定例記者会見(令和6年7月10日)
市長あいさつ
報道各社の皆様には、日頃より奥州市の取り組みに関しまして高い関心を持って報道していただいていることに感謝申し上げます。
今朝、水沢工業団地で火事が発生しましたが、詳細は後ほど報告があるかと思います。
もう一つご心配をお掛けしておりました胆沢ダムの水位については、昨日の大雨によって、貯水率が昨日16時時点で59・2%、今朝8時30分時点で65・9%まで回復し、国土交通省の今後の予測推移では、昨年並みの暑さであっても灌漑用水の最終日である9月10日時点の利水補給に影響はないレベルになっているとのことです。これによって8月のカヌー競技大会でも通常通りの放水が可能で、大会運営に支障はないと予測しています。ただ、本日も警報級の大雨が予測されていますので、引き続き警戒が必要です。
さて、今月の定例記者会見では、第一四半期の活動レビューと今後の予定について私の方から説明させていただきまして、その後、今月の発表項目について担当者から説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
発表項目
重要施策の定期報告
先月の定例記者会見で「昨年種をまいた施策の数々が徐々に芽を出し始めた」と述べましたが、その状況を具体的に報告します。
1、まちづくりに関する未来羅針盤プロジェクトについて
(1)地域医療奥州市モデルプロジェクト
新医療センターの基本構想を基に、施設の詳細を定める基本計画の策定に着手しました。現在、検討委員会で素案を作成中で、それを基に明日7月11日に市民団体代表との第2回検討懇話会(第1回は5月23日に実施)を開催して、8月までに基本計画の中間案をまとめる予定です。11月に基本計画の最終案を策定するという流れになっております。
産後ケアサービスの拡充については、4月に市外で利用した産後ケア利用料の助成制度の新設、ホテルを利用した日帰りケアの受け入れを6月に開始しました。在宅医療・在宅介護などの包括ケアサービスについては、現在検討委員会で議論の最中ですが、課題は多いと認識しております。今後の展開次第で構想案をまとめたいと思います。
(2)奥州湖周辺エリアプロジェクト
先行して実施する予定であった奥州湖交流館の改修工事は、5月に工事設計業務契約をいたしまして、11月までに設計を完了し、来年度工事をするという計画の通りに動いております。3つのエリア(奥州湖周辺エリア、市街地エリア、種山高原周辺エリア)全体では、えさし藤原の郷の集客力を利用し、市内各所の宿泊施設に誘導するようなプランを策定中です。
(3)水沢市街地エリアプロジェクト
メイプル施設の価値向上に向けた取り組みとして、6月10日にKeeyls株式会社と連携協定を締結しました。9月にプランの審査と事業の予算化を目指しております。
(4)江刺市街地エリアプロジェクト
6月議会で開発整備構想策定に係る補正予算が成立しました。6月21日に公開プロポーザルを開始し、7月22日に参加企業の企画提案書の締め切り、8月上旬に審査会を経て契約を締結する予定です。
(5)小さな拠点づくりプロジェクト
6月に旧伊手小学校複合施設の改修工事の設計業務契約をしたというのが一つの進捗です。
参考までに、紫波町が「オガール」に続くプロジェクトとして、農業を柱とした「ノウルプロジェクト」というのを開始しました。「ノウル」とは農業の動詞系だそうです。これは廃校となった旧長岡小学校が舞台になっているとのことです。
今後、各地でこのような動きが加速するのではないかと言っているのは、元滋賀県大津市長の越直美さんですが、その背景には、内閣府の調査によると東京圏在住の20代の約半数が地方移住に関心があり、二地域居住への関心が高いという結果が出ております。二地域居住とは、都市部と地方部の二つの拠点を持ち、定期的に地方で過ごしたり、仕事をしたりするライフスタイルのことです。国では今年5月、改正広域的地域活性化基盤整備法、いわゆる「二地域居住促進法」が成立しまして、今年の秋から冬にかけて施行されます。このような若者たちにとっては、住まい・なりわい・コミュニティが必要で、その役割を小さな拠点が果たす可能性があります。そういう視点で伊手振興会の取り組みを支援していきたいと考えています。
2、仕事づくり、人づくりとしてのコメの輸出
奥州市産米のオーストラリア輸出を開始しております。7月下旬から8月上旬にかけて、シドニー、メルボルン、パースに到着する予定です。販売開始3カ月後程度の11月中旬に職員を現地に派遣し、マーケティング調査と姉妹都市への協力依頼を実施予定です。
3、仕事づくりとしての工業団地の整備
(1)江刺フロンティアパーク2
第1期分譲分は、今年1月に引き渡しを終了しております。第2期分譲分は10月末までに工事を完了して、来年1月に、引き渡しを予定しています。
(2)広表工業団地
用地買収が終了しまして、現在造成工事の入札の準備をしています。8月に造成工事に着手し、来年秋に土地の引き渡しを開始する予定です。
以上、第一四半期のレビューでした。今後は
- プロジェクトなどの進捗管理と横展開を通して部門横断的な仕事の進め方を工夫すること
- 市民の協力と提案が得られる機会づくりに留意すること
これらに心がけて施策を展開していきたいと考えております。
また、次回の定期報告である上半期のレビューは、10月の定例記者会見で行います。そこではなるべく定量的な表現も加えて事業評価をしたいと思います。
質疑応答
Q:新医療センターの基本計画について、明日、第2回の懇話会を実施するということですが、明日はどのような話をして、8月の中間案にどれだけ盛り込めると考えていらっしゃるか伺います。
A:第1回目では診療科やさまざまな機能について説明しましたが、第2回目は新医療センターの建設場所や、事業費等の大まかな概算をお話しする予定です。また、細かいところをワーキンググループで詰めていくに当たって「こういう方向性で考えていきたい」というコンセプトをご提示する予定になっています。
今回の新医療センターは、単に病院機能だけではなくてコミュニティ機能を併せ持った複合施設になりますので、ハードとしての建物がどういうイメージかをグラフィックで出したいと考えています。今のところの予定では、総床面積は現在の水沢病院の半分程となっており、「新医療センターを陸上競技場に入れるとこうなります」というのを具体的に見えるような形で示したいと思います。
また、今までに多くの質問を受けていますので、その質問に対して一つ一つ答えるQ&Aを作成し、それについて説明することが中心になると思います。
Q:地域医療に関連して、衣川診療所の前所長が先月末で退職されましたが、今後の影響について伺います。
A:モバイルクリニックの方は継続できるということですし、業務の引き継ぎ等も今のところ問題なく行われているということです。モバイルクリニックは近藤前所長に引き続きアドバイザーとして継続していただく予定です。
2024 MLBオールスターゲームパブリックビューイングについて
4年連続4回目のMLBオールスターゲームに選出された奥州市出身の大谷翔平選手を応援するため、市内会場にてパブリックビューイングを実施することで、感動を共有し、市民の応援の一体感を創出します。
イベント名称
2024 MLBオールスターゲームパブリックビューイング
主催
奥州市、大谷翔平選手ふるさと応援団
期日
令和6年7月17日 水曜日
開場:9時30分 試合開始:10時
会場
奥州市文化会館(Zホール) 中ホール
参加者
先着500名(市内外問わず) 参加費無料
その他
- 市長、議長、教育長参加予定
- 市内の認定こども園「ドレミのそら」「ドレミこども園」の園児が参加予定
- 来場者にはスティックバルーンなど大谷翔平選手ふるさと応援団グッズをプレゼント
質疑応答
Q:今回の主催は奥州市とふるさと応援団となっていますが、テレビ中継はNHKが行うということで良いのか伺います。
A:前回はNHKの番組の一部として実施した側面がありました。今回もニュースソースはNHKになりますが、今回は映像を単に来場者の方にご覧いただく機会となります。
2024カヌー競技大会について
カヌージャパンカップ奥州市実行委員会では、来る8月3日、4日の2日間、奥州いさわカヌー競技場を会場に「2024カヌージャパンカップ大会」を開催いたします。
今年の大会も、「日本ジュニア選手権」を兼ねて開催されることとなっており、将来有望な選手が多数参加いたします。
大会名
令和6年度日本カヌースラロームジュニア選手権大会
令和6年度日本カヌーワイルドウォータージュニア選手権大会
兼 2024カヌースラロームジャパンカップキョクヨーシリーズ第3戦
兼 2024カヌーワイルドウォータージャパンカップ第4戦
期日
会場
種目
ワイルドウォーター競技(8月3日)
スラローム競技(8月4日)
出場者(見込み)
約100名
(令和5年度延べ出場者数89名、実人数75名)
【内訳】
ワイルドウォーター
男子K1(MK1)、男子C1(MC1)、男子C2(MC2)
女子K1(WK1)
スラローム
男子K1(MK1)、男子C1(MC1)、男子C2(MC2)
女子K1(WK1)、女子C1(WC1)、女子C2(WC2)
混合C2(XC2)
注1:K-1 カヤックシングル、C-1 カナディアンシングル
注2:現時点で、奥州ジュニアカヌークラブ出身者も5名参加予定
「胆沢ダムフェス2024 in 夏」の開催について
胆沢ダム周辺を舞台に、ダム堤体内部の見学、SUP、カヌーなどのウォータースポーツ、特産品の販売など盛り沢山の限定イベントを楽しめる「胆沢ダムフェス2024 in 夏」を開催します。
目的
胆沢ダム水源地域ビジョンの推進に当たり、胆沢ダムが育む水風土資源を活かした観光レクリエーションの振興を図り、地域活性化につなげていこうとするもの。
開催日時・会場
日程 令和6年8月3日 土曜日 ・4日 日曜日
8月11日 日曜日(スピンオフイベント)
時間 10時~15時(各団体により開始・終了時間は異なる)
会場 胆沢ダム管理支所(胆沢若柳字横岳前山6)
馬留池(うまどめいけ:胆沢若柳字馬留地内)
内容
〇胆沢ダム堤体内部公開@胆沢ダム
- 開催日時:3日 土曜日・4日 日曜日 各日2回開催(各回先着20名)
- 主催:胆沢ダム管理支所
〇DogSUPレース@馬留池
- 開催日時:4日 日曜日 10時30分~16時
- 内容:DogSUPレース、SUP体験、フラダンス体験、マッサージ、クレープ、ジュースの出店
- 主催:グループキャンプミーティング
〇飲食物・特産品販売@胆沢ダム管理支所
- 開催日時:3日 土曜日・4日 日曜日
- 主催:奥州市観光物産協会胆沢支所
〇カヌー体験会@馬留池(スピンオフイベント)
- 開催日時:11日 日曜日 10時~15時
- 主催:奥州カヌー愛好会
注:詳細は市ホームページに掲載しています
第2次奥州市省エネ家電買換促進補助金の実施について
市では、本年2月に実施し、市内年間電力消費量やCO2排出量の削減に大きな成果を上げた本補助金について、今回改めて国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、第2次補助事業を行います。
対象者
奥州市内に住所をおく個人で、おうしゅうエコ事業所の市内の実店舗で対象家電を購入し、自宅の同種の家電と入れ換えた人(新規設置および増設は不可)
補助内容
- 1世帯、1回限り。エアコンか冷蔵庫のどちらか1台のみ。
- 家電本体価格(税抜)の3分の1とし、5万円を上限とする
対象家電
- エアコン(省エネ基準達成目標年度2027 達成率100%以上)
- 電気冷蔵庫(省エネ基準達成目標年度2021 達成率100%以上)
事業費
- 事業見込額 20,000千円
- 財源 物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金
成果目標
- 市内年間電力消費量……80,000kWh削減(第1次指標20,000kWh)
- 市内年間CO2排出量……35トン削減(第1次指標9トン)
事業期間
家電購入期間 令和6年8月26日~令和7年1月31日
申請期間 令和6年8月26日~令和7年2月28日
注:申請期間内であっても予算額に達し次第、受付終了
第2次事業における変更点
- 家電販売店の参加要件をおうしゅうエコ事業所への登録としたこと
(理由)事業の進捗状況の適時把握、今後の市の環境施策に協力いただける事業者の増を目指す
- 第1次事業で補助金の交付を受けた世帯の構成員がいる世帯は、補助対象外となること
(理由)できるだけ多くの市民にご利用いただくため
- 買換えにより排出する家電の品質表示板や保証書の写しが必要になったこと
(理由)成果の把握の積算をより正確に行うため
質疑応答
Q:家電の販売期間が8月26日からとなっていますが、対象家電がエアコンか冷蔵庫となると、もう少し夏の早い時期に実施した方が(市民には)喜ばれたかと思いますが、この時期になった理由を伺います。
A:第1次事業の際、募集開始から3週間足らずで上限に達してしまったという反省を踏まえ、今回は周知期間を長めに取っています。7月1日の周知開始から2カ月近く経った8月26日を申請の受け付け開始日としています。
また、家電販売店の方としてもお盆の時期は書入れ時ということで、その時期と重なってしまうと集客できる期間が一時期に集中してしまい、エアコン設置工事まで時間かかってしまうことが想定されるということですので、あえてそういった時期を避けたというところもあります。
その他
多刀流フェアについて
東京都銀座の銀河プラザで7月12日から15日まで、市の観光物産展を開催します。農産物や工芸品のほか、大谷翔平選手の握手像をご用意しております。また、おうしゅうたろうの初出張でもあります。本社や支社が東京にある報道機関におかれましては、ぜひ情報提供いただき、取材いただければ幸いです。詳細については未来羅針盤課都市プロモーション係が担当となっておりますので、よろしくお願いします。
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更新日:2024年07月10日