奥州羅針盤(5年7月)

更新日:2023年09月29日

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   これまで「地域医療奥州市モデル」を広報でも紹介しましたが、ここで改めてその背景にある考え方を述べます。このモデルは、「奥州市民が、全ての世代において持続可能な形で医療を享受し幸福感を得る」ことを想定しています。

   第一ステップは、公立医療施設間での情報ネットワーク化を軸にして、相互の信頼関係を高めながら、多様化した市民のニーズに対応しようとするものです。第二ステップは、ネットワーク機能を十分検証した上で、市内民間病院と連携し、将来の医師不足に対応できる仕組みにすることです。

   具体的な機能で表現すると、乳幼児の休日診療に対応できる体制、小・中学生が成長に伴う体の変化や性に関する正確な知識を得る機会、妊産婦への産前産後のサポート体制、働き盛りの世代が健康管理できるシステム、高齢者への境目のない医療と介護の包括ケア、遠隔医療などの提供を目的とした多機能型ネットワークです。このネットワークを統括し進化させる拠点が、新設する医療センターになります。公益性の高い施設ですので、建設費用に対する国や県の補助率が高く、年間予算規模が600億円を超える奥州市にとって財政負担は大きくありません。

   このモデルは、WBCで優勝した栗山監督流に表現すれば、「できるかできないかではなく、やるかやらないかの選択」になります。新しい時代を築くためには、過去のしがらみにとらわれず、合理的で客観的な判断が大切です。有識者に知恵をお借りして、未来に向けた一歩を踏み出しましょう。

   地域医療奥州市モデルを介して、奥州市の価値を再発見し、市民のプライドが醸成されることを願っています。

「奥州市長 倉成 淳」サイン

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