奥州羅針盤(4年10月)
励ます言葉にも地方色があると思いませんか?
未来に向かってチャレンジする人々に対して、関西の方々は「やってみなはれ」と背中を押し、北海道の人々は「新時代の屯田兵になれ」と開拓精神を鼓舞させます。
さて、東北人にはどのような励まし方が効果があるか? 高校時代の大谷翔平選手に佐々木監督が贈った言葉は、「先入観は可能を不可能にする」です。
一見ネガティブな表現に感じますが、ちょっとタメて考えると、新しいことにチャレンジする意欲が湧いてくる言葉です。「そうか、二刀流は無理だという先入観を捨てて挑戦すれば、可能性は広がるんだ!」と高校時代に悟ったかどうかは別にして、前人未到の領域に挑戦するエネルギーを引き出したのだと思います。我々東北人には、ちょっと考えてもらうこのタメが大切なのかもしれません。
先入観と言えば、「高齢者にスマホは無理だ」「デジタル技術は高齢者を見放す」などという言葉をよく耳にします。スマホやタブレットは、本来お孫さんの写真を見たり、テレビ電話として会話を楽しみ、好きな写真を撮る道具なのです。楽しむことから始めると、いつの間にか「スマホを使えるようになった!」という感動につながります。そのような方々を最近は「スマートシニア」と呼ぶそうです。
奥州市では、行政情報を伝える「ぽちっと奥州」というアプリを提供しています。まだまだ周知が足りず、利用者数が「ぽちっと」の状態ですが、全世代の市民に広がると大きな戦力です。スマホ嫌悪派の皆さん、「先入観は可能を不可能にする」です。この小さな機器を使って利便性の高い市民サービスを獲得しましょう。
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更新日:2023年09月29日