帯状疱疹を予防しましょう

更新日:2024年12月04日

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帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。

初めてウイルスに感染したときは水ぼうそうとして発症し、治った後もウイルスは生涯にわたって神経節に潜伏します。日本人の約9割がウイルスを保有しているとされています。

普段は免疫力によってウイルスの活動が抑えられていますが、過労やストレス、加齢によって免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し、帯状疱疹として体の片側に強い痛みを伴う帯状の発疹が現れます。

帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが、これまでに水ぼうそうにかかったことがない人、免疫のない人には、水ぼうそうとして感染・発症する可能性があります。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹の症状には個人差がありますが、初期症状として皮膚の違和感やかゆみ、痛みがあらわれます。痛みは、ピリピリ、チクチク、ズキズキといった神経痛があらわれます。

その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、夜も眠れないほど激しく痛む場合もあります。

帯状疱疹の発症時に神経が損傷されることで、皮膚の症状が治った後も長期に痛みが残ってしまう帯状疱疹後神経痛になる可能性があります。帯状疱疹は頭部から顔面に症状が出ることもあり、目や神経が害されると視力低下やめまい、耳鳴りといった合併症がみられることもあります。

帯状疱疹になりやすい年代

帯状疱疹は50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人は発症すると言われています。

帯状疱疹の予防

帯状疱疹の予防には、免疫力が低下しないよう日ごろの体調管理に気をつけることが重要です。

バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、できるだけ健康的な生活を心がけ、免疫力を低下させないようにしましょう。

50歳以上の方は任意で予防接種を受けることができます(奥州市では、帯状疱疹の予防接種の費用助成は行っていません)。予防接種は、発症を完全に防ぐものではありませんが、重症化の予防につながるとされています。

帯状疱疹は早期発見・早期治療が重要です

帯状疱疹の治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。治療はできるだけ早く開始することが効果的といわれていますので、痛みや発疹が現れた場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。

セルフチェックリスト

帯状疱疹であるかどうか気になる方は、以下のリストを確認してみてください。

1 過去に水ぼうそうにかかったことがある

2 顔や手足を含めて身体の右または左半分だけにチクチクした痛みがある

3 神経痛のような痛みの後に発疹が出た

4 疲れやストレスが溜まっている・溜まっていた

5 ウイルス感染症(新型コロナ、インフルエンザなど)に罹った

   ※感染症に罹ることで免疫が低下し、帯状疱疹を発症することがあります

6 免疫力を下げるような持病がある

7 免疫力を下げる薬(免疫抑制剤、抗がん剤など)を使っている

8 50歳以上である

上記項目で当てはまるものが多いほど、帯状疱疹のリスクが高いです。

すでに気になる症状が出ている場合は、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

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