奥州羅針盤(6年2月)

更新日:2024年03月01日

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   昨年がどれだけ暑かったかを示す数字を、欧州連合の気象情報機関や世界気象機関が相次ぎ発表しました。産業革命前と比べた気温上昇は1・48度で、1.5度以下に抑えるという「パリ協定」の目標達成は既に黄信号です。日本の年平均気温も17・6度で、1898年の統計開始以来最高値でした。これまでの最高値だった2021年を0・64度も上回りました。気になる2024年ですが、世界平均気温が前年を上回る確率は33%と推定しているのは、米国海洋大気局です。となると、中国で生まれた暦である「二十四節気」の季節感にも狂いが生じるかもしれません。
  「二十四節気」は太陽の動きに基づいて、1年を四つの季節に分け、さらにそれぞれの季節を六つに分けています。四季の最初の日が、立春、立夏、立秋、立冬で、これらの日の前日が「節分」になります。となると、本来「鬼は外、福は内!」は年4回やるものなのですね。
   さて、今年の立春は2月4日でした。そして春の節気は、立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨の六つで、立夏につながります。今年の立夏は5月5日です。そして、小満、芒種、夏至、小暑、大暑とつながります。考えただけでも汗が出そうです。
   水田の水は、冬の期間の積雪量に影響を受けます。北上山地側の地域の水不足が心配です。年間約1億トンの奥羽山脈の融雪水がある胆沢扇状地は安心ですが、焼石連峰の「ハル」の文字が浮かび上がらないようだと要注意です。
   奥州市は立夏の前後にイベントが集中しますので、適度な暖かさを祈るばかりです。今年は立夏前日の節分に、枝豆で豊作祈願の豆まきが必要かもしれません。

「奥州市長 倉成 淳」サイン

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