令和3年度奥州市市政懇談会を開催しました

更新日:2023年09月29日

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令和3年度奥州市市政懇談会開催報告

 10月1日から8日まで市政懇談会を開催しました。
 今年のテーマは『第2次奥州市総合計画後期基本計画について』です。
 懇談テーマに関連し『奥州市の合併検証』の結果について報告しました。

 今回の市政懇談会は、コロナ禍における新たな試みとして、オンラインの活用により実施しました。市が行う説明を地区センターやWebで視聴できるよう配信したほか、本庁・各総合支所では、双方向により意見交換などができる環境を整備し、市内5会場で開催しました。
 懇談会では、市が策定を進めている『第2次奥州市総合計画後期基本計画』、今年度実施した『奥州市の合併検証』のほか、市政全般に対し、参加した市民から意見が寄せられました。

テーマの概要

第2次奥州市総合計画後期基本計画

 「総合計画」とは、市のあらゆる分野の施策・事務事業の目指すべき方針を示す最上位の計画です。
 少子高齢化や人口減少のさらなる進行など本市を取り巻く社会環境は日々変化しており、急激な時代の変化にも的確に対応することが必要です。
 市は、効果的なまちづくりを進めるため、令和4年度から令和8年度まで5年間の中期的な行政運営の指針になる後期基本計画の策定を進めています。
 懇談会当日は計画の中間案の説明を行い、市民の皆さんから意見をいただきました。

市政懇談会資料

市政懇談会で配布した資料はこちらからご確認ください。

参加者数

参加者数の詳細

地域

メイン会場
(本庁、各総合支所)

中継会場
(地区センター)

オンライン視聴

合計

水沢

4人

54人

17人

75人

江刺

22人

49人

13人

84人

前沢

9人

11人

13人

33人

胆沢

13人

11人

8人

32人

衣川

33人

11人

7人

51人

合計

81人

136人

58人

275人

意見交換における主な発言

  • 《第2次奥州市総合計画後期基本計画について》
    • 質問 「めざすべき都市像」と「地域の個性がひかり輝く」という表現がどのようにマッチングするのか。
      回答 奥州市自治基本条例や奥州市市民参画条例の趣旨に基づき、市民がまちづくりに主体的に参画できる基盤、機運づくりを進め、市内の人材や企業、市民がさらに活躍できる環境を整え、市民と行政の協働によるまちづくりを推進します。
       また、30地区に設置している地区センターを拠点として、地域住民が主体的にコミュニティ活動を推進し、地域の自主性・自立性がより発揮される活力のある地域コミュニティの確立を目指します。
    • 質問 奥州市の厳しい財政状況の中で、この膨大な計画を実行するための財源はどうするのか。
      回答 市の財政については財政計画を策定しており、その計画に基づき毎年度の予算を編成しています。
       今回の後期基本計画期間についても、財政計画に基づき、計画される事業との調整を行っていくこととしています。
    • 質問 少子高齢化社会が進む中、女性の活躍の場が確保されないことには、少子高齢化社会の解消は難しいと考えるが、市はどのような方針を持ち、施策を進めていくのか。
      回答 性別を問わず職員の意識の改革も併せて行っていく必要があると考えています。
       市の組織だけでなく、企業や地域などで女性が十分に力を発揮し、中心的に活躍できる時代をつくっていかなくてはならないと考えています。
    • 質問 総合計画の体系図の「子育てを支える環境の整備」、「子育て家庭への支援の充実」が重要だと考えている。簡単にできるものではないと思うが、具体的にどのようなことをいつごろまでに行いたいと考えているのか教えていただきたい。
      回答 奥州市の特徴的な子育て支援として、母子手帳交付の際に、どのような準備が必要なのか、どのような心構えが必要なのかを担当が説明し、妊娠、出産を迎えることに対する不安を取り除く体制を整えています。
       また、妊産婦タクシー乗車券給付や、妊産婦の母体ケアの事業などを既に実施しているほか、子育て世代包括支援センターにおいて、子育て世代が抱える妊婦から幼少期までのいろいろな悩みに包括的に対応できる体制を整備しており、既にある事業を着実に進めていきながら、足りない部分やニーズをお聴きし、さらに充実させていきたいと考えています。
       来年度から子供の虐待に対応する庁内体制の整備を検討しているところです。
       育児におけるメンタルケア事業を実施するなど、悩んでいる人に届くようにしっかりと広くお知らせをしながら、援助の手が差し伸べられるような事業が展開できるよう努力していきたいと考えています。
  • 《奥州市の合併検証について》
    • 質問 合併後15年が経過したが、奥州市全体がまとまっていない、それぞれの地域の主張が強く残っているように感じる。もう少し一つになるよう強力に推し進めてはどうか。
      回答 合併当初においては、地域への愛着ゆえの発言が多かったというのはそのとおりと感じています。しかし、最近は若い世代において地域の枠を超えて、奥州市を大きな一つのフィールドとして活躍しようという動きも出てきています。
       これから奥州市も一つのまちとして進んでいく時期になってきていることから、できるだけ多くの声に耳を傾けながら、しっかりと努力していきたいと考えています。
    • 質問 合併検証報告書については、総合的、網羅的に検証をしていただいているようだが、具体的にどう実践していくのかということが大事なことなのではないか。
      回答 ご意見のとおりと考えています。
       検証して終わりとならないように、しっかりと課題を洗い出し、解決に向けて取組みます。
    • 質問 検証のまとめの「高度化・多様化する住民ニーズへの対応」について、「改善を図るべきまちづくりの課題」として「農業担い手確保、経営体強化のための基盤整備」との記載があるが、具体的にどのような方向で進めていくこととしているのか。
      回答 現在の農業が非常に厳しい状況にあるということは検証のまとめとして整理されているとおりです。
       現在、市としては、効率的・集約的な農業を行うことができるよう圃場整備を進めています。また、大規模圃場の確保が難しい中山間地においては、地域の特色を生かしたハウス栽培など、付加価値の高い農業を進めたいと考えています。
       今一番重要なことは、良いものを作るだけではなく、販売先を見つけ、高収益を得られる職業として農業が魅力的でなければいけないということです。若い人・未経験の人が、新たな農業に参入していただけるよう、国でも各種補助金を準備しています。このような補助金も積極的に活用して、地域の農業の発展を進めていきたいと考えています。
  • 《自由懇談》
    • 質問 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止という理由でこのようなリモート懇談会となっているが、このような状況だからこそ、市のトップが住民の前に直接来て、顔色を見て、状況を肌で感じる必要があるというのが行政の根幹なのではないか。
      回答 このようなリモートを常態化させようと始めたわけはありません。
       現在、地区センターにもリモート中継ができる機器を配置しています。市役所と地区センターを結ぶだけでなく、地区センター同士あるいは地域外の方々とを結ぶ情報発信拠点として対応できるような方法を考えています。
       いただいたご意見は、今回のようなリモート対応を全て否定されるものではないと思いますが、直接行ってお会いして、膝を交えて説明するという部分は基本中の基本であることは忘れてはいけないと思っています。
       今回は一つの試行としてこのような形をとらせていただいたということをご理解ください。
    • 質問 奥州市にもたくさん観光資源があるが、他の自治体に比べると活気が無いような感じがする。もう少し掘り起こしてPRしていく必要があるのではないか。
      回答 奥州市には大河ドラマのロケが行われる歴史公園えさし藤原の郷をはじめとした満足いただける観光資源がたくさんあります。
       今後特に観光振興に力を入れたいと考えているのは、胆沢ダム周辺です。全日本カヌー連盟からは自然の中における最高のスラローム会場とお墨付きをいただいています。スペインとポルトガルのオリンピック事前合宿の実績などもあり、今後はアジアカップやワールドカップの開催も視野に入れながら、発展させていきたいと考えています。
    • 質問 奥州市は暮らしやすいという評判を聞く。人口は減ってるが住宅は増えてるようだ。若い人たちが住宅を建てて住みやすい地区にするよう、医療体制を特に重要視して施策を立ててほしい(産科、小児科)。人口が増えれば税収も増えるのではないか。コロナ禍で地方が見直されている時期なので、Uターン、Iターンが多くなる奥州市を願っている。
      回答 現在策定している「第2次奥州市総合計画後期基本計画」をはじめ、各種計画等において、人口減少対策、定住化、医療体制の構築などさまざまな施策を実施することとしています。
       ご意見については、提言として承り、今後の施策における参考とさせていただきます。

 上記のほかにも参加した市民の皆さまより多くのご意見をいただきました。
 いただいた意見の全件はこちらからご確認ください。なお、意見や回答は要約して記載しています。

 市民の皆さんからのご意見を、これからの市政運営に生かしていきます。

 ご参加ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

未来羅針盤課
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-2116
ファックス:0197-22-2533
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