通事故防止に取り組み、ドライバー等が法令遵守するための環境を整備するとともに、交通安全の指導体制の充実を図ること。
以上、決議する。
令和元年9月26日
奥州市議会
交通安全対策に関する政策提言書 (PDFファイル: 1.4MB)
議場において飯坂一也建設環境常任委員会委員長が市長に政策提言書を手渡す様子
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更新日:2023年09月29日