定例記者会見(令和2年12月9日)
市長あいさつ
令和2年の最後ということで、今年1年の雑感を申し上げたいと思います。今年は五つにつきると思います。
一つ目は、新型コロナウイルスの感染拡大です。我々が経験したことがないものに対策をしなければならないということで、困難を極めた状況が続いています。市内でコロナが発生した場合のマニュアルを事前に作っておりましたが、最近の県内での発生状況は想定をはるかに上回っています。何かあれば万全の努力をもって、り患者を守りますが、まずは一人一人が感染予防に気を付けていただければと思っています。
財政健全化については、市内30カ所を回ってお話をさせていただきました。総論は賛成いただけるのかなと思いますが、各論の部分については、それぞれの地域やお考えによって反発があります。借金を先送りしないよう、歳出のより適正な支出方法を構築していかなければなりません。市では、財政調整基金がたくさんあり、赤字転落が目の前にあるという状況ではありませんが、このままにしておくのは問題があると思っています。
3番目としては、奥州金ケ崎地域医療介護計画が出来上がったことです。それに向かって奥州市の病院・診療所改革プランの次期計画を立てています。水沢病院の建て替えというレベルではなく、10年、20年後を見据えた奥州市の医療のあり方について、一定の方向性を決める土台が出来上がったと思っています。
4番目は、ひめかゆ、衣川荘の民間移譲についての方向性が決まったことです。衣川荘は残念でしたが、再スタートを切るなかで、民間の力を借りながら、地域の活性化を図っていきたいと思います。全て経済効率を重視するという訳ではありませんけれども、市民にとってどちらが有利かという視点をしっかり見据えてやっていく必要があると思っています。
そして1番のコロナと関わってきますけれども、さまざまな祭りのほとんどを中止せざるを得なかったというのは、胆江地区の戦後の歴史から見ても、重大なことであったと思っています。
暗い話題が多い1年でしたが、カヌースラロームの全国大会が奥州市で開かれたのは、一つの光明でした。コロナ禍において、ふるさと納税も極めて好調であり、キラリと光る部分もあった1年だったと思っています。
発表項目
令和2年度市勢功労被表彰者および地域振興功労感謝状被贈呈者の決定について
市勢功労被表彰者について
市では、公共の福祉の増進に寄与され、その功績が極めて顕著であった方、また市民の模範となるような功績があった方を、市勢功労者として表彰しております。
今年度は、 地方自治分野での市勢の発展や地域の振興等に貢献され、又は功績顕著であって市民の模範とするに足りると認められた2名および2団体を市勢功労者とし、 表彰状を授与することに決定いたしました 。
被表彰者の氏名および功績については、次のとおりです。
氏名 |
功績 |
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地方自治功労 及川 恭志(おいかわ やすし) 71歳 奥州市水沢羽田町宝生 |
平成16年4月から16年間、行政区長を務められました。うち、25年4月から4年間は水沢区行政区長協議会理事を務められ、地域と行政の橋渡し役として活躍されました。 |
地方自治功労 小原 里司(おばら さとし) 79歳 奥州市衣川古戸 |
昭和60年から34年間、交通指導員を務められました。うち、平成18年4月から14年間は市交通指導隊隊長を務められ、地域の交通安全の指導や交通安全思想の普及に貢献されました。 |
特別功労 水沢駒形野球倶楽部 (部長 及川富美人) |
大正9年の発足以来100年の歴史を誇る野球倶楽部です。全日本クラブ選手権大会には昭和55年に出場以来、全国歴代2位となる23度の出場回数を数えるほか、少年野球教室の開催に積極的に取り組むなど、野球を通じて地域の発展に貢献されています。 |
特別功労 メロディージャックス (代表 高野 司) |
昭和45年に結成以来、半世紀にわたり「音の和・人の和」をモットーに地域に根ざした楽団として活動されています。市合併記念式典、奥州市民文士劇のほか、地域のまつりや福祉施設等でも演奏を行い、市民へ音楽の魅力を届け、文化を通じた地域振興に貢献されています。 |
地域振興功労感謝状被贈呈者について
市が推進する協働のまちづくりの実践にあたり、その先頭に立ち尽力された振興会長のうち退任された1名の方に、地域振興功労感謝状を贈呈することに決定いたしました。
被贈呈者の氏名および功績については、次のとおりです。
氏名 |
功績 |
---|---|
白山地区振興会 前会長 鈴木 秀悦(すずき ひでえつ) 78歳 奥州市前沢白山字保志場 |
平成22年4月に白山地区振興会長に就任して以来、令和2年5月の退任まで10年以上にわたり、地域コミュニティの先頭に立ち、協働のまちづくりを担うリーダーとして地域自治の推進に尽力されました。 |
表彰状および感謝状の授与について
令和3年1月15日(金曜日)午前10時より、市長室を会場に開催する「市勢功労表彰状授与式及び地域振興功労感謝状贈呈式」において、表彰状及び感謝状を授与します。
その他
市民新年交賀会、また各地域新年交賀会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を鑑み、令和3年の開催は見送りとします。
問い合わせ
総務企画部総務課(電話番号:0197-34-2190)
令和2年度奥州市成人式の開催について
令和2年度の奥州市成人式を開催することを11月4日に発表しておりますが、現在の取組状況について、下記のとおりお知らせします。
開催内容
- 期日 令和3年1月10日(日曜日)午後0時50分から
- 場所 奥州市文化会館(Zホール)
- 対象
- 平成12年4月2日から平成13年4月1日までに生まれ、現在市に住民登録をしている人、もしくは市内の中学校を卒業している人
- 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、11月30日(月曜日)までに参加申込みをした者のみとし、事前に入場証等を交付する。
- 参加申込状況(11月30日現在)
参加申込状況の詳細 申込者
対象者
令和2年
916
1,230
令和元年
1,017
1,278
例年の開催方法との比較、変更点等
項目 |
令和2年度 |
例年 |
---|---|---|
参加申込 |
事前申込により後日入場証を交付。入場証を持参した者のみ入場可とする。 |
出欠ハガキ〆切後、当日までに申し出があった場合も参加可としていた。 |
開催時間 (撮影除く) |
12時50分~13時35分(45分) |
12時50分~14時40分(1時間50分) |
出入口 |
5ヶ所 |
正面玄関のみ1ヶ所 |
受付窓口 |
5ヶ所の出入口に分散 |
エントランス・ホワイエに集中 |
記念撮影 |
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式典後に実施 |
アトラクション |
オープニングのみ(1回) |
オープニング、アプローチ(2回) |
来賓 |
市議会議長のみ(1名) |
議員、社会教育委員等(72名) |
主催者 |
市長、教育長(2名) |
市長、副市長、教育長、教育委員(7名) |
式典関係 |
国歌、市民のうたは清聴。市民憲章は代表者の朗読や動画など。 |
国歌、市民憲章、市民のうたは来場者全員で斉唱、唱和。 |
実行委員企画 |
実施(5分) |
実施(25分) |
家族からの手紙 |
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モニタールーム |
開設しない(Web配信併用を検討) |
中ホールに開設(定員450名) |
アルバム |
出欠ハガキで希望者数を把握し、金額を確定させた後、別途振込用紙配布 |
例年の数量見込みから単価契約し、案内状送付時に振込用紙配布 |
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に関すること
- マスクの着用必須とし、希望者にはフェイスシールドを配布(入場証送付時に案内する)
- 入退場口の分散
- 受付時間の分散
- 検温の実施、手指消毒の徹底
- 参加にあたっての感染対策留意事項の周知(案内文に記載)
- 成人式後の会合時の留意事項の周知(実行委委員からのお願いとして文書送付)
- 自家用車での来場を可とし、送迎バスは定員を半数として希望者を募り、人数に応じて配車を検討する
- 参加人数に応じて座席の間隔を調整する
- 今後の感染状況によっては、内容の変更や中止を検討する場合があることとする
問い合わせ
協働まちづくり部生涯学習スポーツ課(電話番号:0197-34-2497)
質問:当日の感染症対策や、参加者への留意事項とは具体的にどのようなものなのか伺います。
回答:事前の体調管理および当日の手指消毒や三密の回避、成人式後に会合を行う場合は、十分注意するよう事前に案内しています。また、当日5カ所の出入り口では検温を行います。記念撮影用の看板も例年1カ所だったものを4~5カ所に増やし、密集しないよう工夫いたします。
質問:コロナ禍の中開催するに至った経緯や思いなど伺います。
回答:成人式というのは、新成人にとって一生に一度の機会です。その機会を奪っていいのかという思いから、いかに感染症対策をしつつ開催できるか検討してきました。また、毎年全国から注目されている当市の成人式に、ぜひ出席したいという新成人も多いと聞きます。例年に比べるとかなりの規模縮小となりますが、今できる最大限の感染症対策を講じて開催いたします。
質問:県外からの出席者は何人いるのか伺います。
回答:手持ち資料がないので後ほどお知らせします。学生の場合、住民票をうつさない人もいるので、正確な数字を出せるかどうかは不明です。在籍する学校や職場から県外への移動について注意事項が出されている場合は、それに従うように案内をしています。
公共施設の将来について「市民の意見を聞く会」の開催について
平成29年3月に奥州市公共施設等総合管理計画を策定し、その後この計画を具現化するため、施設分類ごとに「個別施設計画」の策定を進めています。
個別施設計画では、施設個々の継続、統合、廃止等の将来方針、その方針に基づく将来費用の推計結果などを明らかにすることとし、令和3年3月の決定・公表を予定しています。
現在、それぞれの個別施設計画の素案の作成を終え、これらについて市民皆さまからのご意見をいただくため、「個別施設計画(素案)の概要」をまとめ、これを公表し、ご意見を受け付けています。
さらなる市民意見の集約を目的に、市からの直接の説明、市民皆さまの声を直接お聞きする場として、公共施設の将来について「市民の意見を聞く会」を開催します。
開催日程
日時 |
会場 |
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令和2年12月17日(木曜日)午後6時半~ |
江刺総合支所 多目的ホール |
令和2年12月18日(金曜日)午後6時半~ |
水沢地区センター |
令和2年12月19日(土曜日)午前10時~ |
水沢地区センター |
令和2年12月21日(月曜日)午後6時半~ |
前沢地区センター |
令和2年12月22日(火曜日)午後6時半~ |
胆沢文化創造センター |
令和2年12月23日(水曜日)午後6時半~ |
衣川健康福祉センター |
開催の周知
市ホームページ、市Facebook、市twitterでの掲載のほか、関係機関・団体への通知によりすべての市民、特にも若い世代の積極的な参加をお願いしています。
当日資料の配布
市ホームページからのダウンロードのほか、行政経営室、各総合支所地域支援グループで配布しています。また、当日会場でも配布します。
コロナ感染症対策へのご協力
当日会場では、コロナ感染症対策のため消毒や三密回避を講じますが、参加される皆さまはマスクの着用などの対策をお願いします。
問い合わせ
財務部行政経営室(電話番号:0197-34-2225)
質問: 「市民の意見を聞く会」の市側の出席者を伺います。
回答: 今回は市民の意見を聞くことを目的としていますので、行政経営室の職員で対応いたします。
奥州市医師養成事業奨学生募集要項の発表について
奥州市医師養成奨学資金については、市の単独事業として平成19年度から実施してきたところです。このところ6年間新規応募者がなかったことから、昨年度条例及び規則改正を行った結果、今年度は3名の奨学生を採用することができました。
当市の公立病院に医師確保は厳しい状況が続いており、医師の確保につきましては、息の長い取り組みが必要となります。この度、来年度の奨学生募集要項を決定したのでお知らせします。
キャッチフレーズは『これからの奥州市の地域医療を支える医学生等を応援します!』です。
- 応募資格は、将来、奥州市立病院及び診療所の医師として業務に従事しようとする意思(義務履行する意思)のある方です。
- 募集人員は1名程度で応募者多数の場合は奥州市や金ケ崎町の方を優先します。
- 募集期間は、令和3年2月1日から4月20日まで。私立医大の入試合格発表後になります。
当市の医師奨学金制度のポイントは、次の3点です。
1点目は、「貸付金額を県内最高水準にあること」
月額貸付金額は30万円、入学一時金は1,080万円、さらに奥州市から通える医科大学がないことを考慮し、入学準備金360万円、更に胆江地区枠として200万円を創設しました。この結果、6年間の貸付総額は、最大で、国公立で2,720万円、私立医大で3,800万円になります。
2点目は、「入学準備金制度」です。
奥州市から県内外の医科大学にの通学は困難であると考えております。また、医科大学に進学するためには相当の準備費用を要するものと思っております。一般の方は、最大360万円、また、胆江枠として更に200万円を準備しました。
3点目は、「義務履行の多様性」です。
奥州市市立病院以外で専門研修を受けている期間中に週1回奥州市立病院等に診療応援をした場合は、その期間を義務履行期間に換算することとしており、今年度2名の医師がこの制度を活用しております。
概要は以上ですが、今後の広報計画は、「広報おうしゅう12月号」で市民の皆様にお知らせするほか、県内の主な高校や全国の医科大学には、本日、ポスターや募集要項をお送りします。
また、当市庁舎、各総合支所、金ケ崎町役場、当市立病院および診療所窓口でポスターの掲示や募集要項の配布を行うほか、奥州市医療局のホームページからも閲覧・ダウンロードできます。
マスコミ各社の皆さまにも、それぞれの媒体を使い、市民や県民の皆様に周知いただきますようお願いいたします。
問い合わせ
医療局医師確保推進室(電話番号:0197-25-3833)
質問:昨年度採用された方について伺います。
回答:昨年度は6年ぶりの採用となり、応募者4名のうち3名を採用いたしました。県外出身者1名、県内出身者2名です。
奥州市ローカル魅力発掘発信ワークショップの開催について
市では、株式会社JTBと合同会社イーストタイムとともに、市民参加型の「奥州市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」を開催します。市民または奥州市に思い入れのある地域外の方々を対象に、学生からご高齢の方まで幅広く募集します。
参加者は、Yahoo!ニュースのローカル記事でヒットを連発した講師らとともに、SNS投稿やPRにも活用できる、地域のまだ知られていない魅力を発掘・発信するノウハウを学びます。
奥州市の魅力を市民自らが発掘・発信を行うことで、シビックプライドやシティプロモーションの機運を高め、奥州市のブランドを形成し、関係人口創出に繋げることを目指します。
この事業は、宮城県気仙沼市、秋田県大仙市、秋田市に続く4自治体目となり、岩手県では初開催となります。
開催日時
- 第1回目 令和3年2月7日(日曜日) 14時〜17時 (開場13時30分)
- 第2回目 令和3年3月7日(日曜日) 14時〜17時 (開場13時30分)
会場
奥州市役所江刺総合支所1階多目的ホール (奥州市江刺大通り1-8)
講師
合同会社イーストタイムズ代表社員CEO中野宏一
内容
- <第1回目>市内の魅力を発掘し、全国級の特ダネとして発信する方法を学びます。
- <第2回目>発掘した魅力まとめた「レポート」を発表し、効果的な発信方法を学びます。
募集定員
40名 (注意)当日はWEB(Zoom)での参加も可能です。
参加料
無料
申込期限
令和3年2月6日(土曜日) 正午
申込方法
JTBふるさと納税サイト「ふるぽ」特設ページより必要事項を入力し申込む。
主催
奥州市
共催
株式会社JTBふるさと開発事業部
運営
合同会社イーストタイムズ
その他
新型コロナウイルス感染症の状況により、完全オンライン開催となる可能性があります。
発掘された魅力は、JTBが運営するふるさと納税サイト「ふるぽ」に掲載されることもあります。
問い合わせ
総務企画部都市プロモーション課(電話番号:019734-2116)
自由懇談
質問: 財政健全化について、今、どのような状況なのか伺います。
回答: 令和3年度から実行して5年度まで行うことになりますが、今年度は準備期間となっております。単年度でみると起伏があったとしても、最終的には目標としたところに落ち着かせたいと考えております。新型コロナウイルス感染症対策に関わる交付金の支援など、国からどう示されるか不明なため、先が読めないところがあります。
質問: 来年度の市税の見通しはどうなのか伺います。
回答: 市内の事業所はかなり弱っています。逆に好調な業種が無い訳ではないので、楽観視はできませんが、なんとか予算が組めるのではと思っています。観光業や運送業などのダメージも大きいですが、米の価格がどうなるのか心配しているところです。収入にならなければ米の栽培をやめる人も出てしまい、そのせいで人口減少に拍車がかかるのではと懸念しているところです。当市は兼業農家が多いため、その方々に支えてもらっているところもあります。彼らが地域を守り、市を守っています。情勢を見つつ、令和3年度の予算を組んでいきたいと考えております。
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2023年09月29日