定例記者会見(令和5年11月17日)
市長あいさつ
本日は朝早くから大谷翔平選手のMVP受賞祝賀イベントの取材をしていただきましてありがとうございました。見事、2年ぶり2度目の満票でのMVPということで、本当にうれしく思っています。若いうちから国際舞台で活躍するのは本当に素晴らしいことです。
それと関連付けるわけではありませんが、先週行きました姉妹都市訪問についてお話しします。オーストラリアの姉妹都市グレーターシェパトン市は、人口7万人で面積は奥州市の4分の1程度で、年間予算規模も4分の1ほどの街です。車だと90分で消費地のメルボルン市に行けますので、ここの農産物の流通は非常に恵まれた環境にあると感じています。今回の訪問では、こちらの訪問の歓迎だけでなく、これまで実施してきた青少年の交流をぜひ継続してほしいという依頼がありました。向こうでは2年前に4校を統合して中高一貫教育の学校を設立していますので、非常に意欲が強いと感じました。こちらからは農業ビジネスの交流を提案して、米の輸出に関する合同プロジェクトの検討を進めているところです。
帰国してすぐに、岩手県市長会での各省庁や岩手県選出の国会議員への要望活動がありました。奥州市の要望は四つ出しています。一つ目は子育て世代の負担軽減、二つ目は地域医療の充実、三つ目は地域公共交通の維持、四つ目はILC実現に向けた取り組みということで、こちらからの要望と相手方からの現状説明等がありました。その中で子育て支援の給食費の完全無償化については、かなり具体的に議論が進んでいるという感触を受けています。以上が直近の活動報告になります。
発表項目
2024第8回いわて奥州きらめきマラソン参加者募集について
生涯スポーツの振興や市の魅力発信等を目的に、「2024第8回いわて奥州きらめきマラソン」を令和6年5月19日(日曜日)に開催します。開催にあたり、令和5年11月17日(金曜日)より、参加者の募集を開始します。
大会名
2024第8回いわて奥州きらめきマラソン
開催日
募集期間
令和5年11月17日(金曜日)から令和6年2月15日(木曜日)まで
会場
奥州市江刺総合支所
コース
- フルマラソン…江刺総合支所~前沢白山地内~江刺総合支所(循環(一部往復)コース:国際陸上競技連盟・日本陸上競技連盟公認コース)
- 10キロメートル…江刺総合支所~江刺愛宕地内~江刺総合支所(循環(一部往復)コース:国際陸上競技連盟・日本陸上競技連盟公認コース)
- 2キロメートル…江刺総合支所~江刺杉ノ町地内~江刺総合支所(往復コース)
種目・定員
- フルマラソン…4,000人
- 10キロメートル…1,000人
- 2キロメートル…1,000人(800エントリー)
ゲストランナー・大会アンバサダー
- ゲストランナー…SUIさん(シンガーソングランナーの肩書で活動。陸上未経験ながらフルマラソンサブ3達成のインフルエンサー)
- 大会アンバサダー…那須川 瑞穂 さん(奥州市出身の奥州大使。2009年東京マラソン優勝)
申し込み方法
- インターネット(RUNNET)…国内エントリー、海外エントリー、ふるさと納税枠エントリー
- 郵便振込
※ふるさと納税枠エントリーは、後日追って募集開始日を告知いたします。
大会の特徴
- フルマラソンの制限時間はゆとりの7時間。東北地方の主要な大会では最長です。
- フルマラソンコースは、発着高低差20メートル以内の全国有数の平坦コースです。初マラソン完走から自己ベスト更新まで、ランナーを後押しします。
- 東北地方の春に開催される数少ないフルマラソン大会です。
- MCC(マラソンチャレンジカップ)参加大会です。ランナーは日本新記録のほか、大会記録更新で記録に応じた賞金を獲得することができます。
問い合わせ先
協働まちづくり部生涯学習スポーツ課(電話番号:0197-34-2498)
子どもの居場所づくり研修会を開催します
子どもの居場所づくり研修会を開催します。
ねらい
開始日時など
- 日時:令和5年11月28日(火曜日)14時~
- 場所:奥州市総合福祉センター
対象者
- 子ども食堂実施団体
- 子どもの居場所づくりに関心がある団体・個人
- 各地区振興会
- 奥州市社会福祉協議会
- 不登校やひきこもりの居場所を設置している団体など
内容
- 支援団体等による活動内容紹介…それぞれの活動を報告し合い、情報共有と相互理解を深めます。
- 質疑応答
参加方法など
問い合わせ・申込先
学生服リユースへの協力について
実施概要
「学生服リユースShopさくらや」では、着なくなった学生服を回収し、その買い取り額を「こどもの未来応援基金」に寄付する「学生服ツナグプロジェクト」を全国で実施しており、今般、奥州市でもその取り組みに協力し、学生服の回収ボックスを庁舎内に設置するものです。
※メインターゲットは職員ですが、市民からの寄付も歓迎
回収ボックスの設置について
- 期間…令和5年11月20日(月曜日)~12月20日(水曜日)
- 設置場所…市役所本庁舎(2階 こども家庭課) 各総合支所の福祉担当グループ
※11月20日(月曜日)10時に、本庁・こども家庭課で、さくらや奥州店オーナーの多田氏から、「ツナグ回収ボックス」を受領します。
本プロジェクトへの協力の意義
- 一人ひとりにこどもの貧困問題に目を向けて貰うと共に、入学準備が大変なご家庭への支援につなげることができる
- 制服の刺繍取りや洗濯が、障がい者就労支援施設等での仕事の創出につながる
- まだ使える「不用品」のリユースにより、環境問題にも貢献
こどもの未来応援基金について
企業や個人から広く寄付を募る活動で、基金への協力呼びかけ、使途等の計画については、こども家庭庁と文部科学省が、基金管理は、独立行政法人福祉医療機構が実施。
集められた寄付は、公募・審査・選定した支援団体の活動資金として提供。学習支援を行う団体やこども食堂、フードバンクなどに役立てられています。
学生服回収についての補足
- 回収は卒園・卒業から5年以内のもの(市外の学校でも可)
- クリーニング不要(破損や汚れがある物は活用できない場合あり)
問い合わせ先
自由懇談
Q:今夜から、市政懇談会が市内5カ所でスタートします。それに先立って、今回のメインテーマとなる「未来羅針盤図」が昨日全員協議会で公表になりました。民間活用を重視しながら全体的なプロジェクトを進めていきたいとのことでしたが、旧来の進め方と異なり、事業者との交渉がまとまって形が整ってから詳しい説明になるというお話でした。そういった手法を市民の方に理解してもらうためには、分かりやすい説明が必要になると思いますが、その辺のお考えを伺います。
A:今、全国的に民設民営のプロジェクトがかなり動いています。そういう例を示しながらご説明する形になると思います。江刺の市街地開発については、中心地に奥州市の土地がたくさんあります。それを大きな区画で不動産デベロッパーと交渉し、マンションやホテルを建設する場合には、あるフロアだけ公設の市民ホールなどに使うということが考えられます。そうすることによって、市民ホール単独で作る必要がなくなるわけです。これからの社会に合った多機能な市民ホールになる可能性もありますし、映画館の運用など、そういう多機能型の施設という形も考えられます。民間の投資を持ち込んで、運営は民間にしてもらうというやり方を目指しています。昔型のハコモノ行政になると、その建物の維持だけで数十億円になります。これを将来に持っていくわけにはいかないので、それを前提とした考え方だということは理解してもらおうと思っています。市単独で進めるわけではないので、決めるまでにある程度時間がかかるかもしれませんが、そこから先は民設民営の方が早いです。例えば国庫補助を予定したものについては、国の都合で延びたりすることもあります。進め方が全部直立的になるからです。実際は、完成して運営できるものはスタートが遅くなったりするのが常なのです。今は、ある程度相手方の事業意欲を高めながら、投資リスクは負うけれども運営できるとこまで持っていって具体的な形にしていきます。
ですから、場所や建物によって、民設民営のパーセンテージは違うと思っています。医療センターなどは、ほぼ100%公設公営になります。ところがさっき言ったような宿泊施設や住居などは、100%民設民営に近い形でできる可能性があります。工業団地に有力企業が誘致されているということが背景としてあるからです。全ての市街地開発を同じ形では進められないので、それぞれの特徴に合わせて、投資採算性をきっちりととらえながら進めていきます。市政懇談会やさまざまな媒体を使いながら、市民の方に理解してもらう方法をとろうと思っています。
Q:今年、市内では熊の目撃が毎日のように相次ぎましたが、目撃数をまとめているものがあれば教えてください。また、来年に向けて市として何か対策を考えていることがあるか伺います。
A:11月13日現在の熊の出没件数は、4月から11月13日までの間で283件の通報がありました。この件数は、熊自体を見たという通報のほか、足跡があったとか、フンが落ちているとか、そういったものも含まれます。また、来年に向けての対策ですが、これはやはり全国的な問題でもあり試行錯誤を重ねています。市独自の対策というよりは、青森県でも秋田県でもできることはある程度共通していると思いますので、そういった中からの選択になると思います。
Q:奥州市は合併前の旧市町村の姉妹都市を引き継いで、国内外に姉妹都市があります。この間、市長がオーストラリアに行ってきたところで、今年度の姉妹都市関係の事業は一段落ついたと思います。市長が考えている姉妹都市交流の全体的な意義と、今後どのような展開をしていこうと考えているのか伺います。
A:姉妹都市交流は国内と国外で随分違うと思っています。国外では、オーストリアとオーストラリアの二つあります。オーストリアの方は、奥州市の若い人たちが実際に家庭に入って文化的な背景や伝統を経験する場をつくることだと思います。今年オーストリアの学生さんがこちらに来て、こちらの高校生がオーストリアに行きましたが、その両方の話を聞くと、予想以上に効果があると実感しました。
オーストラリアの方は、教育的な側面以外のところでも一緒にできると感じました。南半球なので、奥州市が冬の間、彼らはいろいろな農業の収穫をすることができます。ですから、令和の出稼ぎのような感覚で、地球規模の二期作、二毛作をするように若い農業者を育てるやり方があるのではないかと感じました。まだ具体的に動いていませんけれど、そういう構想の下に、ビジネスの面でも、起業家、農業家を育てていくというやり方があるのではないかという気がしています。
国内では、災害協定を結んでいるところも合わせるとかなり多いのですが、これまでの経過もありますし、今後も続いていくのではないかと感じています。農業での交流もあれば、お互いに姉妹都市関係を持っていることでの安心感を持っているのだと思います。北海道の厚真町や長沼町を見た時に、自分たちは農業の後継者に困ったことはないと語っていましたが、いろんな気づきを与えてくれるという意味でも国内の交流を続けていきたいと思っています。
Q:昨年にオーストリア、今年はオーストラリアに行かれましたが、行革を進める中で、続けていくのが難しい部分もあるかと思います。若い人たちに国際交流の場を設けてあげるというのはすごく意義があると思いますが、全国的にも海外出張でいろいろな課題や問題が取り上げられています。市長は今回ビジネスクラスで行かれたと思いますが、ビジネスクラスを使った理由などを教えてください。
A:こういう出張で国際的なところに限られた時間で行くのは、やはりビジネスクラスだと思います。代表者とか、そういう相手に対していろいろ主張していかないといけない立場の人間は、ビジネスクラスが当たり前だと思っているので、あまり違和感はありません。逆にビジネスクラスで行かなかったら、今このスケジュールはこなせていません。ですから、そういうことを総合的に判断して決めるべきではないかなと思います。オーストリアへ行くのは4年に1回ですし、そういう何年かに一度というのを組み合わせながら、毎年海外のアクティビティがあるという計画性が求められるのではないかと思っています。それによって得られるものは、プライスレスというかお金に代えられない部分がありますので。ですから、普通の事業に投資する事業採算性とは別な感覚で効果を見るべきだと思っています。若い人たちがこういう経験ができたとか、自分の事業に生かしたいとか、そういう人達が出てくることが効果だと思っています。
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更新日:2023年11月21日