定例記者会見(令和3年12月8日)

更新日:2023年09月29日

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市長あいさつ

 今年1年間の感想を述べさせていただきます。

 1月には大雪が降って、2,000棟を超える農業用ハウスなどが被害に遭いました。まだ補助金などが行き届いていないところもありますが、手続きを必死に進めて一定のご支援はできる状況となっております。4月には霜被害、低温被害があり、果樹の中でもりんごが傷つき、贈答用のりんごが半分以下になってしまいました。また、米価の下落ということで、当地域では試算で19億から20億の被害、減収が見込まれています。農家の方にとっては、始めから最後まで大変厳しい年でしたが、両農協とお話をしながら、無利息での支援に加えて新たな支援策を講じてまいります。

 もう一つは病院の関係です。奥州金ケ崎地域医療介護計画を基に、病院の存続をかけた形での統合案を発表しました。議会発表後、直ちに市民説明会に入りたかったのですが、コロナの関係で延期となり、丁寧な説明がないまま「地域の医療機関がなくなってしまう」ということだけが独り歩きしてしまいました。どういう経営状況にあるのかなどの説明がないまま、見直してほしいという声や署名が寄せられました。3月まで(注釈)には、方向性をお示ししたいと考えています。

 このような状況の中、私たちの最大の楽しみは大谷翔平選手の大活躍でした。日本だけでなくアメリカでも大いに盛り上がりましたが、大谷選手が当地出身者であるということで喜びもひとしおでした。コロナ禍で沈みがちな心を大いに励まし、勇気づけ、元気をくれたということに対して、心から感謝を申し上げたいと思います。大谷選手の来年のご活躍と、健康で満足のいくシーズンを送られることを心から願っております。

 9月には、合併15年に対する検証を行いました。データ的には、それほど悪い内容ではなかったと思っていますが、市民の皆さんの感覚は充実感を得ていないということが明らかになりました。検証の結果は、総合計画後期計画などに反映してまいります。また、病院問題の解決のほか、DXによる利便性の高い行政運営を目指していきます。また、都市プロモーションでは、奥州市の魅力を再発見するような事業を繰り広げながら、奥州市に住んで良かったと実感してもらえるよう、全国に市の魅力を発信してまいります。

 新型コロナウイルスの影響は、市民生活や経済活動に大きな影を落としました。このような影に日を当てて払拭することが来年の課題となります。

(注釈)この後に開催された新市立病院建設調査特別委員会で、「2月中旬までにお示しする」と回答しています

発表項目

令和3年度市勢功労被表彰者及び地域振興功労感謝状被贈呈者の決定について

  1.  市勢功労被表彰者について
     市では、公共の福祉の増進に寄与され、その功績が極めて顕著であった方、また市民の模範となるような功績があった方を、市勢功労者として表彰しております。
     今年度は、地方自治、教育、産業、消防の各分野での市勢の発展や地域の振興等に貢献された6名を市勢功労者とし、表彰状を授与することに決定いたしました。
     被表彰者の氏名及び功績については、別紙のとおりです。
  2. 地域振興功労感謝状被贈呈者について
     市が推進する協働のまちづくりの実践にあたり、その先頭に立ち尽力された振興会長のうち退任された1名の方に、地域振興功労感謝状を贈呈することに決定いたしました。
     被贈呈者の氏名及び功績については、別紙のとおりです。
  3.  表彰状及び感謝状の授与について
     令和4年1月13日(木曜日)午前10時より、市長室を会場に開催する「市勢功労表彰状授与式及び地域振興功労感謝状贈呈式」において、表彰状及び感謝状を授与します。
  4.  その他
     市民新年交賀会、また各地域新年交賀会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を鑑み、令和4年の開催は見送りとします。

令和3年度奥州市市勢功労被表彰者(敬称略)

令和3年度奥州市市勢功労被表彰者の詳細
功労区分 氏名 住所 年齢 功績の概要
地方自治功労 佐々木 満行 水沢黒石町字二渡 78歳 平成18年4月から15年間、行政区長を奥州市行政区長を務められました。うち、平成25年4月から通算6年間は、奥州市水沢行政区長協議会理事を務められ、地域と行政の橋渡し役として活躍されました。
地方自治功労 村上 謙 胆沢南都田字本木 76歳

平成18年6月から胆沢区納税貯蓄組合連合会会長を、また平成27年6月からは奥州市納税貯蓄組合連合会会長を務められました。市民の納税意識の高揚に尽力し、市の税務行政の推進に貢献されました。

教育功労 田面木 茂樹 水沢真城字垣ノ内 71歳 平成27年3月から6年間、奥州市教育委員会教育長を務められました。「『一人ひとりが輝く』教育の推進」を方針に掲げ、児童生徒の主体的な学びの実現や、学習環境の整備に取組み、教育の充実や文化の振興に貢献されました。
産業功労 小澤 隆一 江刺愛宕字三日町 73歳 平成13年に江刺市農協代表理事専務、平成22年に岩手江刺農協代表理事組合長、平成29年に同農協の会長理事、また平成28年には県農協中央会副会長に就任し、長きにわたり農業協同組合活動に尽力されました。農家所得の向上や農家経営の安定化、地域生活の利便性の向上に取組み、市の農業の発展に貢献されました。
消防功労 小原 勝喜 江刺稲瀬字川原 68歳 昭和54年に江刺市消防団に入団し、平成27年からは市消防団団長を務められました。予防活動や緊急時における消防活動等に尽力し、地域の安寧に貢献されました。
消防功労 千田 三夫 前沢古城字林前 65歳 昭和57年に前沢町消防団に入団し、平成29年からは市消防団副団長を務められました。予防活動や緊急時における消防活動等に尽力し、地域の安寧に貢献されました。

令和3年度奥州市地域振興功労感謝状被贈呈者(敬称略)

令和3年度奥州市地域振興功労感謝状被贈呈者の詳細
経歴 氏名 住所 年齢 功績の概要
若柳地区振興会
前会長
亀井 欽一 胆沢若柳字箸塚 73歳 平成25年4月に若柳地区振興会長に就任して以来、令和3年4月の退任まで8年以上にわたり、地域コミュニティの先頭に立ち、協働のまちづくりを担うリーダーとして地域自治の推進に尽力されました。

問い合わせ

 総務企画部総務課秘書課係(電話:0197-34-2190)

質問:新年交賀会を見送るとのことですが、市では忘新年会を補助するという話も進められています。どういう判断基準で決められたのでしょうか。

回答:補助については、市内の飲食店が疲弊して大変だということ、県内・市内の新規感染者がほとんどいないということで、飲食店の応援施策として対応したものとなります。新年交賀会は250人から300人規模となり、この方はお呼びして、この方はお呼びしなかったという訳にもいかず、招待客の選別が非常に難しいという問題があります。大規模でかつ飲食を伴う形では、慎重にすべきだという判断をしたものです。

令和4年度奥州市医師養成事業奨学生募集要項の発表について

 奥州市医師養成奨学資金については、市の単独事業として平成19年度から実施してきたところです。このところ6年間新規応募者がなかったことから、昨年度条例及び規則改正を行った結果、今年度は3名の奨学生を採用することができました。

 当市の公立病院に医師確保は厳しい状況が続いており、医師の確保につきましては、息の長い取り組みが必要となります。この度、令和4年度の奨学生募集要項を決定したのでお知らせします。

 キャッチフレーズは『これからの奥州市の地域医療を支える医学生等を応援します!』です。

  1. 応募資格は、将来、奥州市立病院及び診療所の医師として業務に従事しようとする意思(義務履行する意思)のある方です。
  2. 募集人員は1名程度で応募者多数の場合は奥州市や金ケ崎町の方を優先します。
  3. 募集期間は、令和4年2月1日から4月20日まで。私立医大の入試合格発表後になります。

 当市の医師奨学金制度のポイントは、次の3点です。

 1点目は、「貸付金額を県内最高水準にあること」

 月額貸付金額は30万円、入学一時金は1,080万円、さらに奥州市から通える医科大学がないことを考慮し、入学準備金360万円、更に胆江地区枠として200万円を創設しました。この結果、6年間の貸付総額は、最大で、国公立で2,720万円、私立医大で3,800万円になります。

 2点目は、「入学準備金制度」です。

 奥州市から県内外の医科大学への通学は困難であると考えております。また、医科大学に進学するためには相当の準備費用を要するものと思っております。一般の方は、最大360万円、また、胆江枠として更に200万円を準備しました。

 3点目は、「義務履行の多様性」です。

 奥州市市立病院以外で専門研修を受けている期間中に週1回奥州市立病院等に診療応援をした場合は、その期間を義務履行期間に換算することとしており、今年度2名の医師がこの制度を活用しております。

 概要は以上ですが、今後の広報計画は、「広報おうしゅう12月号」で市民の皆様にお知らせするほか、県内の主な高校や全国の医科大学には、本日、ポスターや募集要項をお送りします。

また、当市庁舎、各総合支所などでポスターの掲示や募集要項の配布を行うほか、奥州市医療局のホームページからも閲覧・ダウンロードできます。

問い合わせ

 医療局医師確保推進室(電話:0197-25-3833)

質問:貸付金額が県内最高水準というのは、月額なのか、総額なのか伺います。どういう計算で国立大学が2,720万円の貸し付けになるのかもお聞きします。

回答:県内最高水準というのは総額になります。2点目の計算の内訳は、月額金額と入学一時金、準備金、胆江地区枠を合計すると、この金額になります。

NHK土曜ドラマ「風の向こうへ駆け抜けろ」ロケ実施と放送記念企画について

 令和3年10月に水沢競馬場を中心に撮影を実施した標記ドラマが、12月18日、25日に前・後編として放送されます。併せて、岩手県競馬組合では、水沢競馬場で放送記念イベントを企画していますので、放送をご覧いただくと共に水沢競馬場へ足をお運びください。

作品概要

  • 制作:株式会社NHKエンタープライズ 配給:NHK
  • 原作:古内一絵 脚本:大森寿美男 演出:西谷真一
  • 政策統括:内藤愼介(NEP)、岡本幸江(NHK)
  • タイトル:「風の向こうへ駆け抜けろ」
  • 内容:新人女性騎手のひたむきな情熱が、人生を諦めていた人々の心に火をつけ、廃業寸前の厩舎が桜花賞に挑む物語
  • 出演
    • 芦原瑞穂…平手友梨奈
    • 緑川光司…中村蒼
    • 木崎誠…板垣李光人
    • 泉幸正…石井正則
    • 徳永隆明…高橋侃
    • 月柴久明…池内博之
    • 沢田奈保美…剛力彩芽
    • 池田満…降谷建志
    • 山田源治…小沢仁志
    • 蟹江茂貞…大地康雄
    • 山名隆一郎…奥田瑛二 ほか
  • 放送:令和3年12月18日(土曜日)・25日(土曜日)21時~22時13分(前編・後編)

ロケ規模

  • ロケ日数:10日(10月19日~10月28日) ロケハン:4日
  • スタッフ:約60名 キャスト:14名+馬 エキストラ(劇団員):延べ60名
  • ロケ場所:水沢競馬場、五輪橋付近(前沢白山と水沢姉体の境界)

協力体制

地元エキストラ:延べ60名 制作補助:ロケ推進室 2名

放送に係る企画

 岩手県競馬組合では放送を記念して様々な企画を検討しており、企画が固まりましたら競馬組合よりプレスリリースする予定と伺っております。

 市としては、放送日情報や競馬組合の企画内容をSNS等でPRするとともに、市役所本庁舎と江刺総合支所で番組ポストカード(計150枚)を配布する予定です。

問い合わせ

 商工観光部商業観光課ロケ推進室(電話:0197-34-2343)

質問:ポストカードの配布時期はいつごろになるのか伺います。

回答:競馬組合での配布が決定してからの配布となります。放送前にはお配りできると思いますので、決まり次第、ご連絡いたします。

自由懇談

質問:除雪の計画について伺います。

回答:前回の大雪の際は、雪捨て場所を準備できず後手に回ってしまいましたが、今回はあらかじめ用意をしました。地元の建設業界にもご協力いただき、除雪業者も増えているような状況です。

質問:病院再編で、市長は提案したプランがベストだと言っていましたが、今度の修正案は妥協したプランになるのか伺います。

回答:病院の経営の面から見ると、分散しているものを一つに集めるのは至当な考え方だと思います。地域の医療機関を何らかの形で守りつつ、今まで以上の連携をどのようにできるのか、それがどれぐらい経営効果に結びつくのかという試算を丁寧に行っていかなければなりません。住民の皆さんが納得されるのかということに対して、やり取りをしながら、落としどころを決めていかななければと思っています。

この記事に関するお問い合わせ先

未来羅針盤課 広聴広報係
〒023-8501
岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号:0197-34-2126
ファックス:0197-22-2533
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