定例記者会見(令和7年2月12日)

更新日:2025年02月14日

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市長あいさつ

いよいよ今週末2月14日から、予算議会と言われる2月議会定例会が開催されます。関連する項目につきまして、3点ほど述べさせていただきます。

まず1点目ですが、令和7年度の市施政方針について、市政を司るに当たって大切だと考える点を議員の皆さんに説明し、現在実施している未来羅針盤プロジェクトのまちづくり・なりわいづくり・人づくりの未来ビジョンについて、さらに踏み込んだ説明をします。

2点目は、令和7年度予算案について、先日の全員協議会で説明した内容について理解を深めていただきたいと思っています。目指すのは「未来への希望が持てる人口減に負けない元気なまちづくり」です。当初予算662億円の予算規模になった背景と、財政健全化に向けての取り組みを理解してもらいたいと考えております。

それから3点目、一般質問の状況ですが、病院事業や新医療センターに関する質問者は8名になります。今後、地域医療に求められることを明らかにしながら、これまで指摘された課題については2つの新たな柱を加えて対応することを説明します。「2つの柱」の1つ目は、4月に総合水沢病院に整形外科の専門医が1名赴任されることが決まりましたので、回復期医療による患者さんのQOLの改善、そしてそれと一緒に病院事業収益の改善が促されるという点です。2つ目は、仙台市にある東北医科薬科大学との連携強化によって、医師不足への対応と慢性期医療の改善がなされるということです。

2月議会については、以上の内容で詳しく説明したいと思います。

本日の定例記者会見では、新医療センターに関するシンポジウムの開催案内を含め、4つの発表内容がございますので、よろしくお願いいたします。

 

発表項目

1、「おうしゅう探究フェスタ2025」の開催について

本イベントは、市がこれまでも取り組んでいる、市内高校における「総合的な探求の時間」の支援の一環として、本市と連携協定を締結している高校をはじめとする市内高校の生徒による探究活動の発表や交流の場を設けることにより、高校生の地域への関心を高め、探究の学びを深めるとともに、地域の住民、企業、団体等との繋がりを創出しようとするものです。

今回は水沢高校・水沢第一高校・水沢農業高校の生徒がこれまで取り組んできた探究学習の成果を発表します。加えて、高校生の探求活動を支援していただいた「ALL RIGHT CLUB OSHU」メンバーにも参加いただきます。

「ALL RIGHT CLUB OSHU」は、今年度の「若者と地域の繋がり創出事業」において、高校生の探究活動を支援する側のネットワーク構築のために、市外在住の奥州市出身者や奥州市にゆかりがある18歳から29歳の若者で地元貢献活動に意欲がある人を募集しました。当初は5名の募集のところ、10名の方から応募があり、応募者全員にメンバーになっていただきました。これまで探究学習の伴走支援やオンラインミーティングなどの活動、メンバーそれぞれがSNSを活用した情報発信などにご協力をいただいております。今回はこれまで支援してきた高校生の発表の場ということで、日程的に都合がつく首都圏・仙台圏在住の3名の方に参加をいただける運びとなりました。

今回新たに高校生と大人の交流の場も設けておりますので、ぜひ取材・報道をお願いします。

「おうしゅう探究フェスタ2025」の開催について(PDFファイル:1.3MB)

質疑応答

Q高校生と大人の交流はどのような内容を予定しているか伺います。

A:「トークフォークダンス」という形式で、フォークダンスのように二重の円を作り相手を替えながら対話を行うという内容を考えております。発表する側の高校生と、見ていただいた大人の方やサポーターの方々を交え、対話を通してコミュニケーション力の向上や地域への関心を持ってもらうことなどを期待して実施する予定です。

 

Q賞の発表とありますが、どのような賞なのか伺います。

A:賞の名称など具体の部分については調整中ですが、発表したグループの中から、特に素晴らしい発表したグループに対して賞を贈呈することを予定しております。

 

2、令和6年度協働のまちづくりフォーラムの開催について

地域課題の解決のために、多様な主体が協働しながら解決することの必要性について、市民の理解を深め、市民主体によるまちづくりをより一層推進することを目的に、基調講演とまちづくりの事例発表を行う「協働のまちづくりフォーラム」を開催します。

内容は、先ほど発表のあった「おうしゅう探求フェスタ」を指導していただいた一般社団法人いわて圏の代表理事、佐藤柊平さんから基調講演をいただきます。その他に事例発表として、県立大学で取り組んでいる地域課題解決の内容として、社会福祉学部が1月25日に行った高校生とのワークショップの内容を発表いただきます。また、市内高等学校による地域課題解決の研究成果の発表ということで、岩谷堂高校、水沢高校、水沢第一高校が事例発表を行います。

また、「協働のまちづくりアカデミー」が今年度で10回目を迎え、10期生の実践発表を行うこととしています。

令和6年度協働のまちづくりフォーラムの開催について(PDFファイル:1.2MB)

 

3、令和6年度奥州市市民提案型協働支援事業補助金実績報告会

令和6年度奥州市市民提案型協働支援事業に認定された団体の補助事業の実績報告会を行います。外部の審査委員が補助金の審査をして交付を決定しましたが、審査に当たった審査員の方々を含めて、どのような事業が行われたかを発表してもらうものです。来年度以降、補助金を使って事業を行おうとする方々の参考にもなるということで、一般に公開して実施します。

今回6団体の申請がありましたが、うち1団体が年度途中で事業を中止したため、残った5団体の方々に実績を報告していただきます。

実績報告会と併せて令和7年度提案事業の募集開始にあたり、事業の内容および提案方法等の説明も行います。市民提案型の補助金を広く活用いただくため、多くの方に参加していただきたいと思います。

令和6年度奥州市市民提案型協働支援事業補助金実績報告会(PDFファイル:1.4MB)

 

4、「新医療センターに関するシンポジウム」の開催について

地域医療の現状や課題を知ってもらい、専門家等による意見交換などを通じ、新医療センターに関する市民理解を深めるためシンポジウムを開催します。

ねらいは地域医療の現状や課題を市民の方に知ってもらい、専門家との意見交換などを通じて、新医療センターに関する市民理解を深めることです。内容は「新たな地域医療構想と病院医療のあり方」ということで基調講演、その後に「新医療センターの必要性とその課題」というテーマでパネルディスカッションを行います。最後に来場者からの質問を受けるコーナーを設けたいと思っております。

参加無料で申し込み不要、託児ルームも開設します。当日の様子はユーチューブの公式チャンネルで配信します。

新医療センターについては、市の方で基本計画を策定中ですが、今後のスケジュールを簡単にご説明します。基本計画ができ次第、市民説明会を開催します。以前「早ければ3月中に」との話もありましたが、4月以降にずれ込む予定です。それからパブリックコメントを行い、令和7年度のなるべく早い時期に基本設計という次のステップの方に移りたいということで、現在準備を進めているところです。

「新医療センターに関するシンポジウム」の開催について(PDFファイル:1.2MB)

新医療センターシンポジウムのチラシ(PDFファイル:127.1KB)

質疑応答

Qパネルディスカッションには市長も登壇されますが、どのような議論になることを期待するか伺います。

A:まず今、地域医療は本当に厳しい状況になっています。全国的には2つ大きな問題があって、1つは急性期の患者が減り、病院の収益が成り立たなくなっているということ。それからもう1つは、医師の不足です。これはどちらかというと西高東低の医師の配置の問題です。

このような中で、「地域医療をもっと集約すべきじゃないか」「もっと病院収益に注目した経営の仕方に移るべきじゃないか」などさまざまな議論がありますが、その根っこにある部分をきちんと皆さんに把握してもらいたいと思っています。シンポジウムでは、その「地域医療をこれからどうしたいか」ということに関して皆さんで考えてほしいと思います。急性期医療については先ほど述べたような状況ですが、回復期医療と慢性期医療はニーズが高まっている現象もあります。ですから回復期・慢性期医療にシフトするのが我々の「地域医療奥州市モデル」だということを、きちっと議論したいと思っています。

当然、お金の話も出てきますが、それについては正確な情報で話したいと思っています。新医療センターに関しては、病院事業会計の話と市の財政の話が入り組んでいますが、はっきりしたいのは、市の財政と、病院事業会計は別であるということです。

市の財政で言うと、やはり市がサポートしなければならない分野は福祉、教育、それから医療です。教育に関しては今現在行っている水沢中学校の改築と給食センターの建設があります。この2つを合わせて事業費レベルで95億円ですが、勘違いしてほしくないのは、事業費と実際に市が出すお金はイコールではなく、事業費レベルで95億円、市が実際出すのは23億円です。新医療センターの方は、事業費レベルで110億円になっていますが、市が一般会計から負担するのは30億円で、これを30年で返します。先ほどの教育の事業は2つ合わせて全体の予算に対して0.4%、医療の方は0.2%です。そして今、市の全体が抱える公債費は10%なので、これを足して10.6%。自治体の財政に対してアラームが出るラインは、総務省の指標で25%です。ですから、この2つを合わせても将来の負担にはならないという議論になるはずです。それを事業費レベルの100億円とか、金額の大きさだけで話が変な方向に行ってしまうのはおかしいと思っています。お金の話はメインのテーマではありませんが、おそらく出ると思いますので、それはできれば議会の方でしっかりと議論したいと思っています。

今まで、皆さんの意見を聞くために時間を設け、その間に我々も学ぶべきことがありました。例えば奥州医師会の方々から、医師不足の問題や、病院事業会計になかなか手がついていないという指摘があったのはその通りですので、冒頭にお話した新たな二本柱に数字を入れてしっかり説明したいと思っています。

 

自由懇談

Q新医療センターの説明会が4月以降にずれ込むというお話でしたが、市政懇談会で医療センターの説明を含めて行うなどの予定があるか伺います。

A:当初は新医療センターの説明会と市政懇談会を一緒に行う想定でしたが、説明会の方がもう少し準備に時間かかるということで、今年度は市政懇談会の開催が難しかったという経緯がありました。

ただ、新医療センターの説明会となると、その問題だけでもかなり議論が集中するだろうなと予想されます。他にもいろいろ市政のことを聞きたい方がいらっしゃると思いますので、やはり説明会と市政懇談会は分けて実施したいと考えています。

日程は協議中ですが、市政懇談会は可能であれば夏ぐらいに行いたいと考えています。医療のみならず、幅広く市政全般について市民の皆さんと話す場を持ちたいと思います。

 

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