定例記者会見(令和7年10月8日)
市長あいさつ
令和7年度の上半期が終了いたしました。今回の記者会見は、令和7年度の施政方針のテーマに沿って、上半期の実績を定量的に振り返る場としたいと思います。
令和7年度上半期レビュー
重点項目の評価~定量的評価と今後の課題~
○令和7年度施政方針の主要テーマ 「人口減少でも元気なまちづくり」
1)賢く縮み、新しい芽を育てる
2)将来的な財源を確保する(人口減少の影響を受けない財源)
3)市民の積極的なマインドを引き出す
○重点項目の評価
別添資料のとおり
○未来羅針盤プロジェクトの今後の展望
・幅広い人材と民間資本を活用し、時間を守って成果物を出す
・民間資本を活用し、行政が伴走支援する(官民の接点をつくり連携を強化)
【令和7年度上半期レビュー】重点項目の評価~定量的評価と今後の課題~(PDFファイル:4.9MB)
Q:主要テーマである「人口減少でも元気なまちづくり」を、3つに分けてより具体的に表現されていますが、新医療センターはその中のどちらに該当するか伺います。
A:病床数が減ることを考慮すると「賢く縮み、新しい芽を育てる」という部分に該当すると思います。先日の地域医療連携会議で国の方針が明らかになり、県も新たな地域医療の方針を出すことになっています。その方針は、包括ケアや連携強化を含むものです。我々が地域医療奥州市モデルに求めていた方向性と一致していますので、県の協力を得ながら新しい医療体制を育てていくことができるかもしれないと考えています。
Q:モバイルクリニックの利用実績の見込みや期待値について伺います。
A:モバイルクリニックは、当市と北上市の両方で実施しており、同じ仕組みを持っています。両市に共通する課題は、この仕組みだけでは採算が取れないということです。その理由は、医療報酬が低い点に加え、長距離移動が必要であり、看護師が確実に必要だということが挙げられます。このような取り組みを進めるには、国の支援が必要です。支援を得るためには、その効果を明確に説明できなければなりません。現時点では多くの制限がありますが、規制緩和も含めて提案し、事業化を成立させることが必要だと考えています。
Q:全体を通しての市長の評価を伺います。
A:令和6年度に試行錯誤したことがプラスに働き、やり方も含めてスムーズになったという評価をしています。これは各部門でトップの人間がしっかりと上に伝える機会が増えたことが大きいと感じています。また、我々もいろいろな相談を受ける中で、はっきりと方針を出すことを心がけているので、その意味でも、これから期待できる成果ではないかと感じています。
Q:30弱の取り組みを紹介していますが、その中でも成果を強調したい部分について伺います。
A:羅針盤プロジェクトについては、成果も含めて市民の方々に伝えていく必要があると考えています。成果を具体的に伝えることによって、市民の皆さんが「これなら奥州市でもできる」という気持ちになっていただけると、非常に相乗効果が出てくるのではないかと思っています。
発表項目
1、各地域の秋まつりについて
本格的な実りの秋を迎える中、10月に各地域で秋まつりが開催されます。
○ 江刺産業まつり
10月25日(土曜日)、26日(日曜日)
○ 奥州前沢商工まつり
10月18日(土曜日)、19日(日曜日)
○ 胆沢ダムフェス2025 in 秋
10月18日(土曜日)、19日(日曜日) ※スピンオフイベント:10月12日(日曜日)
○ いさわ商工秋祭り
10月25日(土曜日)
○ 奥州いさわONEさ~くるフェスタ/胆沢芸術祭
10月26日(日曜日)
○ 衣川“ぐるっと”丸ごと市場
10月18日(土曜日)~10月26日(日曜日)
2、新医療センターの進捗等について
○内部検討の状況
市では、将来の地域包括ケアシステム推進の拠点として、将来ニーズを見極めながら、機能の具体化を検討しています。
○基本設計業務に係る公募型プロポーザルの実施
基本設計業務の発注に向け、公募型プロポーザルを実施します。
○「新医療センターに関する近況報告会」の開催
11月2日(日曜日)に近況報告会を開催します。参加無料、事前申し込み不要です。
○出前説明会の希望団体募集
新医療センターに関する出前説明会を行っています。希望する団体を随時募集しています。
新医療センターの進捗等について(PDFファイル:1.2MB)
Q:新医療センターの拠点機能について内部検討を進めているとのことでしたが、具体的な内容について伺います。
A:2040年問題を踏まえ、医療、介護、福祉などの地域包括ケアシステムを整えなければなりません。新医療センターはこれらを有効活用することが基本的な方向性となりますが、具体的にどのように実現するのかについては、設計作業と並行して整理しているところです。
Q:現在検討している具体案は、プロポーザルを行う前に決めておくべきではなかったのではないでしょうか。
A::部屋数は基本計画の中ですでに決まっていますが、部屋の大きさや配置については求める機能をより具体的にしていき、設計に落とし込んでいく必要があります。
自由懇談
Q:クマ対策について、市では電気柵の設置に補助を出していますが、新たな補助や対策を検討する予定はあるか伺います。
A:緊急銃猟については、マニュアルやガイドラインを作成する必要があります。全国的にクマ被害が拡大している状況を踏まえ、命を守るための対策を優先的に進めており、その一環としてマニュアル作成を進めています。また、中山間地の環境整備や地域ごとの対策についても検討しなければなりませんが、例えば伊手地区では獣害対策を専門家の意見を聞きながら進めています。こうした取り組みによりデータが蓄積され、効果的な対策の基礎となることが期待されます。市としてもリーダーシップを発揮し、先行して対策を実施する必要があると考えます。県も基礎データの提供や支援を行っているので、それをベースに効果的な対策を練りたいと考えています。
Q:市長選まで残り5ヶ月となりましたが、今回のレビューを振り返ったうえで市長の考えを伺います。
A:上半期のレビューを行い、次は下半期でやらなければならないことを具体化していく必要があります。また、11月の市制施行20周年記念式典までは今の仕事を集中して行いたいと考えていますので、何らかの表明はそれ以降になるかと思います。
この記事に関するお問い合わせ先
- みなさまのご意見をお聞かせください
-







更新日:2025年10月08日